2012年5月24日木曜日

北九州市が宮城県の汚染瓦礫試験焼却を強行vs過小報道するNHK

NHKの報道はこんな感じ⇒http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120523/k10015317251000.html
巷でも相当、NHKは信用失くしており、解約して受信料拒否する人が激増しているといいますが、未だにこのような論調を真に受ける人は頭が腐っていると思ったほうがいいです。

この報道は最低でも3つの大問題があります。
  • 放射能の汚染度に関し、出鱈目な数値を表示。宮城は福島以上の汚染地も多く、正確な測定がなされないまま瓦礫の運搬が行われていることを黙殺。
  • 子ども連れで抗議に出向いた地元民のみならず、全国からも怒涛の反対意見や抗議応援者が集まったことを無視。全国の視聴者に対し、地元民の一部が集まった程度で、大したことが起こってない印象操作
  • 有識者による検討会の意見を試験焼却の後で行うという矛盾をそのまま垂流し。(実際には、計測も行って事の重大さを知る、そして会議から締め出されるようになった専門家の存在を無視。)
大した混乱なかったと言いますが、現実には、子育て中の親も含め、一般市民が詰めかけ、これくらいの騒ぎ(これでほんの一部)。

闘っているのは一般市民でそれを脅しているのがバリケードを組んだ警察です。ここ数日全国から北九州市役所には電話、FAX、メールで抗議が相次いでいるはずで、電話はなかなか繋がらないと聞きます。

といっても、若手の警官を隣組のように抜け駆けできないように腕をつかみ合わせる形で最前線に立たせています。権力に媚びるジジイ連中が若者を特攻隊で死なせた頃とダブります。(但し、今は行政に身売りするか、辞職するかの選択肢はあります。革命中に自分の良心に従った兵士や警官が市民側に寝返るのは珍しくありません。)

だいたい、「試験」とはいえ放射能が含まれた瓦礫を「焼却」するなど前代未聞。危険とわかっているからやった国などないのです。なのに焼いてから「有識者による検討会の意見」を聴く?つまり素人集団がやってるわけです。しかもいきなり24時間ぶっ通しで焼くという。埼玉県日高市の大沢市長を始め、これより小規模の試験焼却でも人が急死してるんですよ!!

(詳しくは⇒Portirlandさんの、(画像)北九州市の汚染瓦礫搬入後のトラックの放射線量が、0.612μSv/hまで上昇。中継者も体調不良の訴え。参照)

次々搬入されるトラックを中継して下さっていたIWJのスタッフが体調不良を訴えられたそうですが、線量はその間、みるみる上がり、0.612マイクロシーベルト毎時。震災前の年間許容量は1mSvで、黄砂の影響を入れてもそれさえめったに越えたことがなかったのですが、この数値は年間換算だと法律では今でも有効なその1mSvの5倍を超えています。

有識者の意見を聴くなどとふざけた事を言っていますが、本当の専門家がどう言っているか聞いてみましょう。これはすごく重要です。


(これは中村隆市さんの多くの人に見てほしい 【がれき問題の重要な動画】より。
一部引用: 
青山貞一・環境総合研究所顧問北九州市が検討会に出している資料を見ると岩手からのガレキが28ベクレル/kgと書いてあります。28ベクレルなんていうのは、非科学的もいいところで、私の簡単な計算でも最低100、多ければ1000を超す値がでます。これは、実際に私が現地に行って計ったデータを基にしてます。

これを見て下さい。(文部科学省、米国エネルギー省の航空機モニタリングの汚染数値で色分けした地図)宮城でも岩手でも(青い色レベルの汚染がある。28ベクレルといった)決してバカ低いわけではなく、当然、それなりの値があります」

震災前でも産廃で如何に膨大なカネが動き、「焼却」が習慣になってきた日本の抱える問題が語られます。できればスライドキャプチャをとりたいところですが、とりあえず動画がゆっくり進むのでご覧ください。

青山さんは、"先進国"の中では一番「中央集権」が強い日本の仕組みだと、(このようにカネでぶらさがりが起きるため)、地方自治や民主主義が崩壊する、という危機感を持たれています。
権力を守る為に市民に対してバリケードを組む警官がその象徴でしょう。
なお、震災前は、放射性物質の焼却の上限は「100ベクレル(Bq)/kg」だったそうですが(これでも驚きw)、2011年6月にこの数値はいきなり8000Bq/kgに引き上がられ、10月には10万Bq/kgでも焼却していいことになりました。その辺り、水谷ゆたか@mizutani_yutakaさんのマンガ「震災瓦礫のホントの話(pdf)」を見るとわかりやすいです。(こちらはpng画像。拡大しやすいように2分割にしてみました。)



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