2015年5月28日木曜日

【リブログ】 ホーキング博士の告白「放射線被曝が誘発する’ALS’ 筋萎縮性側索硬化症(運動ニューロン疾患)」

Spiritus regis: ホーキング博士の告白「放射線被曝が誘発する’ALS’ 筋萎縮性側索硬化症(運動ニューロン疾患)」 D...: ALS=筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis)とは、 運動ニューロン疾患=motor neurone disease :MNDの一種である http://www.als-tdf.org/forum/yaf_postst49872_...
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上記リンク先に非常に重要な記事が2012年1月6日にBBCから発信されて、http://www.als-tdf.org/forum/ に掲載されていました。

博士が自らの症状の原因を若いころ原発や核施設周辺で生活したことと特定したのです。2011年に史上最悪の原発事故が日本で起こり、強烈な放射能による被ばくを余儀なくされている住民、特に若者や子どもたちへのことが念頭にあったのかもしれません。

今は、ビタミンCをはじめとする抗酸化物質や、解毒のための酵素・発酵食品などによる放射能防御の知識がいくらか広まっていますが、それでも私たち人類は放射能とのつきあいはまだ非常い浅いので、決してみくびってはいけないと思います。

私は、東京、北関東、福島、宮城南部、その他、土壌汚染が事故前の数千倍ベクレルに達している地域からは、子どもを連れて避難すべきだと思います。

以下、上に紹介したブログ記事の和訳箇所をコピーします。

★★★★

*ホーキング博士(1942年1/8生誕)が、...
70歳の誕生日を期にBBCからの質問をメールで公式に返答したものである。これは宇宙の話ではなく、彼の個人的な同情を誘う話でもない。あまりにも明白な彼の答えは驚くばかりだ。

>BBCからの質問
「博士、貴方の運動ニューロン疾患は、イオン電離放射線(放射線のこと)への過度の被曝が原因で悪化したと考えていますか」
>>ホーキング博士の回答
1)私は、1957年の英国のウインズケール原発事故(現在はセラフィールド原発・・・浜岡の廃棄物を処理)の際、風下付近で過ごし、また、バークシャー州のオーダマストンの英国バーグフィールド原爆施設の風下での生活も経験した。まさに、10代の細胞分裂が盛んなころ、遺伝子が放射線被曝からの影響を一番受けやすいころである。

2)1962年(当時20歳)という世界で原水爆実験のフォールアウト(死の灰)が最も多い時期に、最初の運動ニューロン疾患の影響が表れた
3)10台後半から20代にかけて、オックスフィード在学中に、全天候型のアウトドアスポーツを行ったことが、長い半減期をもつ放射線の被曝の原因となった。
4)バーグフィールド原爆施設の廃水が流れ込む、ケネット河とエンボーン河でまさに私はボートの練習をしていた(訳者注:当然ふんだんに水を浴びている)
5)オックスフォードで数学と物理の学位を取った時に、原子物理学研究室やクラレンドンセンターの核戦争研究所に身を置いたこと。(訳者注:研究中に、放射線施設への立ち入りで被曝があったと予想される)

・放射線科医と民間パイロットの運動ニューロン疾患(MND)による死亡率が統計的に極めて高いこと。
・アメリカ空軍の過去3倍のMNDの増加。
・英国のバークシャー州オーダマストンのバーグフィールド軍事原爆施設とよく似た、米国テキサス州のパンテックス・プラント(核製造施設)のとある郡(訳者注:カーソン郡と思われる)のMNDの増加。

「以上により、私には、イオン電離放射線からの被曝こそが、運動ニューロン疾患の原因であり、悪化させたと言えます。(注:客観的可能性を示唆しています) 」


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2015年5月19日火曜日

「大阪の住民投票結果から見えるもの」 (by渡辺輝人氏)を読んで日本の今後を考える

この日曜、5月17日に行われた大阪都構想の住民投票については、ツイッターでもFacebookでもマスコミでも大きくしつこく話題になっていますが、ぜひ自分のブログにコピーしてとっておきたい記事があったので、ご紹介します。

Yahoo!ニュースに掲載されていた、京都の弁護士、渡辺輝人さんの「大阪の住民投票結果から見えるもの」なのですが、引用したい箇所だらけなので、まるごと頂戴します。

維新の党は、大阪市・大阪府とも単独与党で、莫大な広告宣伝費も使える(ついでに言うと、党首の人格レベルもある意味酷似?)、という点で、プチ安倍自民として有権者を使った実験を行うのに好都合なわけです。今回の動きが安倍政権と無関係ではないと考える人はかなり居たと思いますが、渡辺さんが非常にわかりやすい整理されています。

ぜひ、全文読んで下さい。

なお、個人的に目立ってほしいところには勝手に色をつけて太字にしました。


大阪の住民投票結果から見えるもの

渡辺輝人 | 弁護士(京都弁護士会所属)


大阪市民の皆様、お疲れ様でした。NHKが放送している、橋下氏が政治家を引退する旨を明言する会見を見てからこれを書いております。今日の会見を見る限り、橋下氏は完全に政治家を辞める気のようですね。あそこまで言って前言撤回したら、ただの嘘つきでしょう。

住民投票を取り巻く力関係

橋下氏は、自分をチャレンジャーとして描くのが上手く、今回の住民投票も、ダビデ(橋下氏)がゴライアテ(既得権益)に挑むかのように描かれることもありますが、筆者はこのような見方はあまり的を得ていないと思っています。
お金という次元で見ると、維新の党は今回の住民投票に向けて4億円以上と言われる広告宣伝費用を投入しました。大ざっぱに言って、日本人の130分の2が大阪市民なので、日本全体の規模で考えると(追記:「全国規模で換算すると」という意味です)、250億円以上の広告宣伝費用をつぎ込んだことになります。対する自民党大阪府連の広告宣伝費はニュース報道によると5000万円程度らしいです。
政党の力関係で見ると、大阪市政、大阪府政はいずれも維新の党(大阪維新の会)が単独与党です。擁する府・市議員の数も一番多いです。先の総選挙でも、近畿の比例票一位は維新の党でした。一方、自民党大阪府連は反対派ですが、菅官房長官が半ば橋下氏を支持する発言をしました。官房長官が首相の意に反する発言をするとも考えがたく、官邸は橋下支持だったのです。橋下氏は、選挙期間中の5月5日に休養日を設定し、官邸詣でをしたとも噂されます。安倍首相も今週末は視察名目で兵庫、和歌山あたりに滞在していたらしく、陰で大阪の有力者に色々な話をしていたとしても何の疑問もありません。また、可決されて大阪市が解体された場合、行政の割り変えに伴って建設業には特需が訪れたはずで、さらに、黒字優良企業である大阪市営地下鉄の売却も近い将来に実現した可能性が高いため在阪私鉄各社は都構想実現に強い関心を持っていたはずです。この課題で、関西財界を支持層とする自民党が一枚岩になれるはずはないのです。自民党大阪府連は兵糧を断たれ、後ろから矢が飛んでくる状態での戦いを強いられました大阪の公明党も明確に反対派でしたが、支持団体の中央からはかなり厳しい「動くべからず」という締め付けがあったとも言われています。筆者の周りから聞いた限りでは、地域の創価学会の人たちが反対の声を正面から上げ始めたのは最後の2~3日でした。民主党は先の府・市議選でほぼ壊滅し、社民党も府・市に議席が無いため、残念ながら存在感が大きいとは言えませんでした。筆者が見るところ、気を吐いていたのは共産党ですが、共産党単体でどうにかなる情勢ではなかったのは明らかでしょう。
在阪テレビマスコミは、政治家としての橋下氏を生み出した母体のようなもので、基本的に橋下氏に対して批判的な態度は取れません[引用コメント:NHKもです!]。実際、開票を速報をしていた関西テレビは、否決の結果が出た後に、何故か延々と橋下氏の政治家としての軌跡を流し続け[引用コメント:NHKもです!]、橋下氏が敗北宣言をした記者会見の開始直前に速報番組が終了してしまい、通常のバラエティー番組に移行してしまいました[引用コメント:NHKは長々と橋下に喋らせ続け、無断で23時からのダウントン・アビーをキャンセルしました。]
橋下市長が勝負に打って出た決断は、このような社会的な力関係の下でのものであり、ギャンブルではあるものの、勝算は十分にあったはずです。決して、蛮勇の類のものではなかったと思います。市議選の結果から賛成派の勝利を予想していた記事も見られます。
結論は外れましたが、なかなか正確な予測だったのではないでしょうか。

否決の意義

今回の住民投票は、このような力関係の中で、それでも0.8%差(賛成69万4844票、反対70万5585票)で「大阪都構想」(実際は可決の場合も都はできず、大阪市を廃止して5つの特別区を設置するものですが)を否決したものです。先の沖縄知事選挙と同様、域内の政治勢力が激突した「天下分け目の関ヶ原」だったわけで、物量で圧倒的に優勢で、かつ、半ば首相官邸の支持を受けた与党が敗北した政治的意義は決して小さくないでしょう。否決後の記者会見で、橋下氏が記者から政治家続投について水を向けたにもかかわらず、引退を明言し続けたのも、単なる気まぐれを超えてこのような文脈があるように思われます。
また、今回の住民投票は、「大阪都構想」が、堺市の事実上の離脱で当初の構想が崩れ、かつ、方々で言われることですが、大阪市議会での議論も極めて不十分なまま行われたものです。NHKの出口調査でも、反対の理由は、議論が不十分という理由が多かったようです[引用コメント:NHKはこれをほとんど伝えず、高齢者や補助金の世話になる人たちがこれまでどおりがいいと言っているというインタビュー流しまくりです。]。これは筆者の私見ですが、橋下氏は、今後時間を掛けて大阪都構想の議論が深まっても勝てる見込みがないと考えていたから、議論が生煮えの状態でリスキーな勝負に出たのでしょう。実際、自治権の拡大を求める住民投票というのは世界各地で行われていますが自分から自治権の縮小を申し出る住民投票というのは稀で、筆者から見ても、住民へのメリットは最後までよく分かりませんでした。もちろん、行政の割変えの過程で、上記の市営地下鉄や建設特需のように現在の市民の「既得権」(実際にそう呼ぶべきものかは分かりませんが)を取り上げ、利益に浴する人々は確実にいるはずなので、合理的な思考として大阪市の解体に賛成する人が沢山いることにも何の不思議もありません。
いずれにせよ、それぞれの市民がそれぞれ一市民として利益を得る見込みが何もないまま、現状の枠組みを破壊する住民投票が可決された場合、それが政治に与えたインパクトは極めて大きかったでしょう。過半数に届かない相対的な多数派が広告宣伝費を大量投入し、あるかどうかも分からないバラ色の未来を喧伝しさえすれば、住民や国民にとって不利な内容でも、民主主義の名の下に住民・国民に飲ませることができる、ということになったはずだからです。逆に言えば、総力戦の末に、0.8%の差を付けて、野党の立場にある反対派が勝利したことは、この国の「買収されない」「騙されない」民主主義の在処を示したように思えます。また、個人的には、敗れたとはいえ、70万近い市民の支持を受けながら、一人で席を立ってしまうような市長が勝たなくてよかったと思っています。[引用コメント:本当に信念をもって市民のためと思って闘ったなら、これほどの僅差であれば賛同者らと共に次を目指すほうが誠実でしょう。政治生命を賭けて闘った、とテレビニュースは橋下賛美していますが、優先順位が違うのでは?]

シルバー民主主義?

NHKの出口調査を見る限り、賛成票は30代が一番多く、それ以上の世代では徐々に反対票が多くなり、70代では反対派が多数派になるようです。20代も30代より反対票が多いのも特徴です。これをみて「シルバー民主主義」「若者の敗北」と評論する向きもあるようですが、大阪市の解体が若年層を利するものとは言えないはずで、評価としては単純すぎる気がします。20代の反対が30代より多いことの説明も的確に出来ないように思います。筆者の体験からしても、子供を持ち、育て、定住して地域につながりを持ち、自らも老いていく中で、地方行政との関わりが強くなっていくので、今回の課題で年齢が上がるほど反対票が増えるのはそれほど不可思議なことではないと思います。一言で言えば、学校を卒業した後、地域に根を張り始める前の若年層は地方自治との利害関係が薄いのです。
むしろ、筆者には、大阪市の中心部の区では総じて賛成が多数派で、尼ヶ崎寄り、海側、南側など、大阪市の周辺部で総じて反対票が多いことの方が印象的です。これが、改革により利益を得る可能性の高い(維新のCMを見れば分かりますが、大阪都構想で描かれる未来は大規模開発による未来です[引用コメント:安倍内閣の発想と同じ!昭和の土建屋行政の続きです。])市内中心部の強者と、置いて行かれる可能性の高い周辺部の人々、という構図を示しているとすれば、大阪市民は、それぞれの地域で、それぞれの利益に沿った妥当な判断をしたことになるでしょう。
そして、大阪都構想を否決したからと言って、大阪市が現実に抱える課題が何も解決しないのも事実です。筆者の住む京都もそうですが、地方の疲弊は凄まじいものがあり、大阪市も引き続く地盤沈下にどう対処するのかが重い課題なのです。しかし、筆者は、これに関して言えば、問題点をあぶり出し、不十分ではあっても、全市民的に議論をした大阪市民をちょっと羨ましく思っています。「問題の解決に近道はない」と分かったところから真剣な議論が始まると思うからです。

国政への影響、改憲の国民投票

筆者は、大阪市の住民投票は、安倍政権にとっては憲法改正の国民投票の予行演習だったのではないか、と思っています。それは直接投票により結論を出す、ということだけではなく、権力を持ち、政治に責任を負っている側が積極的に虚実ない交ぜの「バラ色の未来」を描く政策宣伝、多額の広告資源の投入、金(広告料)と恫喝による報道機関の押さえ込みなどで、国民の意思を「買う」ことができるかどうかの実験だったのです。その目論見が上手くいかなかったことは、安倍政権が掲げる憲法改正の国民投票の実施にも少なからず影響を与えるでしょう。そして、改憲課題で安倍首相の閣外協力者だった橋下氏が(同氏の言葉を信用するなら)政界を去ることでもブレーキが掛かるはずです。一方、改憲派が住民投票の失敗から教訓を引き出し、新たな作戦を考え始めるのも必定です。筆者もそうである日本国憲法を擁護しようとする側も、住民投票から教訓を引き出し、憲法を守るためにはどのような議論が必要なのか、検討が必要でしょう。

また、今回の住民投票は、公職選挙法の選挙運動規制が撤廃されたときに、どれだけ自由な選挙活動が出来るかも示したように思います。筆者は、ツイッターやフェイスブックを経由して、市民が手製で作成したビラやポスターを多数見かけました。もちろん、金に任せたテレビ広告等を規制するために、選挙費用の上限は決めるべきだと思いますが、市民が政治について自発的に考え、意見表明するためには、公職選挙法の選挙運動規制の撤廃が急務であると感じられました
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2015年5月5日火曜日

「常識という嘘」 - 大拡散されている岡本よりたかさんのFacebook投稿

Facebookで岡本よりたかさんがすごく重要な事をすごくわかりやすく発信されていたので、そのまま埋め込みます。

6時間ですでに1000シェア越えていたのはさすが。岡本さんの知名度もありますが、自然農法への関心の高さがわかります。

「常識という嘘」もちろん、プランターでも里芋は作れる。プランターで作れない野菜はあまり無い。小さなプランターでは野菜は一つしか育てられないというのは嘘である。小さなプランターでも、複数の野菜を育てた方が、よく育つ。土は一回限りし...
Posted by 岡本 よりたか on 2015年5月4日

FBが勝手に続きを非表示オプションにしてしまうので、そのままFBへ移行できない人のために、全文コピーします:

「常識という嘘」 
もちろん、プランターでも里芋は作れる。プランターで作れない野菜はあまり無い。
小さなプランターでは野菜は一つしか育てられないというのは嘘である。小さなプランターでも、複数の野菜を育てた方が、よく育つ。 
土は一回限りしか使えないなどというのは嘘である。一回しか使えないように土を壊しているだけに過ぎない。 
野菜の病気は仕方がないことは無い。水を控えれば、野菜が病気になることなどほとんど無い。 
虫が付くと野菜が全滅するというのは勘違いである。虫は健康な野菜は必ず食べ残す。お互い共生関係にある。 
日が当たらないと野菜は育たないという事は決してない。ただ小さいだけであり、とても美味しい。 
毎日水を与えなければ野菜は枯れると思っているが、野菜は水がないと身体を縮めて、生命維持を始める。水は土が乾いてからでいい。 
葉っぱや茎や花は水を欲しがってはいない。水が欲しいのは根っこであり、野菜は水を地中からしか摂取しない。水はプランターの下に溜まる方がいい。 
雑草は栄養など奪わない。雑草は微生物を増やし、他の植物の成長を助け続ける。
植物は同じ場所に種を落とす。連作障害を作り出しているのは人間である。肥料を与えず、ミネラルバランスを壊さなければ、同じ場所で同じ野菜が作れる。 
野菜は、人の手を借りなくても成長する。野菜を育てているのは太陽と水と空気と、そして土の中の微生物である。 
人がやることはいつも余計な事であり、野菜にとっては迷惑な事が多い。やるべきことは、観察であり、見守る事である。 

「雑草は栄養など奪わない」とありますが、講演会でも出てきたように、雑草はそもそも栄養なしでも育つんですね。草とりをするときでも、根っこぐらいは残したほうがいい。除草剤などまったく不要です。

「自然と共生する農法のお話」@大阪十三(4月18日)のメモ ④座談会・質疑応答編

このシリーズ 「たくさんの人に知ってもらいたい自然と共生する農法のお話」4つめは座談会と質疑応答ですが、岡本さんと三浦さんのお話の続きが中心なので、これまでの講演の補足といった感じです。

岡本よりたかさん、三浦伸章さん、そして主催者の今井基樹さん、竹岡正行氏(就農6年目の若手農家)、石田尚子さん(自然栽培5年目主婦)。司会は主催者の今井真理子さんです。


講演会メモから、後で読んで意味がわかるところをとりあえず書き留めておきます。

就農について:
まず、新規就農、つまり農地を所有して地域の一員となることは色々大変だというお話でした。特に一般的な農業をやっている地域に自然農家として入ることの大変さも伴います。

手に入れた畑は集落の風景に影響することになるので、集落の意向に合わせることが必要になってくるとのこと。

地域ごとに違うけれど、農業委員会があって、村の人たちに認めてもらうために3年間消防団に入るという要求があったりするそうで、岡本よりたかさんも入ってるとのことでした。

また、作物は知ってる人に売るとなんとかなるものの、市場で売ろうとすると二束三文でたたき売り状態になるので、ネット通販などを使うことが必要。自然農家の場合、たとえ会員であっても農協は買ってくれません。

土づくりについて:
土の状態は「肥毒」を解消して微生物バランスがよくクリーンな土を作ることが必要です。

たとえば牛糞を春と秋に10年ぐらいやっていると、カリが残ってしまいます。そういう場合は、えんどう(または根の長いライ麦や大麦)を植えて、植物に吸ってもらうしかないとのこと。雑草は吸えないんだそうです。そもそも栄養が要らないのが雑草なので。

「ヤバそうな土」というのは肥料が入っていると臭いでわかるそうです。

また、化学肥料ばっかり使っていると、同じ雑草ばかりが生えていて、状態がよくないとか。岡本さんのスライドにマメ科の雑草が多い、いい土の写真が出てきましたが、いろんな雑草が生えていると土の中のバランスがよくなってきているそうです。

牛糞の何が悪いかというと、本来牛は草を食べて血肉にするために4つも胃があるのに、今の牛は本来食べたことのないトウモロコシや、遺伝子組み換え作物などを食べさせられています。
また、下には草はなくチップを敷いています。現代の牛糞は最悪の状態で、化学肥料同様に微生物が死んでしまうそうです。鶏糞も同じだとか。

このあたりのことは、MOA自然農法ガイドライン実践のあり方に出てきます。

食は国家なり!
また、岡本さんは横山和成さんの本が参考になるとのことですが、この「食は国家なり! 日本の農業を強くする5つのシナリオ (アスキー新書)」のことみたいです。


他にも「図解でよくわかる土壌微生物のきほん: 土の中のしくみから、土づくり、家庭菜園での利用法まで」という、もっとダイレクトな見出しの本がみつかりましたが、7月7日の発売待ちです。



「育苗(いくびょう)」の土について…。
(これは土づくりについての前記事をご参照ください。)
本葉が生えてきたら味が決まります。

キュウリなどは水が好きで、リン酸・カリウムなどを入れておくと通常は一枚の葉で5本ぐらい成ります。 (←このあたりメモに自信ありませんw)


耕作について:
不耕起農法についてですが、家庭菜園は不耕起のほうがやりやすいとのことです。

ここで、福岡正信さんの話が参照として出ました。
一番読まれているこの本のことかもしれません。

自然農法 わら一本の革命
なぜ耕すのかというと、嫌気性菌と好気性菌がうまく混ざり合うようにするためでもあります。
トラクターを使って、そのまま耕そうとすると、刃の下は叩きつけられて硬くなってしまうそうですが、三浦さんによると、刃の角度を変えて、空気が入るようにすると、二層に分かれずうまく天地返しみたいになるそうです。

奇跡のリンゴ」でおなじみの木村秋則さんの場合、ボコボコにしてから上だけ浅く細かくするという方法を使われているとか。

なお、春先に野菜をつくる時には土返しをします。

ひたすら作付けしたほうが、土は元気よくなり、休ませると力がなくなってくるそうです。

例えば、キュウリ→エンドウ→キュウリ→エンドウ…というように、次々植えていきます。

三浦さんのスライドに石と石の間に苔がむしている写真がありましたが、土が裸になると草が生え、直射日光を防ごうとするのが自然の摂理だとか。

タネを蒔くタイミングは1週間しかありません。

耕してすぐに蒔くと、酸素が入りすぎるので、1週間おくようにします。そのとき、一度しっかり踏んでおくことが大事です。(ちょっと叩くだけではダメ。)

また、畝が嫌いな植物もあります。小松菜などは固い土のほうが好きです。

自然はほとんど埋めないので、ばら撒くだけの農法もあります。

カボチャは生ゴミみたいな環境が好きで、粉砕した土(?)といっしょならばら撒くだけでもいいかもしれません。

農業収入について:
農業を職業とする場合ですが、なかなか農業の収入だけでは大変で、岡本よりたかさんは最初は「4年間食えなかった」そうです。東京でパン屋さんを持って、そのために小麦農家になったとのこと(岡本さんは他にも色々職業があるわけですが…)。座談会参加者の竹岡さんの場合、農業開始して4年めでやっと年収200万ぐらいになったとのこと。

まずは生活費分をめざす。また、顔が繋がってきたら売れるとのこと。

三浦さんによると、静岡ではオーガニックマーケットでセミナーを開くときに作物を食べてもらってクチコミで売上が増えているそうです。有機から自然農になってさらに伸びているとか。

また、ラララプラネットという移動販売があって、今では月25回も巡回しているそうです。5年まには月1回で大根1本ぐらいしか売れていなかったのが、今では野菜が足りないほど売れているそうです。

追肥について:
冬に土づくりするなら何も要りません。
カヤや落ち葉だけ入れます。

腐葉土、ススキ、ぬか、竹チップをちょっとだけ入れてもいいです(三浦さん)。

乳酸発酵させて、微生物が育つ環境にして使います。

プランタの場合、酢を100倍の水で薄めた酢水をかけます。土が硬くならないように何か植えたら一週間後に水をやります(自然界では雨はすぐには降りません)。

ビニールマルチは土の中に残ってしまうと作物の生育を悪くするので、できれば草マルチがおすすめです。保温、保湿、防虫効果、栄養のためにも。

コンポストについて:
窒素・リン酸・カリのうち、窒素が多すぎると虫がやってきます。
4~5年かけて有機物を分解するので、乾燥させながらつくります。半年というのは少なすぎ。

冬野菜・露地物野菜について:
秋の収穫後は冬越しできる野菜を選びます。
一般的には、じゃがいも、玉ねぎ、ニンジンを植えます。
キャベツは秋蒔きで4月にギリギリ採れています。
ハウスで12月に植えた新じゃがは4月に出荷できます。
ゴボウはは9月に植えると春に向けて伸びます。


以上で、講演会のメモを終了します。

まだまだ聴き続けていたい講演会でしたが、セミナールームの貸し切り時間終了となりました。

以下、ひとりごとです。

私が生まれた頃はまだ自然農や有機が当たり前でした。食料自給率もほぼ100%でした。親の実家が兼業か専業農家で、米や野菜はもらったものを食べるというのもありふれていました。

それが今、土も水も人間の体も、環境全体を壊してしまう農薬・化学肥料漬けの大量生産農業が一世風靡してしまい、取り返しのつかないことが起こり続けています。しかも、大量とか集約とはいうものの、実際に調べたら、農業は小規模ほど効率がいいこともわかってきています。本当は儲かってないんです。アメリカをはじめ各国の大規模農家も補助金漬けです。

土は傷めつけられるし、連作はできないし、農業機器はメンテが必要だし、使い終わったら産業廃棄物になるし、新型の機械を売りつけられるし…。その始末をするのは高価なオーガニックを買えない一般消費者であり農業従事者であり、産廃業者です。結局、自然の偉大さには敵わないんです。

これだけ自然に帰ろうとする人が急増している中で、未だに70~80年代のキャッチフレーズみたいに、「儲かる農業をする」といって、アメリカ型の集約化を目指すとか米ポチ安倍政権は言ってますが、安心で美味しい作物を地産地消して自給率を上げるほうがよっぽど重要なときに、何が「競争力」でしょうか。経済が成長しなければ困るのは、投資で食べている人たちだけです。経済も環境も存続することのほうがずっと重要です。競争など不要。カネで測る経済規模の「成長」など不要です。

農薬や化学肥料を使わず育てた作物のおいしさを知っていれば、そしてそれを失う日がきてしまえば、どれほど大事なものを失ったかがわかります。

今、これを書いている5月はどんどん絹さやが採れる頃で、東京に住んでいた頃にも毎年、父が無農薬で作った絹さややスナップエンドウが大量に送られて来ていました。最初の頃苦手だったトマトやナスやホウレンソウも、だんだん形がいいのが送られてくるようになりました。玉ねぎは実家では年中、台所の外に吊り下げてあったので、買う必要はありませんでした。

最初は有り難みがよくわかっていなかったのですが、年々、スーパーで同じ野菜を買うと、味の濃さが全然違うことに気づくようになってきていました。

2012年、父が短い闘病生活のあとに亡くなったときには、猛暑の頃だったために、たった1ヵ月ほどの間に誰も行けなかった畑は手がつけられないほど草ぼうぼうになっていました。なんとか耕して引き継ごうとしたのですが、結局翌年、好意で農地を貸してくださっていた農家に返却することになりました。たくさんミミズが住んでいる土でした。立派なサツマイモやじゃがいもがたくさん出てきました。

わずかな間でしたが、汗を流しながら土と戯れるのは至福でした。40年もの間、父はそんな時間を暮らしの中に持っていたんだと今さらながらに思いました。前半20年はサラリーマン生活を送りながら、家一軒分ぐらいの農地をよく一人で維持したものだと驚きました。

今は直売所が近くにあり、一般スーパーより新鮮な野菜を売っていますが、やっぱり葉物野菜や絹さや、インゲン、ホウレンソウなどは、味が違います。父が作っていた野菜ほど美味しくないんです。

キャベツは買ったものや、父の畑の隣の畑で転がっていたものしかほとんど食べたことはないですが、ネオニコチノイドがたっぷりなので、あまり買わなくなったし、買っても重曹水で洗う手間をかけなければ使えません。(私は大量にキャベツを食べる習慣があったので、不眠症の一番の原因はネオニコかもしれないと思っています。)

はやく自分の農地を手に入れて、自分が食べる米や野菜を作るような生活を築きたいと思います。(ほとんど食欲からです(笑)。)

そして、日本のあちこちで自然農が復活して、どこに行っても美味しい野菜が食べられる日が来てほしいと思います。



「自然と共生する農法のお話」@大阪十三(4月18日)のメモ③ 三浦伸章さん編(後半)

このシリーズ 「たくさんの人に知ってもらいたい自然と共生する農法のお話」3つめ、三浦伸章さんの講演後半の記事です。


三浦伸章さん。FBから拝借

講師は前回と同じく三浦伸章さん。

前半のスライドの前や合間にも、実際のプランタや家庭菜園での実践の話は出ていたのですが、ここにまとめてメモを追加します。

岡本よりたかさんの理論・基礎知識を消化してから、この実践例の話を聴くと、すぐにでも土づくりから始められると思います。

岡本さんは、ホームセンターの土は熱湯消毒で微生物を殺してしまっているので使わないほうがいいというお話でしたが、三浦さんはホームセンターで土を買うしかない人たちのために、それを使って土作りする方法も紹介されています。


三浦さんが使われるのは、このプランター。縦横39cm x 70cm。深さ27cm。


会場の参加者は関西の人が多いので、大阪で一番手にはいりやすいという、真砂土つちでできる方法です。ホームセンターで買ってきた真砂土つちをプランタの底に入れて、足で踏みつけます。
こうして水分が保てる層をつくると作物が育つそうです。(ホームセンターの土は岡本さんが言うように、熱湯消毒で微生物を殺してしまっているのでよくないのですが、上に腐葉土などを敷いて微生物を呼ぶ土づくりです。)
表面10cmは養分、その下は水分だけが要ります。

上部の土作りをします。
腐葉土7リットル、

そこに、米ぬか、もみ殻くん炭など3リットルをまぜて

袋に戻し、一週間置いたら完成。

ちなみに、この図は、畑でススキ、ぬか、落ち葉で土づくりするときの例で、
120㎝幅ぐらいの畝に50㎝ぐらいの腐葉土を作る…のだったと思います。
三浦さんにとって、このススキを入れるというのが新発見だそうで、
ススキ→落ち葉→ぬかの順に入れることで、作物のできる数が数倍に増えたとか。
落ち葉だけならナス2本、ススキと落ち葉なら15本、ススキ、落ち葉、ぬかで50本と…。

水がしっかり抜けるところで作物はよく育つということです。

完成した上部10㎝用の土には、酢水(酢を100~300倍の水で薄めたもの)を、下から出てくるぐらいにかけます。そうすることで、微生物を呼びよせます。

完成したらネギをすぐ植えます。

半月ぐらいしたら、ブロッコリ、そしてレタスを植えます。


こんなふうに、相性のいい作物をいっしょに植えていきます。

ここからは畑で栽培する例です。




ナスの場合、いかに葉っぱを小さく作るかが問題。
葉っぱが大きいとナスがあまり採れません。

キャベツとルッコラは相性が悪いのでいっしょに植えると育ちが悪くなります。
(片方が終わってからならOK。)

じゃがいもはひまわりの隣に植えるとうまく陰ができて病気にならないそうです。

ハウスでもトマトの茎を残すと次の年にまた育つから、そのままにすればいいとか。
トマトのそばはエンドウはいいですが、ブロッコリはあまりよく育たないそうです。

ニンニクの横にじゃがいもを植えるのもダメ。
キャベツの後にじゃがいもを植えると収量激減します。

玉ねぎ→夏やさい→玉ねぎ、とか
ナス→冬の白菜など→ナス
という連作は、専用の微生物が増えるので収量アップするそうです。





ここまでの畑の写真は、こうした隣合わせや連作での成功・失敗がわかるものが含まれているはずですが、説明を聞きながらスライドを見ていても目が追いつきませんでした。

なお、マメを巻く場合、酢水に浸けてからまくと、ウィルスにかかりにくいそうですが、必ずその日じゅうにまく必要があります。翌日になるとマメは死にます。

ちなみに、マメは全方向から水を吸いますが、キュウリやスイカのタネは尖った先からだけ吸うそうです。

上の写真でも藁が見えますが、マメをまいたあと、線状に藁などを置いておくと、鳩などが食べにこないそうです。ただし、風などが吹いて、藁どうしクロスしてしまうと来てしまうとか。不思議~。


野菜の硝酸について

これはメモが追いついてないので、下記サイトも参照してください:

硝酸イオンなとこにでも存在する窒素化合物のことですが、多すぎるデメリットは下記のようなものがあります。(上記サイトから引用。)
●野菜の根が濃い硝酸で傷み、うまく水分を吸収できなくなる。
●傷んだところから病原菌が入りやすくなる。
●最終的に生育が悪くなり、軟弱になる。
●病気や虫がつきやすいので、農薬散布回数が増える。

野菜の硝酸含量の目安(NO3あたり) 欧州の例。
日本→ホウレンソウで3,000mg/kg(ppm)以下(北海道における目標値)


土壌中の窒素の変化と野菜への吸収。作物が吸収する図によると、

タンパク態窒素
アミノ酸態窒素
アンモニア態窒素
亜硫酸塩態窒素
硫酸塩窒素
・・・ということですが、

この説明を上記サイトから引用します:
”土の中の硝酸塩は、水に溶けて硝酸イオン(NO3-)という形で野菜の根から吸収され、葉に運ばれます。野菜の体内では、複雑な化学変化を経て、硝酸をもとにアミノ酸が作られます。
アミノ酸は野菜の生長や消化吸収、呼吸などに使われます。”


ちなみに、稲が茶色になるのは、一年間持つように自分で窒素を飛ばしているからだそうで、発芽するだけのものを残しています。

野菜の栄養価について(鉄分)
ホウレンソウ以外は、この本の四訂から激減しています。

野菜の栄養価について(ビタミンC)
すべての野菜でこの本の四訂から激減しています。


昔の食卓の写真。
このころは、お茶碗やお箸は最後にお茶に浸して拭くだけで、
洗わずにしまって毎日使っていました。

話は飛びますが、
O157に感染するのは、塩をあまり使わない最近の浅漬けなどのせいで、
雑菌が繁殖しやすくなっているのと、
一方、食べる側は腸内細菌が弱くなっているためで、
従来の食生活ならO157などには簡単に感染しないそうです。

終盤では、プランターでも自給していかないと、食べれなくなる時代が来ようとしている、というお話でした。

これはドイツのクラインガルテン(市民農園)で、自給率100%。
日本でも徐々に似たような取り組みが広がっているのはご存知のとおりです。

土を地元で用意できない人のために、注文先の紹介がありました。


最後は主催者や講演者らの座談会でしたが、そこでも家庭菜園や農業実践について参考になる話が出ましたので、次の記事でメモを入れます。


なお、三浦さんが4月3日発売の「野菜だより」に登場していたのを、講演会主催者の今井真理子さんがFBにアップしていらしたので、キャプチャでご紹介します。

MOA自然農法普及員・三浦伸章氏が教える
無農薬・無肥料でつくる家庭菜園セミナー(畑編)
主催:食といのちを考える会・フェアフードインフォメーション
無農薬・無肥料で野菜づくりを死体人のための家庭菜園セミナーが2月7日、8日に開催された。 
講師は、MOA自然農法普及員の三浦伸章氏。7日はプランター編、8日は畑編が行われ、編集部は畑編に参加した。 
この日、三浦氏が教えたのは土づくりと畝づくり。参加者は実際に畑の土を掘ってレクチャーを受ける。 
三浦氏の土づくりの特徴は、土壌の微生物を活発にさせてあげることと、根が水分や養分をどのように吸収するかを考えて畝をつくることだ。
土づくりで驚いたのはススキを使うことだ。落ち葉堆肥に下にススキを入れると空気の層ができて、根が張りやすくなり、微生物の活動も活発になるという。この他、100倍に薄めたお酢をまいて、土壌の微生物に刺激を与え、活動を活発化させる技も興味深かった。 
今回のセミナーはフェイスブックで告知・募集されたこともあり、セミナー後もフェイスブックで参加者同士情報を交換しながら各々の畑で実践しているようだ。

なお、この雑誌はアマゾンで購入できます。Kindleであれば割安で、PC用の無料ソフトなら大きな画面で視ることができます。



野菜だより 2015年 05 月号 [雑誌]


「自然と共生する農法のお話」@大阪十三(4月18日)のメモ② 三浦伸章さん編(前半)

十三での「たくさんの人に知ってもらいたい自然と共生する農法のお話」講演会、続きです。


スピーカーは三浦伸章さん。自然農法を30年以上実践してこられたベテランで、MOA自然農法普及員として活躍中。

三浦さんの話も実践だけではなく、いろいろぎっしりデータがでてきました。時間の都合でスライドが出ても飛ばすしかないのも多かったのですが、できれば最低3時間ぐらいは聴いていたかったです(実際には1時間半ぐらいでした)。

スライドの枚数が多いので、前半をこの記事でご紹介します。後半はまた次回の投稿で。

また、文字が入っていないスライドは小さい表示にします。画像Clickすると、すべて大きめで開き、Clickするごとに次の画像へ移動します。

三浦さんのテーマは「自然農法でプランター栽培や家庭菜園で楽しみましょう」なのですが、ふだん講演に使われているスライドをそのままお持ちいただいた模様。もっと深い話も織りまぜられています。
生命の仕組みと自然農法。
 MOA自然農法事業団 三浦伸章

太陽の磁場の変化。
 これまで約11年で周期的に反転している


昔の農業は月の満ち欠け、つまり太陰暦を参照していました。
詳しくは、こちらのサイトを参照してください。
→ 月と農業の関係

水は朝にやる必要はなく、毎日やる必要もないといいます。自然界では雨は毎日降りません。
満月の3日前に水をやるとよく育つそうです。
新月を挟んで7日間は根に向かって水が降りて行き、
その後、上昇し始めて幹部に集中。満月をはさんで7日間、樹液は葉、花、果実に集中…。


スライドは一瞬でしたが、地球の構成もちらっと言及。


三浦さんたちがベースとされている静岡県の風景。

スズメバチの大きな巣ができたそうです。
スズメバチが来ると家が繁栄すると言われるそうです。

スズメバチというのは本来人を襲わないとか。襲った話というのは、シャンプーなど化学薬品の臭いに刺激された場合であって、石鹸しか使わない人は襲わないそうです。

保護色のカエルがいるそうです。まわりの模様を反映していますね。

こちらは石の色になっているカエル。


ハダニを攻撃するチリカブリダニ。
天敵利用は害虫防除の一つの手段である。

安く生産するために、自然を無視し、化学物質を使用し無理な栽培をする
 化学合成農薬、除草剤、化学肥料、土壌消毒

身体内で分解されないで蓄積され、あらゆる病気の一因となってしまう

世界の農薬使用量(農地1km2あたり)
(出典:OECD調べ 1990年)
日本の農薬使用量は突出しています。このあと、中国と韓国には追いぬかれたのだったような…。

東三河地域慣行レベル台帳。
作物ごとにどの程度の農薬化学肥料が使われているかの記録です。
結構入っています。

この地層の写真…なんの説明だったか忘れました…。

こうした石が積み上がったところに苔がはえてきますが、
これは温度を下げて微生物が住めるようにするために起こる現象だそうです。

地域によって、土がこんなに違います。
こよりを作って浸して、その成分を調べるそうです。

人体を構成するのは元素29個。
水素・酸素・炭素・窒素
水素原子(H)60.3%、酸素分子25%、炭素分子10.5%、窒素分子2.4%
で、人体の98.9%。

残り1.1%は、その他25種類の元素:
リン、イオウ、ナトリウム、カルシウム、カリウム
塩素、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、フッ素、ヨウ素、セレン、ケイ素、ホウ素
ヒ素、マンガン、モリブデン、コバルト、クロム、パナジウム、ニッケル、カドミウム、スズ、亜鉛

地中、地表、地上(空気中)の循環。

玉ねぎの根面微生物。

ミミズがいると土を柔らかくして空気を通してくれます。
→微生物が育ちます。
小さいミミズが多いといい野菜になっていきます。

本葉が出たら、その瞬間に根の長さで味は決まるそうです。
そのあとはいくら頑張っても無駄だとか。

乾燥させたらこうした繊維が残る…ってこれはなんだったっけ?


スライドの数が多いので、中途半端ですが、次の投稿に移ります。
三浦さんのお話の後編です。
そんままプランター栽培や家庭菜園にお役立ちの情報です。




野菜だより 2015年 05 月号 [雑誌]