2013年5月5日日曜日

O-リングテストはこんなに科学的だった


O-リングテストというものを聞かれたこと、試されたことがあるでしょうか。何かをさわったり1センチほどの距離で指さして、もう一方の手で親指と人差し指で輪を作り、その輪を他の人が両手で開こうとします。さわっているのが身体に無害なものであれば指は開かないけれど、有害であれば筋力が緩んで開いてしまう、一見かなり非科学的な信仰のような検査法です。

指で作る輪がアルファベットのOに見えることから「O-リング」そして、指が開くか開かないかの2択で判断することから、正式には「バイ・デジタル」O-リングテストと呼ばれます。O-リングテストでは、体に良いものを「プラス」、悪いものを「マイナス」と呼ぶように定義しています。

コツをつかんだ人たちは、食べ物や見に着けるものが体に良いか悪いかチェックするために使っているようです。


(医療での臓器や病変に関わる診断は精度を必要とするため、医療従事者への認定制度があります。)リングをつくる人と開こうとする人の間の力関係や、その日の体調によって指の筋力の結果に差が出るので、場合によっては中指、薬指、小指も使うそうです。
http://bdort.net/fr/index.htm

今でも、医学界で正式に認められていない国が多いですが、このO-リングテスト法を開発した大村恵昭(おおむらよしあき)教授は、もともと心臓外科医であり、薬理学、電気工学が専門。1965年にコロンビア大学で心臓の研究によって博士号を取得。バイ・デジタル・O-リングテストは、1993年に米国で特許をとっています。

特許をとるには、名のある大学の教授クラス10人以上による追試で、誰が行なっても有効であると認められることが必要だったそうで、その条件もクリアしています。

同じ年の1993年には、ソニーの元会長、井深大さんが、第一回バイ・デジタル・O-リンクテスト国際会議で「20世紀医学から21世紀医学へのパラダイムシフトに必要な方法である」と発言。

O-リングテストの有効性は、活用している人の話で、私もなんとなく信じていましたが、調べてみると、次々と科学的な研究結果が出てきて驚きました。

2012年5月には、セルビアのベオグラードで、O-リングテストが過去4年間に最も医学に貢献した新しい医学分野とされ、医師と歯科医のための国の認定コースとライセンスのための試験制度ができました。ヨーロッパではこのうような制度が広がりつつあるそうです。

人体はもともと電気信号のやりとりで動いているわけですが、O-リングテスト開発に関わる研究としては、1960年代にカイロプラクティックの療法士、ジョージ・グッドハート博士が提唱した応用運動機能学(アプライド・キネオロジー)があります。

グッドハート博士は、体調に異常があると、筋力が低下するという事実に注目し、筋力テストによって筋肉のバランスをチェックし、診断する、という手法を確立しました。

筋力の異常は、筋肉や骨格のトラブルだけではなく、臓器や器官などの異常によることを確認した博士は、経路やリンパなどに連関する筋肉もテストし、さまざまな部位の筋肉と個々の内臓との関連も調べ総合的な診断・治療法を育て上げました。

大村教授はグッドハート博士が活用する現象をもとに、筋力低下のようすをチェックするには指の筋肉を使うのが最適であると考えました。指の筋肉はもっとも疲れにくく、脳神経系と密接な連携をもっているからです。

そして、技能を高めていけば、指の筋肉でかなり繊細なチェックも可能だと考えました。結果、「通常の検査では発見できないがんなどの病気が発見できる」というものでした。

現在横浜で波動療法を行っている前田華郎医師は、ご自身が前立腺がんを温熱療法と手術で除去した後に、たまたま大村教授によるO-リングテスト講演でのスクリーニング実演に参加され、前立腺がんの反応が残っていることを探知されたのです。(記事にはでてきませんが、O-リングテストでは、がんの病変スライドと体内の病変とが一致したときに、「同一物質間の電磁場共鳴現象」が起きて、リングが開きます。)
http://post-311.blogspot.jp/2013/03/ctpet.html

O-リングテストのメカニズムを理解するためには、人体の電磁気的性質を理解する必要があるといいます。この関係が初めて明るみに出たのは、20世紀初頭で、内科医で病理学者であった米国のアルバート・エイブラムスというスタンフォード大学教授でした。

エイブラムス教授は、昔の医者がよくおこなっていた患者の身体を指で叩いて診断する「打診法」の名手だったそうです。ある時、患者の身体を叩いていたときに偶然X線装置のスイッチが入り、打診音が鈍くなった(患者の筋肉が緩んだ)ことから、X線装置からのX線のわずかな漏れに体が反応したと考えました。

また、健康な被験者と疾患をもつ被験者を導線でつないだとき、健康な被験者の上腹部の打診音が患者同様に鈍くなったり、患者自身から採取した病変組織を患者の上腹部に近づけたときに、打診音がきわめて鈍くなることにも気づきました。

そして教授は、これらのことは、信号が電気的であり、採取した組織と体内細胞は共鳴していると考えました。

エイブラムス教授は臨床を続けて発表を重ねましたが、この偉大な発見は、追試を受けることなく、医学史上から抹消されたといいます。このような「異端の学者」たちの研究成果がグッドハート博士の応用運動機能学の礎になったのでした。

そして1970年代後半に、ドイツの技術者パウル・シュミット氏が波動療法を創設しました。シュミット氏はもともとトンネル技術者で、トンネル工事のために、地中の障害物を採掘前に確認する方法を模索していました。

注目したのがダウジング法という地中の物質や水などの波動を地上で探知するというもので、この技術を多くの医師たちと共同で研究・活用してきました。30年にわたって私財をなげうって、人間の各臓器が有する波動の周波数や病気のときにもたらされる変化などを調べつづけたのです。

そこでシュミット氏が確認したのは、「すべての病気にはそれぞれ固有の振動数がある」ということでした。臓器でも各部位の病変でも人種に関係なく同じ波動が発されていたのです。

さらに、体内の波動を、外部からの波動で調整することで病気を治す方法が確立されました。これが波動療法で、ドイツを中心に代替医療として活用されています。

実は、ソ連時代に、宇宙に飛んだ宇宙飛行士の健康管理を地上で行う時にも、この方法を利用して開発されたシステムがあったといいます。「被験者」となる人が、イヤホンで飛行士の体内の波動を収録し、地上のコンピュータ分析にかけられていたとか。

1991年のソ連崩壊と前後して、このような研究者の多くは、自分の成果物とともに、欧米に亡命して波動療法の機器が広く知られるようになったそうです。

考えてみると、人体も地球も電気的な性質を持つことは広く知られるところです。

分子栄養学でみる代謝は、もともと体内の物質と遺伝子分子との合成(同化)と分解(異化)という化学反応であり、今ではそのメカニズムはすべて、電子のやりとりで説明できます。太陽から生命体に繋がるエネルギー変換も、食物から細胞までのエネルギー変換も、反応の主役は電子です。

波動療法は、成果があがっている一方で、理論に対してはまだ科学者たちが首をかしげることも多いそうですが、いずれは量子論方面から理論が追いつくかもしれません。


★この記事はメールマガジン、栄養で被ばく・ガン・ウツと闘う「アンチエイジング」でも配信しました。

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