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2018年5月10日木曜日

石井一「約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ」- 金正日は謝罪していた!

月刊日本のこの記事、「約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ」がツイッターやFacebookで拡散され始めたのは先週5月5日。でも、あまりの反響のなさに驚ろいています。NHKが権力の監視役としてまともな報道局であれば(あるわけないので笑ってしまいそうですが)、このインタビュー記事はスクープとして国内外に報道すべき内容だと思います。

拉致問題は未解決、北は非を認めておらず、日本はなすすべがないと思い込まされてきましたが、それは嘘だったことがわかりました。

2002年小泉純一郎首相が訪朝し、地村保志さん、浜本富貴恵さん、蓮池薫さん、奥土祐木子さん、曽我ひとみさんら5名を帰国させたとき、私は日本が拉致被害者を帰国させたのはこれが初めてだと思っていました。


が、1990年には金丸訪朝団の交渉で、7年間拉致されていた第十八富士山丸の船長の紅粉勇さんと機関長の栗原好雄さんが解放されていました。このことは一体どれほど国民に知らされてきたのでしょうか。

月刊日本オンラインの抜粋ページをそのままコピーします。


石井一 約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ


日朝国交正常化交渉が頓挫した原因

安倍政権はこれまで、北朝鮮はすぐに約束を破る信用できない国だとして、対話を拒否してきました。これは日本社会の間でも共有されている意識だと思います。しかし、こと日朝国交正常化交渉においては、約束を破ってきたのは北朝鮮ではなく日本です。我々はこの点から目を背けてはならないと思います。
 ここでは弊誌5月号に掲載した、元日朝議員連盟会長の石井一氏のインタビューを紹介します。全文は5月号をご覧ください。

北朝鮮との約束を破った金丸信と小泉純一郎

―― 今後の日朝交渉を成功させるためには、過去の日朝交渉に学ぶ必要があります。石井さんは1990年9月の金丸訪朝団で事務総長を務めました。

石井 まず僕は1990年7月金丸訪朝団の先遣隊の団長として訪朝しました。自社両党から3人ずつ代表を出し、6人で行きましてね。当時は1982年に第十八富士山丸紅粉勇船長と栗原好雄機関長がスパイ容疑で拿捕された後、7年間も拘束されたままでした。この事件の解決のため長いこと協議し、救出できそうだという心証を得て、金丸訪朝団の実施を決めたわけです。

 2か月後の金丸訪朝団では自民党、社会党、朝鮮労働党の間で三党合意を交わしました。そこで約束したのは、まず国交正常化のテーブルにつくことです。妙香山では金日成金丸と二人きりになり、「ぜひ国交正常化をやってもらいたい」と頼みました。北朝鮮は経済的には相当困窮していましたから。金丸も理解を示し、「まず政府間交渉を進め、その後話がまとまれば、富士山の麓で調印式をやりましょう」と応じたのです。

 次に戦後補償です。「戦前の償い」だけではなく「戦後の償い」を一応認めたわけです。北朝鮮はこの文言にこだわり続けたんですが、僕は「日韓基本条約で韓国には戦後の償いを認めていない。新たな問題になる」と主張し、机を叩きながら反対しました。ギリギリまで交渉しましたが、最後は金丸が「国交正常化が遅れた利息だ」と妥協して認めることになったのです。その結果、紅粉さんと栗原さんは無事に解放されて帰国しました。

 ところが、日本国内は文句と北への批判ばかりで、アメリカや韓国も横槍を入れてきました。金丸はこの抵抗に抗しきれず、日本は国交正常化交渉のテーブルから降りてしまったわけです。このとき、僕は金丸に「アメリカを振り切って、自主外交を貫くべきです」と迫りましたが、当時の金丸の力をしてもできなかった。


―― 2002年9月17日には小泉総理訪朝して平壌宣言に署名しました。これはどう評価していますか。

石井 小泉訪朝には裏話があるはずです。小泉一行は平壌に到着後、北朝鮮側から予期に反して「拉致被害者13人のうち、5名は生存しているが、8名は死亡している」と通告されました。しかし、日本側は事前に「拉致被害者13人は生きていて、全員返す」というメッセージを受けとっていたはずです。小泉は拉致被害者13人を奪還できると思って平壌まで行ったが、土壇場で「8名死亡」を告げられ、茫然自失したのではないか。

 その後、日本側は北の用意していた昼食をキャンセルしましたが、それは「騙された」「話が違う」という不満の表れでしょう。それならば、その場で机を蹴飛ばして帰国すればよかったのです。

 この時、金正日は日朝首脳会談を機に拉致を国家犯罪として認め、主席の立場で正式に謝罪したのです。その上で小泉と金正日は平壌宣言に署名しました。つまり、拉致被害者に関する北朝鮮の説明は、両首脳の間で「事実」として決着したということです。この事実はトップの間で確認されているので非常に重いものであり、拉致問題はこの時点で終わったということです。

 日本側も不本意ながらこれを認めました。現に小泉訪朝の当日に、東京では福田官房長官が外務省飯倉公館に拉致被害者の家族全員を招集して、北朝鮮側の説明を伝達しました。国際社会から客観的に見た場合、「両首脳の合意によって事実を確認した上で拉致問題は決着した」ということになります。

 とはいえ、これは日本人には受け入れがたい結果です。そのため、小泉訪朝後に国内世論は激高しました。またアメリカは日本の独自外交を快く思っていなかった。その結果、日本はその後に平壌宣言を無視し、国交正常化交渉を進めることができなくなったわけです。

 金日成金正日親子2代にわたって日朝国交正常化を求めました金丸信小泉純一郎はその要求に理解を示したものの、最終的に国内・国際情勢に抗しきれず約束を守ることができませんでした日朝国交正常化交渉において約束を破っているのは、北朝鮮ではなく日本だということです。……
引用ここまで。

ついでにキャプチャを貼っておきます。



「約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ」PDF はこちら。

是非、全文読んでください。少しでも信頼に値する言説を残したいと83歳の石井一氏が
後世の評価に足る言説を残さなければならないという思いで、長年、日朝議連会長としての度重なる訪朝で得た体験を通して、あえてこの時期にお話します」と応じた会見です。

拉致問題は政治利用しか考えず、北朝鮮とは自分で交渉を試みもせず、海外首脳に会う度に日本への協力と理解ばかり求めて、それを全国放送で自慢する幼稚園児レベルの自称ソウリダイジンとは全く次元の違う本物の政治家たち、私たちの代表として自国と他国共存のために誠意を尽くす人たちが、ついこの間までこの国の行政のトップにいたわけです。

全国民がここに書かれた事実を知り、真剣に議論すべきことではないでしょうか。



月刊日本5月号、650円で他にも良記事満載。バックナンバーの4月号といっしょに買ってしまいました。



月刊日本2018年5月号

内容紹介

特集1 【安倍首相に議員辞職を勧告する】
平野貞夫 安倍政権では国が亡ぶ
玉木雄一郎 安倍政権に正当性はない
藤井裕久 官僚を政局に巻き込むな
福島伸享 自民党は血みどろの権力闘争をせよ
中村慶一郎 安倍退陣へ動く竹下総務会長
菅野完 バカとの戦い
特集2 【破綻した安倍朝鮮外交】
石井一 約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ
菅沼光弘 日本は蚊帳の外に置かれている
東郷和彦 新・日朝平壌宣言を締結せよ
東京都迷惑防止条例改悪─権力批判を封じる安倍政権
本誌編集部記事
望月衣塑子 メディアは権力に屈するな
小林節 安倍政権による言論統制
これが、ミャンマー「ロヒンギャ問題」の真相だ
小川寛大 ロヒンギャは不法移民だ
小野耕資 イギリスよ、お前が言うな!!――問題の本質は植民地支配の残滓だ
注目のインタビュー
白井聡 対米従属の原因は「国体」にある

2014年1月22日水曜日

本物の市民派が推す候補者 vs (自民A or 自民B)の闘い

東京都地知事選、細川護煕候補が告示日の前日になってやっと政策らしいものを語りました。

原発がないと電気が足りないとか、経済が困ると未だに思い込んでいる人たちにとっては、この会見はかなりアピールしますね。脱原発派が3年近くずっと言ってきたことばかりですが。




1本め、最初の2分は雑音。なんせ他人が書いてくれた原稿なので、自信のない箇所はうつむいたままだし、声もすごく小さくなりますが、脱原発はご本人の言葉で語れることも多いので、徐々にかなり堂々と話されてます。

元首相ということで超有名な人が話すことによって、これで原発のウソにやっと気づく人が出てくるなら、それはそれでいいかもしれません。

「脱原発」があまりに重要なので、この会見では政策ではなくその知識や理念に多くの時間を割き、浜岡や東海第二や柏崎刈羽の原発が事故を起こしたら、オリンピックや消費税やTPPどころではなくなるという論理の飛躍で、他の問題に対する政策の発言を割愛しています。草稿した小泉自民組の配慮がよくわかりますね。

2本め12:26ごろ、ニコニコ動画のナナオさんが質問したときに、支離滅裂な回答しかできないのも、まぁこんなもんだとしましょう。

「むこう3年国政選挙がなく…都民の脱原発意識もまだ他人事のようにふんわりしたものの中、どうやって(今回の)選挙戦を通して脱原発を浸透させていかれるお考えでしょうか」「(しどろもどろで)先にも申しましたように…これは国の存亡が関わる話です……そういうことですから、都民の皆様にもよく考えて、選択して頂きたい」…orz... って…、小泉元首相から、いかに議論をかみ合わせないようにするかを習ったかのようです。

また、都民生活の具体的な問題点に触れることもなく、日本橋の上の高速道路をとり払ったり、新たに路面電車を作るという構想が出てきます。ゼネコンには新たなカネが血税からまわるというメッセージかもしれませんね。

脱原発の理解を証明しようとしながらも、東北や首都圏の深刻な土壌被ばく、人体の内部被ばくについては触れず、「仮設住宅で未だに頑張っている人がいるから」、東京と東北各都市でのオリンピックを成功させたいそうです。

担がれてのこのこ20年前と同じ過ちを起こすために登場したお殿様の性分がよくわかります。(最初は小沢氏、その後、小泉氏に説得されたことになっていたのに、後に妻からの勧めで自分から決意した、と二転三転。証拠がいらないエピソードはどうにでも書けますが、説得を受けてきたことを仄めかしていた本人のインタビューを見てきたら辻褄合ってません。)


さて、ここで宇都宮けんじ候補の政策について、数分ごとに切り取った(つまり携帯でも見やすい)動画があるので、どれでもいいから1つ2つ、できれば全部視聴してみてください。


宇都宮けんじ緊急記者会見① 脱原発一本化について語る

宇都宮けんじ緊急記者会見② 消費税増税対策として財源を語る


宇都宮けんじ緊急記者会見③ 副知事には女性を!女性を活用し…

巨大オリンピックスタジアムどーするの?? 宇都宮けんじ緊急記者会見④

興味のある方は、あと2本ほどどうぞ…
宇都宮けんじ ブラック企業対策について語る 2014/1/19【2014都知事選】 宇都宮けんじ 蒲田街頭演説 2014/01/18

カネのかかる公共事業ではなく、福祉に力を入れることのメリットなどを具体的に説いています。たとえば、待機児童の問題。保育所を作るには、働く人が必要なので雇用創出になることなど卑近な例から説明。雇用が生まれ、個人の収入が増加することによる社会全体の経済効果を語ります。将来維持費で赤字経営になるような箱物は作ってはいけないと力説。自分で帳簿の数字が読める人ならではのリアルさ。ゼネコンは嫌でしょうね、こういう候補。

で、こういう発想はサヨクだ、共産党だ、と言う人が出るんでしょうが、上流からでも下流からでも、セイフティネットが整備されて、社会全体が過ごしやすくなることは、経済理論で証明するまでもなく、欧州、とくに市民の発言が政治に生かされる北欧諸国の例が示しています。

政策の具体性、実現性、本気度で言うなら、宇都宮候補のような選択肢がまだ東京に残されていたというだけでも、喜ぶべき奇跡だと思います。

で、暴走を続ける安倍政権にストップをかけるためには、知名度も”政界での実力”もある細川候補(正確には、細川・小泉二人羽織)に一本化して支持するべきなのか。そうでなければ、安倍自民が推薦する舛添候補に負けてしまうことは確実なのでしょうか?

これ、質問が根本的に間違っていると思います。

安倍政権を打破できるのはどちらかって(´・∀・`)??

自民Aの安倍から、そっくりな政策を行ってきた自民Bの小泉に変わったとして、喜ぶのは誰?テレビがあまりにこのふたりの顔を映しまくるので、錯覚を起こしている人がいるようですが、選挙は莫大なカネがいります。脳みそも要ります。安倍晋三と小泉純一郎にそんなものありましたか?

なんのために、NHKが朝から晩までしょっちゅう、関係ないはずのときにまで、安倍晋三の顔を映画スター並みのクローズアップでサブリミナルに刷り込むように放映し続けてるんでしょう?あれ、安倍をスターとして売り込むだけではないですよ。安倍に怒りを燃やす人にも、個人にフォーカスして構造的な問題が見えないようにすることに効果を発揮します。

Facebookの都知事選に関わるあるスレッドで、「宇都宮さん支持だけど、ここは細川氏に」と願う人がこんなコメントを投稿してました。
細川を都知事というのは、たんなる脱原発シングルイシューではありません。それこそが、ストップ・安倍の第一歩なのです。とにかくそれで、安倍は自信をなくします。あいつに「俺はだめだ」と悟らせることが何より大事なのです。その取り巻きの連中にもね。
なんと、『安倍とその取り巻き』といういわば雑魚を退治すればことは解決するという発想…(・∀・;) 。

あの…、最初はみんなわかってたんじゃないですか?連日国会でやってるのは、官僚が書いた作文を必死で朗読しているだけだって。

安倍と並べると、まるでデキル人のように見えてしまう小泉然り。「複雑な問題を2択にする見事な才能」とか持ち上げられてるけど、身近な人が言うように、もともと「人の話を理解できない能力」が優れていて、議論をかみ合わせることができない。
 つまり、複雑な現象を理解できないから、自分が理解できる白か黒で語るだけであって、詳細まで理解しながら簡素な表現に置き換えることができるような本当の意味での切れ者では決してありません。

元自民の首相であり、いまだ自民党員である小泉が、政治的に機を見るに敏で、昨年前半から「脱原発」を言い出したからというだけで信用する人が続出し、あげくは、こともあろうか本物の市民団体が推す、本物の脱原発候補をおろせと叫ばせる、こんな緻密なシナリオを書くだけの才覚は小泉純一郎にはあるわけがないと思いませんか。(ちなみに、自民議員にもOBにも目だたないだけで同じ脱原発発言をしている人はいるけど、マスコミがとりあげないだけです。)

仮に、小泉自身が少しアイデアを出したとして、選挙で動く莫大なカネは誰かが準備しなければなりません。当然ながら、それは、小泉が東京都政の実権を(裏で)握ると都合がいい業界関係者であり、過去にもそういう関係を築いてきた既得権益層だと考えるのが妥当です。なんせ、こういうことは敵の出方を見ながら、ときには身内も裏切りながらスピーディに動かねばなりません。

小泉氏の脱原発論は、あれは本気だとは思います。というか、もう、世界中の政治家は原発のような古くて危険なオモチャではビジネスも政治も立ち行かない時代に突入していることぐらい承知しているわけです。(根拠となる英文の文書のリンクはまた後で貼ります。)

昨年後半から、ウソみたいなタイミングで安倍政権が再稼動を表で叫びだし、それがマスコミに報道され、煽られて、原子力ムラの最後のあがきとはいえ妙だなと思った人も多いはず。(もちろん原発利権はまだまだ存在します。)というのは、火山噴火や地震の報道もそれほど隠されておらず、脱原発派であれば初心者でも原発が爆発する危機にビクビクさせられる状況になっているからです。

そこへ、徐々に、一見マスコミが報道しても世間が大騒ぎしないかのように見えていた「脱原発の元首相、小泉氏」の認知度が徐々に高まる。そして、こちらも徐々にメディアの露出が進んでいた熊本の殿様、細川護煕氏を担いで都知事選に登場。

これをもっとややこしくしているのが、生活の党の小沢一郎氏。そもそも細川氏を最初に都知事候補に立つよう説得したのが小沢さんだということで、通常なら小泉氏や細川氏をまず信用しないような小沢支持者らが、「勝つためには細川氏しかいない」と言い出した。(ちなみに、小沢氏と細川氏はオレンジ共済組合詐欺事件で被告側に名を連ねますが、宇都宮氏は被害者の代理人として戦った弁護士でした。)

宇都宮氏からは支持者が離れる一方だという噂まで流された。(これは、最初はある程度本当だったかもしれませんが、今は逆流してより強い信頼関係で戻っているとも思えます。)

今よりもっと無名であった2012年12月の都知事選でさえ、当局発表の数字でも96万票も獲得したのに、「知名度ゼロで惨敗だから、宇都宮は降りるべき」という。(これ、見かけほど根拠はしっかりしておらず、宇都宮支持ではなかった人がシミュレーションをして、まだ支持者を決めていない人を取り込めば、勝利の可能性ありという予測も出しています。)

今でも安倍自民が推す舛添要一候補が当選する確率は高いと思います。NHKでは細川氏の批判は見た記憶がないですが、民法で細川氏を批判しているのか、「マスコミが叩くほうが信頼できる」と言っている人もいます。

いや、既得権益層が一番怖がっているのは、最初に立候補表明したのに顔さえカメラに映さない、宇都宮候補でしょう。

私は、舛添が当選するのも、細川が当選するのも同じことだと思っています。安倍のバックと小泉のバックと、利権でかぶらない層は僅かで、大半は同じはずだからです。

つまり、この都知事選は最初から、宇都宮けんじ vs (自民A or 自民B)という構図です。

宇都宮氏の支持者の多くは彼の人柄や過去の実績を信頼しているのは事実ですが、それと同じくらいなんとかしたいのが、安倍にも小泉にも二度と実権を与えなくないという危機感です。

安倍の暴走を止めたいからと細川氏支持に回った人たちは、宇都宮氏をドンキホーテなどと呼び、支持者を感情優先とよぶのですが、小泉に対する警戒心が驚くほど消え去っています。

いま権力とカネが回ってくる利権層にとって、安倍の賞味期限が切れる頃に、同じ自民から次の権力を握る人物を都政を通じて下々に認識させておく、日ごろからテレビの露出を高めておく、ということは普通のリスクマネジメントではないでしょうか。

しかも、その政治家には既に同党の政治家となった息子がいて、マスコミの露出度も良好という状況。

そして、説得されて担がれたとしても、追い詰められて任務を放り出した実績のある「元総理」の細川。これは猪瀬同様、いざとなったときに使い勝手のいい駒だと思います。

プライドが高くて、担がれていても暴走しかねない舛添氏より、利用価値の高い細川氏のほうが私は怖いです。

「脱原発派でふたつに分かれてないで、みんなで一緒に舛添候補を叩きましょう」という仲良しクラブ的発想の人が時々いて、「いいね!」クリックをたくさん集めたりしてますが、何を悠長なこと言ってるんだろうかと思います。

脱原発で売っている細川氏の政策発表だけ聞いてもわかります。唯一の選挙の争点としたがっている「脱原発」でさえ、何一つ具体的な政策は挙げてません。我々が既に知っている「起こってはいけないこと」を読み上げているだけです。あとは全部、自民と同様の机上論の美辞麗句。宇都宮氏のように、本当に都民の多数を代弁するようなことを喋ると、都政から今後も血税を貢がせるつもりの利権層が選挙資金を出すわけありません。


こういうことを書いていると、何もかも推察レベルの陰謀論じゃないかという人が出てくると思います。細川・小泉のバックに自民がついてるのと同じように、宇都宮にも共産党がついてるじゃないか、という人もいます。(宇都宮陣営のスタッフは市民ボランティアであって、共産党も社民党も、緑の党も、勝手連的に推薦・応援しているだけです。詳しくは、水野誠一さんの説明を読んで下さい。なお、NHKでは細川候補についてだけ、政党が勝手連的に応援している説明を付け加えています。)

ここまでくると、もう人を見る目というか、判断する本人の生き方の問題です。仮に、細川氏が自民に公式な推薦を受け、宇都宮氏が共産党から公式に推薦されているとします。当選した後になって、都民が犠牲になってしまう、とても飲めないような条件を支持政党から持ちかけられたとします。そうなるとカネも出してもらってるし、どちらが都知事になっていても拒否は簡単ではないでしょう。細川氏はまず、こういった軋轢を起こさず、たとえ都民が犠牲になろうと、支持してくれた陣営の条件は飲むと思います。演説では過去の過ちを多少謝罪したかもしれませんが、自分の生き方によって証明してくれたわけではありません。

では、宇都宮氏はどうか。最悪の選択を回避するためにあらゆる手を尽くすことをしないで、むざむざと都民が犠牲になるような選択をするでしょうか。宇都宮氏のこれまでの生き方を見てきて、発言の内容もしっかり聴いてきて、それでも、細川であろうと宇都宮であろうと、人間大して変わらないよ、とでも言う人があるなら、そういう考えかたがその人の生き方なのでしょう。

先人や前任者らが山積させた、あるいは黙殺してきた問題を、自力で解決に持ち込んだ経験のある人なら、何が違うかわかると思います。また、そういう人を身近に知っている人も、わかると思います。

宇都宮健児という弁護士に会わなかったら地獄から抜け出せなかったような人が大勢います。



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