2015年12月3日木曜日

LiFi革命 - 可視光線でWiFiより速い通信を

なんと…私たちが新しい通信技術とかそれどころじゃなかった2011年の夏に、こんな開発が発表されていたとは知りませんでした。そしてそれが実用段階に入りつつあるとは…w(゜o゜)w

しかも、人体に安全、セキュリティ上も安全とわかっている太陽光や電球などの可視光線。LEDを活用すればエネルギーも大幅に節約できるという新技術。

とりあえず、開発者のハラルド・ハース教授(エディンバラ大学, Chair of Mobile Communications)が出ている動画と関連記事を埋め込みます。

ハラルド・ハース 「電球からのデータ発信」


これは日本語字幕が付いているので、そのまま理解できると思います。
YouTubeページからのコピー:
2011/08/02 にアップロード
世界中の電球からデータを発信できたらどうでしょうか?TEDGlobal でハラルド・ハースは、それを実現させる機器の初のデモンストレーションを行います。­人間の眼では認知できない速度でLEDライトを点滅させることで、セルラー方式の電波­を使うよりも遥かに多いデータを送ることができます。さらに効率性・安全性・有用性で­も従来のものより優れています。



11月29日のTechInsightジャパンからのブレイキング・ニュースを引用します。

【海外発!Breaking News】次世代通信「Li-Fi」。Wi-Fiの100倍、映画18本を1秒でダウンロード。

 2015年11月29日 20:15 by A.C. 
「Wi-Fiがつながらない」「スピードが遅すぎてイライラする」といった問題を解決してくれる次世代の通信技術が大規模なテスト段階へ入ったもようだ。『sciencealert.com』が報じている。 
「Li-Fi」とは簡単にいえば電球、テレビ、信号機、電光掲示板など身近に存在する“光”を通して無線データ通信ができるようになる画期的な技術だ。 
2011年スコットランド・エディンバラ大学のハラルド・ハースさんによって開発され、ミクロ単位のLEDと光センサーを使用し、光をデジタル信号に変えて通信するというもので、モールス信号の原理と似ている。人間の目に見える可視光を使用し、光の点滅具合でデータを分析するわけだが、光は超高速で点滅されるため人間にはただの光にしか見えないという。 
 しかも光は壁を通り抜けることができないため、電波の妨害、傍受などのセキュリティの強化も期待できる。米オックスフォード大学の研究者が今年初めに行なった実験では、毎秒224ギガビット、Wi-Fiの100倍の速さを出すことに成功した。これは1.5ギガバイトの映画18本がたった1秒でダウンロード可能になるという驚異的な速さだ。 
現存する建物はLi-Fi用にデザインされていないため普及には時間がかかるのでは? という懐疑的な意見もあるようだが、エストニアの首都タリンではオフィスや産業界での実験が成功を収めており「LED電球が組み込まれたマイクロチップを通してインターネットにアクセスできる日が来るのもそう遠くはない」とハースさんは楽観的だ。 
 電波のように波長に制限がないうえ電波塔が不要になるため、電波の届かない僻地でやきもきすることはなくなる。さらに電波による人体への影響の心配がなく安全だ。 
光さえあれば無線通信が可能になるというLi-Fiは無限の可能性を秘めていると言えそうだ。これまでの小規模の実験からさらにその規模を拡大し、できるだけ早期の普及を目指すという。

そして、こちらの動画は今年9月のLiFiによる動画転送のお披露目。12月2日のアップロードのほやほやです。英語字幕をオンにすれば、なんとなく理解できると思います。

Forget Wi-Fi. Meet the new Li-Fi Internet |
 Harald Haas | TED Talks


薄いハンカチで光源を覆うと、オン・オフだけのスイッチとは異なり、微調整もできるということがわかります。

YouTubeページからのコピー:

2015/12/02 に公開
What if we could use existing technologies to provide Internet access to the more than 4 billion people living in places where the infrastructure can't support it? Using off-the-shelf LEDs and solar cells, Harald Haas and his team have pioneered a new technology that transmits data using light, and it may just be the key to bridging the digital divide. Take a look at what the future of the Internet could look like. 
TEDTalks is a daily video podcast of the best talks and performances from the TED Conference, where the world's leading thinkers and doers give the talk of their lives in 18 minutes (or less). Look for talks on Technology, Entertainment and Design -- plus science, business, global issues, the arts and much more. 
Find closed captions and translated subtitles in many languages at http://www.ted.com/translate 
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発掘しだすと面白くてきりがないですが、こちらの75分動画も見応えがあります。

Prof. Harald Haas - My Li-Fi Revolution


2014/04/23 に公開
In the 2014 Tam Dalyell Lecture, Professor Harald Haas, Chair of Mobile Communications at The University of Edinburgh, reveals an amazing innovation that could change wireless communications forever.  
The Li-Fi system uses standard light-emitting diodes (LEDs) to transmit electronic data signals, which will enable users to access the internet through the ordinary lighting systems in schools, workplaces and homes. This revolutionary invention has the potential to bring cheap, energy efficient and super-secure wireless access to the world. 
Recorded on Sunday 13 April at the University of Edinburgh's Playfair Library.

Google Translateはこちらσ https://translate.google.com/?hl=en
英辞郎はこちらσ http://www.alc.co.jp/


いやはや、光というところがミソで、単にこれまでの通信の枠では思い至らなかったようなことが次々出てきます。灯台下暗しというか…。

インターネットというよりは、電話が発明されたときの通信革命に匹敵するんじゃないでしょうか。






2015年10月15日木曜日

アイスランド無血の市民革命 通称:鍋とフライパン革命 (Pots, Pans and Other Solutions) 日本語字幕が付きました

2012年に「アイスランド政府、住宅ローンを免除」の記事を投稿してから、なぜアイスランドがそれを成し遂げられたのかを追求することもなく、そのままになっていましたが、そのすぐあとに、ポルトガルのMiguel Marques監督のすばらしい映画が出ていました。

先月、ここに日本語字幕を付けてアップしてくださったブーゲンビリアのティータイムのブログオーナーさんのお陰で、日本での拡散が可能になりました。これです。



前半だけですが、書き起こしがありました。

全編、アイスランダーたちの英語を聴きながら字幕を読まなければいけないので、途中はこっちのほうが楽かもです。

[ブーゲンビリアのティータイム]鍋とフライパン革命 〜アイスランド無血革命に学ぼう①〜 

[ブーゲンビリアのティータイム]鍋とフライパン革命 〜アイスランド無血革命に学ぼう②〜 


この話の内容は非常に重要です。


すでに視聴した人はご存知ですが、アイスランドは特別でもなんでもないんです。政治家やビジネス界、マスコミがカネまみれになって、利権の利益を優先する体質になってしまっていることは同じです。彼らの批判を聴いていたら、日本のことかと思ってしまうほどです。


日本では3.11の原発事故が自分の転換点になった人が多いと思いますが、それと前後して、世界じゅうでOCCUPY運動が活発化して、ロンドンやニューヨークでもかつてない規模のデモが増えていたことはご存知だと思います。

戦後ずっと草の根で息づいていた、本当の民主主義をめざすための動きが、2008年のリーマン・ショックに代表される何度めかの金融バブル崩壊で爆発的に拡大し始めたとも考えられます。

民主主義を本当に市民の手に取り戻すための運動の参加者の多くは、2012年にはアイスランドで起きたことを知っていました。


誰か力の有りそうな人を立てて、一気に現状を変えてしまおうなどと、手続きを軽視した動きがすぐ出てくるのは、民主主義や立憲主義にとって何が大事なのか、達成したいことは何なのかをじっくり考えないからだと思います。

個人を偶像崇拝する(させる)傾向は、テレビが連日作り出していることでもあります。(大したことを喋ってるわけでもないカリスマ風芸能人にインタビューして舞い上がるリポーターや、同調圧力で全員笑顔で頷いているスタジオを見ていて、もし何も感じなければかなり重症です。)


このPots, Pans and Other Solutionsの映像で印象的なのは、これほどすばらしい革命を成し遂げた人たちが喋っているのに、誰もヒーローっぽく描かれておらず、この一人ひとりが、すぐそばにいる誰かのように見えることです。

話をわかりやすくするために、主人公を決めて、エピソードや芝居で盛り上げて見やすくするのは娯楽作品ならいいですが、一言一言が心に届くことばが散りばめられている映像は、そんなものがなくてもここまで価値のある作品になるんだなぁと思います。


選挙の限界、多数決の欠陥をよく知っておかないと、民主主義は本当の意味では機能しません。


地球はもうこれ以上の搾取に耐えられないほど、いまの大量生産・大量消費、経済成長信仰の世界は限界にきています。


現政権と闘うためにも、何をどうしたいのかを考える手立てとして、アイスランドの例はとても参考になるし、勇気づけられます。


途中、米軍兵士らによるイラクでの一般市民の殺戮や、中央銀行によるトリックの解説など、見慣れた映像がいくつか出てきます。全部繋がってたんですね。アイスランダーたちは、それらを陰謀論として片付けるのではなく、1つずつ自分たちの手で解決していく方法を見つけたんですね。







2015年10月5日月曜日

オーストラリアの先住民アボリジニからニホンジンへのメッセージ(兼井 浩さんのFacebookポスト)

2010年9月にアップされた動画で、これまでツイッターやFacebookでもシェアされてきたものです。川内原発の再稼働が強行された今、ふたたび大拡散されているので、ブログに埋め込むことにしました。

■原発が再稼働すれば 先住民の聖地を破壊し 文化や伝統を葬り彼らの暮らしまでが脅かされる。50億ドル(五千億円)という巨額のウラニウム鉱山開発の保証金を断り、未来の世代へ そのまま自然を残そうとした誇り高きアボリジニの男ジェフリー・リー...
Posted by 兼井 浩 on 2015年9月28日

Facebookポストの埋め込みがうまく開かないときのために、兼井さんの投稿コメントをコピペしておきます。(勝手に文字装飾もしておきますw)


■原発が再稼働すれば 先住民の聖地を破壊し 文化や伝統を葬り彼らの暮らしまでが脅かされる。 
50億ドル(五千億円)という巨額のウラニウム鉱山開発の保証金を断り、未来の世代へ そのまま自然を残そうとした誇り高きアボリジニの男ジェフリー・リーが問う。
「日本人は自然を大切にする民族ではないのか?」 
福島第一原発にウラニウム燃料を供給していたオーストラリアのウラニウム鉱山の映像、そしてその周辺で暮らす先住民族アボリジニからの切実なメッセージ。日本の電力消費、原子力発電の向こうで何が起きているのか。  
レンジャーウラニウム鉱山は、1970年代日本列島改造論を唱えた自民党の故田中角栄オーストラリア政府に働きかけ、アボリジニの人々やオーストラリア国内の世論を無視して1980年から無理矢理開発が始まったウラニウム鉱山です。 
90年代に入ると、鉱山会社(ERA)の開発は、さらにその北側にあるジャビルカウラ?ニウム鉱床の開発を画策しますが、イヴォンヌ・マルガルラさん始め、先住民族アボリジニの部族やウラニウム鉱山開発に反対する人々が集まり500人余りの逮捕者を出しながらも開発を阻止しました。(1998年ジャビルカウラニウム闘争) 
この動画に出てくるジェフリー・リーはレンジャーウラニウム鉱山の南側のウラニウム鉱床のエリアを先祖代々受け継いだたった一人のジョク族最後の男性です。彼には子供もなく、もし彼がいなくなってしまえばジョク族はこれで絶えてしまいますが、未来の世代がいつまでも平和に自然とともに暮らしていけるようにと、クーンガーラを世界遺産のカカドゥに登録して守ろうと、パリのユネスコ本部まで行き直談判しに行ったのです。 
カカドゥであまりに広大な地を掘り出して周辺を汚染してきたウラニウム鉱山は、その殆どが日本向けであったことと、先住民族アボリジニを苦しめて来たことを、そして今も汚染が続き苦しめていることを忘れてはなりません。 
イヴォンヌ・マルガルラさんのメッセージ(映像に出てきた福島第一原発で使われてたウラニウムが掘り出されたレンジャー鉱山を故郷としていたアボリジニの女性長老) 
https://www.youtube.com/watch?v=ODgJQKt8G4M
AS NEVER SEEN ON TV 映像より 
Posted by 兼井 浩 on 2015年9月28日



2015年9月27日日曜日

歴史に残る名演説 9月18日枝野幸男衆議院議員による内閣不信任決議案 主旨説明

9月16日の横浜地方公聴会の直後に安保特別委員会の鴻池祥肇委員長がクーデター的に、いきなり(そのまま採決に至る意図での)総括審議を招集された時から、参議院はもちろん衆議院でも、所謂引き伸ばし戦略であるフィリバスター討論が始まりました。

17日参議院安保法案特別委員会では
 民主党・福山哲郎議員の鴻池委員長不信任動議趣旨説明、
 民主党・大塚耕平議員による賛成討論、
 生活の党と山本太郎となかまたちの山本太郎議員による賛成討論、

18日の参議院本会議での鴻池委員長問責決議案の
 民主党・白眞勲議員による提出理由と主旨説明。
 民主党・小西洋之議員による同趣旨説明。

など、30分40分を超える、単なる引き伸ばしではない、名スピーチが多かったのですが、18日午後衆議院本会議安倍内閣不信任決議案提出理由を述べた、枝野幸男議員の演説は、1時間44分に及び、圧巻でした。これは、全野党からの安倍内閣に対する不信任を突きつけるための、代表としての主旨説明です。

その長さもさることながら、内容の素晴らしさと、流れるような語り口に、しばし、3.11のときの「(放射能は)直ちに影響はありません」に対しての怨嗟は少々脇において傾聴する価値があると思います。

こちらがその動画です。他のことをしながらでもいいので、できれば1時間44分、聞き流してみてください。最後にはもっと聴いていたい、と終わるのが残念になるような聴き応えのあるスピーチでした。
【安保法案】安倍内閣不信任決議案 衆議院で”否決”の瞬間 2015年09月18日倍内閣不信任決議案から 
最初の演説が:
枝野幸男【1時間44分もの演説!!】枝野氏「基本的にアドリブ」 《安倍内閣不信任決議案》【衆議院 国会 本会議】2015年9月18日

なんとこの大演説を速記録が出る前に、書き起こしてブログ掲載してくださっているのを発見。

こちらです↓
2015-09-20
【安保】「この国の立憲主義と民主主義を守るため、安倍内閣は不信任されるべき」――民主党幹事長・枝野幸男氏の演説(全文)
[NIPPONIA ARCHIVES日々のニュースを記録していくよ]

ぜひ全文目を通して頂きたいですが、聞き流していたネット視聴者たちを唸らせ始めた、立憲主義についてのくだりだけ引用させて頂きます。(勝手に改行追加と文字強調を施しました。)

 ●民主主義は立憲主義とセットで初めて正当化される[26:12~] 
 おそろしいことに、東京大学法学部をお出になられた[磯崎]総理補佐官が「立憲主義を大学では教わらなかった」とTwitterか何かで書かれています。ちなみに言うと、何ももっともレベルが高いと思われる東京大学法学部で習わなくても、立憲主義というのは中学校の社会科で教わります。

まさに権力は憲法によって制約される権力者は憲法にしたがってその権力を行使しなければならない、これが立憲主義であります。まさに内閣総理大臣たる者、この立憲主義によって拘束される忠臣であります。もちろんわれわれ国会議員も、その権力の一端を一時的にお預かりをする者として、憲法に縛られ、憲法に反する法律を作らない、そのために努力をするという責任を負っています。

立憲主義をもって「それは王様の時代の、王様の権力を制約するためのものだ」――こんな、あえていえば、この話自体が一世代前の話と言っていいかもしれません。こんなすごいことをおっしゃっている方もいて唖然としました。 
確かに歴史的には王様の権力を制約する、そのプロセスの中で立憲主義という考え方、それが広まり、あるいは鍛えられてきたという、そういう側面が歴史的にあるのは間違いありません。

いわゆる王権以外の権力は憲法に服さなくていいのか。そんなことはありません。まずそもそも、私たち国会議員がお預かりをしている「立法権」という権力、それは何によって与えられているんですか、預かっているんですか。内閣総理大臣の権力、それは何によって与えられているんですか。

「選挙」と言う人がいるかもしれません。でもそれは半分でしかありません。その前提があります。選挙で勝った者にこういう権限を預ける、選挙で勝った者にこういう権力を行使させる、そういうことを憲法で決められているから、選挙で勝った者に一時的に権力が預けられている。 
同時にその憲法は、無条件で権力を預けるのではないこういうプロセスで誰に預けるかを決めることを規定していると同時に、その権力者はこういう規制の中でしか権力を使っちゃいけないこの両方を憲法で決めてセットで私たちは委ねられているんです

この筋から言っても、王権ではない権力だといえども、私たちが預かっている権力そのものは、同時に日本国憲法によって制限された中で付託をされている選挙で勝ったから万能ではない、当たり前のことじゃないですか。

しかも「民主主義」というのは、戦後日本においては、民主主義の重要性がある意味で若干偏ったかたちで強調されすぎてきたのかもしれないと思うところがありました。

立憲主義とセットになって、初めて民主主義というのは正当化されます。なぜならば、民主主義は決して多数決主義とイコールではありませんが、多数の意見にしたがってものを決めていこうという考え方であること、これは否定をしません。 
しかし、多数の意見にしたがってものを決めていこうという考え方は、それだけでは決して正義ではありません。なぜならば、多数の暴力によってこそ、少数者の人権侵害というのは生じるからです。

常に多数でものを決めればいい、多数意見が絶対なんだということであったら、あなたも私もみんなこの社会において安心して生きていくことはできません。 
今は、それは自民党のみなさん、国会の中で多数、われわれは少数かもしれないけれども、国家全体ということで考えれば、今こうして元気に健康で仕事をさせていただき、こうしていろいろとお訴えをさせていただける少数野党も含めて、ある意味では人生のさまざまな側面において、われわれは多数の側に立っています。

しかしながらたとえば、難病に冒されている方、怪我を負って、障害を負っておられる方、たとえばいろんなかたちでその側面を見れば、少数の立場に立たれている方、世の中にたくさんいます。 
そして、みなさんも私たちも、今はそうとうの側面で多数派かもしれないけれど、常にある側面を切り取れば少数派である。 
あるいは人生のいろんな側面において、たとえば不幸にも重い病気にかかったり、事故に遭ったり、常にすべての人間、少数派になることがありうる。少子高齢社会、高齢化が進んでいる社会とは言いながらも、人間歳をとっていけば、歳をとって体が自由にならなくなる、これはやはりそうは言っても少数者でしょう、誰もがいずれそうなる。 
そうした時に、民主主義、多数で決めることが正義であるというその側面だけを取り上げたら、常に自分が少数の側に立った時に多数によって何をされるかわからない、これでは誰も安心して暮らしていくことはできません。

だから民主主義というのは、憲法によって「少数者の権利」というものをしっかりと守る。「民主的なプロセスで選ばれた権力といえども、ここは絶対やってはいけないんだ」「こういうことはやってはいけないんだ」そういう縛りをかけておかなければ、民主主義は少数者に対する迫害になる。 
だから民主主義と立憲主義というのはセットなんです。こんなこと世界の常識です。

本人の了解を得ていませんから、「とある」と申し上げたいと思いますが、とある憲法学者の方が――この集団的自衛権の話のもっと前です――3分の2の国会の要件をはずすという裏口入学の憲法改正から入っていこうという試み、企てがなされたそんなころ、お話をしていたら、「自分は立憲主義の重要性を十分に伝えてこなかったことに忸怩たる思いがある。立憲主義というのはあまりにも当たり前すぎて、しっかりと伝えてこなかった、そのことに忸怩たる思いがある」というふうにおっしゃっていました。

安倍総理大臣は歴史に残る仕事をされたと思います。この国に、いかに立憲主義というのが重要か、そのことを当たり前すぎていかに忘れていたか、そのことを私も含めて多くの人たちに知らしめた、この限りにおいてはたいへん大きな功績だと私は思います。

 ●「解釈」には一定の幅がある 
 立憲主義の破壊というものがいかにおそろしいか、これは歴史も私たちに教えてくれています。他国ドイツの話だけではありません。戦前日本が泥沼に陥っていったプロセスにはいろんな節目があったと思います。

まず申し上げておきたいのは、私たちはともすると戦前、戦後と分けて、戦前がずっと暗黒の時代であったかのような印象をもっていらっしゃる方、あるいはそうしたことをおっしゃる方もいらっしゃいますが、私はそうは思いません。 
あえて申し上げれば、大日本帝国憲法、明治憲法もあの時代の憲法としては、私は世界史的に見ても、そうとう進歩的な、優れた憲法であった側面があったし、だからこそ普通選挙運動などを経て、大正デモクラシーという、そういう時代が築かれたりしました。 
しかしそれが道を誤っていった、これを憲法史の側面から捉えた時、やはり憲法解釈の一方的な変更、これが一つの分かれ目になっていると思います。

一つは天皇機関説です。先ほど圧倒的多数の憲法学者、あるいは裁判官、法制局長官、たくさんの人たちが「こんなもの憲法違反だ」と、これを一顧だにしない今の政府の姿勢をお話をしました。 
戦前、明治憲法において、天皇機関説は圧倒的通説でありました。美濃部達吉先生の特異な説ではない、当時の通説でありました。 
ところがある時、この天皇機関説に対して、「天皇陛下を機関車にたとえるとは何事か」というあまりにも低レベルな批判で吊し上げ、この天皇機関説を、専門家が圧倒的に通説としている天皇機関説を、排斥をしたんです。日本が曲がり角を間違えた、そんな時期と重なります。

もう一つ、戦前の軍部の問題として、統帥権の独立が挙げられます。確かに憲法の規定上、はじめから統帥権は独立をしています。しかし、同時に「統帥権を有する天皇陛下の大権は、内閣の輔弼(ほひつ)に基づいて仕事をする」と明治憲法は定めております。 
ある時期まではしっかりと、内閣の輔弼を受けた天皇大権としての統帥権が独立をしているということであって、決して内閣と無関係に、勝手に軍が統帥権に基づいて行動していいと、そんな解釈や運用はされていませんでした。 
まさにこの解釈がいつの間にか勝手に変えられていて、内閣の言うことなんか聞かなくてもいいと解釈が変わり、運用が変わり、その中で――まさに今日、まったく同じ日に満州事変が勃発したと申し上げました――こうした軍部の暴走へとつながっていったのであります。

こうした立憲主義を否定をする、そうした政府は、とうてい容認されるものではないこの一点をもってもこの内閣は不信任に相当すると申し上げなければならないと思っています。

ちなみにこの憲法論を言うと時々、「いや憲法学者は、自衛隊違憲論が昔多数だったじゃないか、そんな中で政府が決断して、自衛隊を『合憲だ』と言って、だからよかったじゃないか」――こういうことをおっしゃる方がいますが、本当に底の浅い議論ですね。

解釈にはいろんな次元と段階があります。新しいルールが設定されて、白地に新しい解釈をする時、その時には当然、憲法であれ、どんな法令であれ、どんなルールであれ、解釈には一定の幅があります。その幅の中で、許容される幅の中で、どの解釈を選択をするのか。ここには価値判断が入ります。 
「価値判断が入る」ということは、政治の責任で判断をするということが入ります。日本国憲法ができ、憲法9条についての解釈が確立していない段階で、自衛隊まで、個別的自衛権まで、この憲法で容認できるのかどうか、それともそうしたことまで駄目で自衛隊は違憲なのか、幅のある解釈の中で、白地に初めて解釈するにあたってはまさに、価値判断を政治の責任で行う、それは解釈論として正しい姿勢であります。

しかしながら、この「個別的自衛権は合憲であるけれども、集団的自衛権は憲法違反である」という解釈はすでに30年、40年の月日を経て、確立した解釈になっているということです。確立した解釈を変えるにあたっては、まさに従来の解釈と論理的整合性と法的安定性が問われる、これもまた当然のことである。

白地に初めて解釈をした時の話と、今確立した解釈を変更する話とを一緒くたにしていること自体で、この憲法論を語る資格はないと申し上げたいと思っています。

今回の解釈変更安全保障法制が、立憲主義違反憲法違反だということは、ある意味で先ほど申し上げた立憲主義をご存じない礒崎首相補佐官が自白をされています。 
「考えないといけないのは、我が国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない」と言い放ちました。しぶしぶ撤回をされましたが、安倍政権の本音そのものじゃないですか。だから磯崎補佐官をトカゲの尻尾きりできずに擁護し続けたのではないですか。

憲法を頂点とする法秩序の安定性よりも、政権のその時の意向判断を優先する姿勢は、立憲主義どころか法の支配を否定するものです。法の支配を否定するような政権の存続は危険きわまりない。しかも安倍総理が海外で、法の支配を強調しているというのはブラックジョーク以外の何物でもありません。

「何が必要か」という判断は人によって異なります。したがって判断者によって結論がころころ変わることになります。判断者によって結論がころころ変わったのでは、社会は成り立ちません。お互い安心して暮らしていけません。だから法的安定性というのが求められているんです。

「必要か否かを優先する」というのは、一見もっともらしく聞こえる側面があるかもしれませんが、必要か否かを優先したら、ころころ結論が変わって、安心して暮らしていけないから法的安定性なんですから。そんなこと言ったら、法的安定性を求める根拠自体がなくなってしまいます。これは決して難しい法律家の議論ではありません。社会としての当たり前の常識です。東京大学法学部で立憲主義を習っていなくてもわかるはずです。

地方公聴会の公述人である水上弁護士も強調されていましたが、民主主義は多数決主義ではありません。(参照:IWJ 【全文文字おこし掲載】「公聴会は採決のための『セレモニー』か」――地方公聴会で釘をさした公述人・水上貴央弁護士が「米国の支援のためにわが国の安全を犠牲にした法律」と喝破!

多数決という数の暴力を極限まで避けるために、話し合いをする。少数意見を尊重する。こうしたことが、民主主義では非常に重要なのに、私たちの大半は「多数決」という原則しか学んでいません。これは文科相による学校教育で意図的になされています。

為政者は本質的に国民に何を求めるか。安倍内閣ほどそれを極限までわかりやすく見せてくれたことはありません。学校教育とマスコミは疑ってかかるところからスタートして丁度いいわけです。







2015年9月20日日曜日

強行可決された安保法案は潰せる。これだけ出てきた採決手続き上の瑕疵。

9月19日未明にずれこんだ参議院本会議での安保法案の採決は、148票対90票で可決されたことになりましたが、実は、この最後の討論で、福山哲郎議員により、大変なことが暴露されました。本来なら採決見送りどころか、17日の参院特別委でのあの人間カマクラ乱闘中の採決を差し戻さなければいけないほどの重大な問題、与党による失態です。

なんと、参議院スタッフから手渡された17日の議事録(「日程」)、そこには例の速記記録の証拠写真からみれば、あり得ないはずの採決が着々となされていったことが書かれているのですが、公式記録として手渡された「議事録」には、委員長の開会宣言が抜け落ちており、16日の横浜での地方公聴会に「派遣」された議員の記録も抜け落ちていたのです。

何も知らずにこの福山発言を視ていた全国の視聴者もぎょっとしたのではないかと思いますが、これは聞き流していいことではありません。

最初にその福山議員の19日未明の討論の動画を貼ります。20分過ぎ、手にA4サイズの文書を持っているあたりを数分間見てください。その後に、これがどういう意味を持っているのかが明らかになります。





福山議員の20分ごろからの発言を書き起こします。

19:52ごろから:
ひとつ、重要な事を申し上げます。 
これは重要なので聴いて下さい。 
その、時間を守れという野次と同じぐらい重要なルールの話なので聴いて下さい。
昨日の暴力的な強行採決は… 
最後ぐらい黙って聞け!! 
あなたたちには武士の情けもないのか! 

…昨日の、強行採決の場面を思い出して下さい。 
鴻池委員長が復席をされました。 
私は、野党の理事の立場として、あの委員会の議事は、実はまだ合意ができていませんでした。 
もちろん委員長が職権で立てておられることは私は承知のうえです。…承知のうえですが、合意をしていないので、私は「これが始まる前に委員長に、議事を整理をしたい」と言ってゆっくり委員長のところに歩み寄りました。 
そしたら突然、与党の議員が、それも委員会のメンバではない議員が、20名以上がダーッと来て、あっという間に混乱の極みになりました。
[自民の非委員メンバ乱入時の参考動画]

[注: ↑委員長席右側、つまりカメラに背を向けて経っていた福山議員押し寄せた与党の議員らに、巧妙に外へ弾き飛ばされるのがわかります。 当日の報道ステーションは、ノーカットでこの時の8分間を流しました。]
みなさん、きょう、参議院のスタッフが、ご丁寧に、私に、昨日の議事[=17日特別委]の日程を出してくれました。
いつどこでなんの議事がされたか、採決がされたか、全くわからない状況の、どういうわけか、議事が、出てまいりました。 


[注:17日当日に、共産党の小池晃議員から、 採決の記録がない、未定稿のままの速記記録の写真がツイートされたのは、ご存知のとおりです。]



 時間が[書いて]あって、なんか知らないけど、採決とか書いてあります。 
これで、実は、みごとに… 
みごとにですよ、 
委員会の開会の時間が入っていません



 議事録を…つまり野球で言えば、プレイボールがかかっていないのに、試合がされていないのに…、採決なんてみなさん、ありえないでしょう。 
そして、この委員長認定というこの紙には重要なことが書かれています。重要な事が書かれています。 
実は、その前の日[=16日]にありました[横浜での]地方公聴会の報告がされていないことが、この委員長認定の紙でも明らかになりました。 
参議院先例280 
「派遣委員は、その結果について、口頭または文書をもって委員会に報告する」 
こう書いてあります。 
委員長、委員会に、派遣は報告をしなければいけません。 
派遣報告はされていません。 
地方公聴会の派遣は、我々の委員会、…45人でしたが、20人です。残りの25人は、実は委員会[公聴会]のことを聴いていません。 
そして、委員会の報告を聞いて、それぞれが委員会の中身、公述人の方の中身を、確認をして、それを供して採決に至るというのが、参議院の委員会のルールです。 
ところが、委員会の報告がないということは、地方公聴会をしたにもかかわらず、実は、採決としては重要な、重大な瑕疵があるということが明らかになりました。 
そして、このことは、野党の採決権が剥奪されたことに加えて、公述人は、外部の方です。外部の方が、委員長のお願いで、要請で公述に来られました。そしてその公述に来られた方の、公述が、委員会に報告をされませんでした。 
委員会がその報告を受けなければ、議事録には、載せられません 
つまり、このままでいると、あの地方公聴会は、開催をされて、公述人の方はしっかりと公述をしていただいたのに、その議事録に載らないということは、あの公述人の地方公聴会は、なかったものにされます。 
これは、外部との関係です。 
すいません、先程からルールを守れと言われていますが、いいですか。時間を制限をした、この10分や20分よりも、採決の要件である、地方公聴会の委員会報告がないほうが、ルールとしては、大変な瑕疵になります。 
我々の、野党推薦の公述人は、東京大学元誉教授・元副学長・全日本学術会議会長、広渡清吾さん、弁護士・青山学院大学日本研究助教、水上貴央さんです。 
これは外部の方でございまして、この外部の方の議事録がこのままなくなったことにされてしまうというのは、参議院としての最大の汚点を残すことになります。 
そしてそれは、この採決が、無効であることになります。 
そして、もう一つ申し上げます。 
私は、 
「このことは何としても外部だから、与党も野党も関係ない、時間の遅延も関係ない、そんなことではなくて、ちゃんと委員会を開いて報告をしてほしいと言って、自民党の筆頭理事[=佐藤正久]に、昨日の夕方から、この問題を申し上げて、理事懇を開いていて頂いて、委員会をとにかく、短期間でもやらないと、議事録に残らないから、やってくれ」
とお願いをしたのに、全くもって音沙汰無し黙殺をされました。 
これこそが言論封殺じゃないですか、みなさん。 
私は、こういったことが、政治の信頼をなくすというふうに思います。
(後略)
書き起こしここまで。

(与党の野次が物凄いですが、重要な討論なので、よければこのカットの前後も視聴してください。)


これだけでも問題なのですが、今国会の与党側の習慣として、こうした指摘を一切無視して法案の採決が行われました。

そして、午前2時過ぎ、14890で、ネットでもテレビでも安保法案 可決成立、という文字が踊りました。

今国会中に成立させるというアメリカとの約束を守りたい安倍政権、そして連休に反対デモが広がることを恐れた与党のためだけに、大半の主権者国民が寝ている夜中まで国会開催というデタラメが、こうして連日強行されました。

本会議のあと、ヒゲの佐藤正久福山哲郎議員を呼んで、議場の後ろのほうでヒソヒソ何かを話していたのを目撃した視聴者もかなりいると思いますが、その話がこのあと出てきます。

本会議終了後、SEALDsが国会の外でコールやスピーチを続けており、本会議出席を終えた野党議員らも次々やってきて、スピーチしていました。これはこれで素晴らしい集会でした。

そのコールやスピーチが、聴き応えがあって楽しいので、私も動画をつけっぱなしで、PCで他のことをしていました。

そして、午前4時半過ぎ、始発で帰宅したい参加者のために5時までコールをやることになる前だったか後だったか、「この法案は潰せます」という声が、ちょっと目を話していたUstreamIWJの画面から聞こえてきました。

横浜の、地方公聴会参考人水上弁護士でした。

ここからは、SEALDsが速攻で書き起こしツイートを流していたので、そのまま説明として埋め込みます。


↑「憲政史上初のこと」の聞き間違いかな?


法案そのものが違憲であることに加え、国会審議中に安倍晋三らの閣僚としての発言が二転三転して立法事実すらなくなったのはご存知のとおりですが、こうして採決の手続きに瑕疵があったわけです。

笑ってしまいますが、後から「例外ってことで議事録に添付するんで許してください」と言ったって、仮に議事録にはじめから入れてあったとしても、ネット中継のおかげで我々みんな全国から、横浜での地方公聴会の直後、まったく物理的に総括審議する時間などなかったことは目撃してるわけです。

無理やり委員会を再開し、委員長の不信任動議のすぐ後に採決強行だったのだから、公述人の重要な意見が届けられていないのはわかっているわけです。

我々主権者国民が目撃しているということは、ヒゲ佐藤は気にしないんでしょうか。まぁ、自民は副幹事長「国民に主権があるのがおかしい」と公言しても罷免されないような党なので、これで普通なんでしょう。有権者の17%しか支持(投票)してないのに、大した度胸です。さすがバックに三菱軍需財閥が控えているだけのことはあります。

なお、委員会の委員として選ばれてもいない人間が、20人以上も採決を強行するために、委員会室に雪崩れ込み、野党の委員会理事が話をしている最中に委員長から暴力的に弾き飛ばすというのは、犯罪ではないのでしょうか。(というか、たとえ一人でも…。)

誰かが訴訟団を結成してくれるのであれば、目撃者として参加したい人は全国にすごい人数いるんじゃないでしょうか。

ところで、ここで福山議員が指摘している採決手続きの瑕疵や、採決のときに与党の非委員会メンバが侵入してきたことに関しては、白眞勲議員の鴻池委員長問責決議案主旨説明でも実はすでに指摘されていたんです。(リンクのクリックでYouTubeの当該ページが別タブで開きます。)

テレビ中継は、安保法案採決討論から始まったので、福山哲郎議員の討論のほうが実質スクープとなってしまいました。


この法案は必ず潰せます。


法案そのものの中身だけでなく、このような違憲で暴力的な、議論を一切無視した多数決主義は民主主義ではありません。

提訴できる内容だらけです。もし訴訟団が結成されるなら、参加する人は全国にいるはずです。(ただし、国会の手続きや審議については、三権分立の原則により、司法は関与できないそうです。)

参考:
安保法 違憲訴訟準備続々 慶大・小林氏や松阪市長ら(2015年9月18日)
集団的自衛権行使の解釈変更になる閣議決定は違憲-提訴3件(2014年7月10日)

既に、強行採決のための参議院本会議の前後から、NHKが突然、安保法案に否定的なこと、野党議員らが審議中に何度も指摘していたことの証拠となるような内容を報道し始めました。

自民と公明には全国から怨嗟の目が向けられています。岸信介のときの自民党でもここまで憎まれなかったでしょう。



※安保特での強行採決について、その後出てきた情報はこちらでまとめています。

暴力団に成り下がった自民公明の卑劣さ(9月17日~19日のメモ)|chihointokyoの毒皿ブログ

2015年8月31日月曜日

8.30#国会10万人・全国100万人大行動 安保法案反対・安倍やめろデモ - ちょっと埋め込み

8月30日がどういう日であったか、ツイッターでもFacebookでも、ずっと画像や動画を拡散してきて、どれもこれもブログにも貼り付けておきたいところですが、ちょっとだけピックアップしてシェアします。


国会前に風船を使った巨大横断幕「安倍はやめろ!」が上がりました!! #国会前 #パノラマ - Spherical Image - RICOH THETA


「8/30 国会議事堂前、奥田愛基くんと坂本龍一さんのスピーチ、、、」↓

8/30 国会議事堂前、奥田愛基くんと坂本龍一さんのスピーチ、、、
Posted by ウォン ウィンツァン on 2015年8月30日



自由の森学園有志の子たちによる「民衆の歌」 素晴らしい歌声です↓

見よ、この純真!自由の森学園有志の子たちによる「民衆の歌」。他の歌も素晴らしく、ぜひ息子に進学してもらいたくなりました。顔見てるだけで泣けます、おじさんには。
Posted by 中野 晃一 on 2015年8月30日




↑扇町公園に間に合いそうなら、これをセブン-イレブンでプリントして、泉の広場のそばのダイソーでプラカードケースを買って持っていくつもりでしたw まだまだいい写真や動画があるのですが、きりがないのでこのへんで...。

2015年7月25日土曜日

1959年7月25日、広島を訪れたチェ・ゲバラ

7月25日にこのような投稿がFacebookで広くシェアされていたので、バックデートでシェアします。

キューバ(12)『チェ・ゲバラ広島に立つ』②7月25日56年前の1959年7月25日チェ・ゲバラが広島原爆慰霊碑に献花した日である池田勇人通産相(当時)と会見した後千鳥ヶ淵戦没者墓苑へ訪問と献花の予定であったが・・・...
Posted by 小西 理 on 2015年7月24日
Facebookサイトが開けない人のために、小西さんの投稿コメントをコピーします。

引用:

キューバ(12)

『チェ・ゲバラ広島に立つ』②
7月25日
56年前の
1959年7月25日
チェ・ゲバラが
広島原爆慰霊碑に献花した日である

池田勇人通産相(当時)と会見した後
千鳥ヶ淵戦没者墓苑へ
訪問と献花の予定であったが
・・・
ゲバラは
「私は行かない
数百万のアジア人を殺した帝国主義の軍隊じゃないか。
私は絶対に行かない。
行き たいのは広島だ。
広島はアメリカが10万人の一般市民を殺した場所だ」と言い
日本政府を慌てさせる

しかし日本政府は
アメリカを恐れて
広島の正式訪問を認めない

しかし
ゲバラは広島行きを決行したのである

ゲバラの広島行きについて
①外務省記録
②随行した日本の新聞記者の記録
③同行した副官のフェルナンデスの日記
それぞれ少し違っているが
副官フェルナンデスの日記に従い
書くことにする

7月23日愛知県 トヨタ工場見学
7月24日大阪での歓迎パーティー出席

パーティー終了後
ゲバラは大阪と広島が
それほど遠くない事を知り

僕らには48時間しかない
日本政府には言わずに広島ににいこう
と言い出す

使節団の半分を大阪に残し
ゲバラたち3人は極秘に
自分達で乗車券を買い
夜行列車で広島行きを強行する

広島に着いたゲバラは
1500円の献花用の花を買う
今で言えば2万ぐらいだろうか?
フェルナンデスは倹約家のゲバラの
高額な出費に驚いている

ゲバラは
「原爆資料館で見たものは
ただ恐ろしいものばかりだった」
大きな衝撃を受け
「今日からは広島と広島の人を愛していこう」
という言葉を残す。
そして「アメリカが犯した罪、
引き起こした惨劇を
世界の人が見るべきだ」というメッセージを
カストロをはじめ
キューバ国民に発する
そして
日本に対して
『君たち日本人はアメリカに
これほど残虐な目にあわされて
腹がたたないのか』と問いかけた 

私は
アメリカはあの時から
何も変わってないと思う・・・

1959年7月25日に
チェ・ゲバラが妻に送った手紙

愛する君へ
今日は原爆が投下された
広島から、この手紙を送ります。
慰霊台には7万8千名もの死者の名が刻まれ
被害者は全体で18万名に上ると推定されます。
この地を訪れることは
平和のための戦いにおいて糧となります。
愛を込めて
チェ

PS
アメリカは戦後
原子爆弾を投下したことについて
謝罪していない
また日本政府が謝罪を
要求したこともない。

アメリカは
「原爆投下は
戦争を早く終わらせる為に
必要であった」と言うが

それは言い訳にすぎない

アメリカ陸軍省諜報部による
1946年の最高機密調査では
「日本の降伏に原爆はほとんど関係がなかった」と
結論が出されている

原爆投下は
ソ連に対して
アメリカが強力な科学兵器(原子爆弾)を
保有している・・・
デモンストレーションだったのである

また原爆が武器として
どれ程の威力が有るのか?

広島と長崎で
実験したのに過ぎない

もし日本に
本当の右翼が在るならば
アメリカに対して
キッチリ謝罪を求めるのが
スジである。
・・・
そに点においては
私は右翼である。

≪原爆投下について≫
F・ルーズベルト(10)で
キッチリ書く予定です。

尚、下の動画はYouTube で見られます
が拡散出来ないようになってます。
私が一度ダウンロードして
貼り付けた動画です
ゆえにアドレスは有りません

シェアお願いします。↓

引用ここまで。
YouTubeの動画もシェアできるようになっていましたが、字幕などが更に不鮮明だったので、小西さんのFB投稿のほうを使わせて頂きました。

私たちは自分の国で70年前に起こったことについて、キューバの子どもたちほどにも理解していないのかもしれません。ここ数年で表に出てきたテレビのドキュメンタリーで漸く知るに至ったことも多いですから。


モーターサイクル・ダイアリーズ
エルネスト・チェ ゲバラ (著)

2015年7月21日火曜日

「遺伝子組み換え種子による食料支配」by岡本よりたかさん(FB 2015.7.21) - ハイチの人々の叡智

岡本よりたかさんの非常に重要なFB投稿、シェアです。きょうからでも、一人でも多くの人が、プランタでも、少しでも自分が食べるものを栽培し始めるといいですね。

そのままいいねClickやFBシェアができるFacebookポストを埋め込みますが、下に本文コピーも入れます。

「遺伝子組み換え種子による食料支配」(長文)2010年のことである。ハイチ共和国で、475トンもの種に、火が放たれた。ハイチ共和国といえば、北アメリカと南アメリカの中間に位置する、キューバの隣国の小さな島にあり、ドミニカ共和国に隣接...
Posted by 岡本 よりたか on 2015年7月20日


FBアクセスできない方へ、ここから本文コピー




「遺伝子組み換え種子による食料支配」(長文)

2010年のことである。ハイチ共和国で、475トンもの種に、火が放たれた。

ハイチ共和国といえば、北アメリカと南アメリカの中間に位置する、キューバの隣国の小さな島にあり、ドミニカ共和国に隣接する。小さいと言っても、九州全体の面積の3/4、人口も同じく3/4程度の共和国である。

この島でマグニチュード7.0の大地震が起こり、20万人以上の死者と30万人以上の負傷者を出した。都市の被害は甚大であり、国全体が食料難に陥った。

人道支援として、この国に多くの食料が送られたが、その中に、モンサント社の遺伝子組み換えトウモロコシや野菜の種が相当な量、存在した。この国の人たちは、メキシコやブラジル、アルゼンチン、あるいはインド、そしてもちろんアフリカで起きているモンサント社による食料支配の構図についての知識があった。モンサント社が途上国に行ってきた悪行の情報が、日本よりも遥かに行き渡っていたのである。

それは、ハイチ革命以来、連綿と受け継がれてきた奴隷解放への強い抵抗の記憶のおかげであろう。だからこそ、彼らはこのモンサント社から送られてきた遺伝子組み換えトウモロコシや野菜の種子475トンに火を放ったのである

遺伝子組み換え種子には特許がある。この種は決して保存してはいけない。そう決められている。その種を保存した者は、特許侵害として告訴され、破産するか、もしくはいかなる抵抗も無視される一方的な契約の中、遺伝子組み換え種子と農薬を強制的に買わされる運命にあるのだ。

その契約により、以後、遺伝子組み換えではない作物を栽培することが難しくなる。何故なら、一度栽培してしまった遺伝子組み換え作物は、その土地に延々と残り続ける可能性があるからである。

何故、遺伝子組み換え種子に特許が与えられたか?通常の交配種の種は、自然界でも起こりうる可能性のある交配しか行われない。しかし遺伝子組み換え種子は絶対に自然界では起こりえない遺伝子が組み込まれる。それは、バクテリアや昆虫などの遺伝子を植物に組み込む事からである。これが特許の理由となる。

これにより、植物は元の植物と形は同じであっても、そのタンパク質構造はまるっきり違うものになる。どのような毒性を持つかは分からない状態であり、かつ、現在の遺伝子組み換え種子に組み込まれた遺伝子は、「殺虫成分」を作り出し、かつたっぷりと除草剤が散布されて成長する。

しかし、一番の問題は、やはり種子の特許である。自然界からの恵である食料。その食料の種を、一企業が握ってしまうのである。その企業から種を買わない限りは、食糧生産ができなくなるということだ。これを食料支配と言わずになんと言うのだろうか。つまり奴隷化である。

ハイチ共和国の人たちはそれに気づいた。気づいたからこそ、食料難であるという切羽詰った状況の中で、遺伝子組み換え種子に火を放つという選択肢を選んだのである。なんと懸命なことか。そのくらい遺伝子組み換え種子は世界中に問題を撒き散らしているのだ。

さて、日本はどうだろうか。日本では遺伝子組み換え種子という物の存在すら知らない者が多い。日本で生産されるお米の3倍以上の遺伝子組み換え作物が輸入され、日常的に食べていても、誰も気づかない。

TPP以降は、食卓にのぼる生野菜も温野菜も、ほとんどがバイオテクノロジー企業が販売する種子に置き換わるだろう。その中に遺伝子組み換え野菜があったところで気づかないかもしれない。表示義務が撤廃されるからだ。今の食肉が遺伝子組み換え由来の飼料で作り上がっていることすら知らないのと同じように。

今こそ、自らの食べ物を自ら栽培するという選択肢を検討するべきである。最大の防御は一番信頼できる自分自身に、食糧生産を委ねることである。一部だけでもいいから、今日から始めて欲しい。

※遺伝子組み換え関連講演予定
1)広島講演:7/26単発でお申し込みください。下部に申し込みフォームリンクあり
http://ameblo.jp/natural-essence1996/entry-12046610323.html

2)内海聡氏&岡本よりたか氏 合同講演会 in 越谷
本当にこれでいい? 今の日本 これからの日本
~大切な家族を守るために知っておきたい~
『これからの医食住
http://www.kokuchpro.com/event/koshigaya/

※写真 映画『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』より、ハイチの農民たち
http://www.uplink.co.jp/gmo/



「新説異説」岡本よりたか 農業と食糧支配

2015年7月20日月曜日

#梅田ヨドバシ 前、7月15日の反安保法制デモ、SEALDs KANSAI 寺田ともかさんのスピーチ(IWJより)

デモや集会を封じようとするかのような台風接近中の先週水曜日、そして安倍自民が #戦争法案 とも呼ばれる安保法案を強行可決したその日、全国で巻き起こる反安倍デモ、反安保体制デモと並行して、大阪駅北側の梅田ヨドバシ前も参加者らのスピーチが行われました。



IWJの岩上さんが昨夜、ツイッターで流していてたまたま視聴したのですが、この、21歳の寺田ともかさんのスピーチ、これまで聴いた中で一番感動したので、IWJの動画・書き起こしサイトからコピペ掲載させて頂きます。自分のブログでの記録のためと、マスコミが無視する重要イベントの拡散協力の一貫として。

引用ここから:
【スピーチ全文掲載】SEALDsKANSAIともかさん「安倍総理。民主主義が生きている限り、私たちはあなたを権力の座から引きずり下ろす権利がある。私たちは来年、戦後71年目を無事に迎えるでしょう」
 「わたしは、戦争で奪った命を元に戻すことができない。空爆で破壊された街を建て直す力もない。自分の責任の取れないことを、あの首相のように『わたしが責任を持って』とか、威勢のいい言葉にごまかすことなんてできません」 
 こう訴えたのは、寺田ともかさん(21)だ。衆院特別委員会で安全保障関連法案、いわゆる「戦争法案」が強行採決された2015年7月15日、若者ら有志の「SEALDs KANSAI」が大阪・梅田駅のヨドバシカメラ前で緊急街宣アピールを行った。この日、寺田さんがサウンドカー上で行ったスピーチは多くの反響を呼び、今もネット上で拡散し続けている。 
 「安倍首相、二度と戦争をしないと誓ったこの国の憲法は、あなたの独裁を認めはしない。国民主権も、基本的人権の尊重も、平和主義も守れないようであれば、あなたは、もはやこの国の総理大臣ではありません」 
 寺田さんは安倍総理に退陣を迫り、「民主主義がここに、こうやって生きている限り、わたしたちはあなたを権力の座から引きずり下ろす権利があります」と主張。「あなたはこの夏で辞めることになる。わたしたちは、来年また戦後71年目を無事に迎えることになるでしょう」と宣言した。 
 以下、スピーチの動画と、全文書き起こしを掲載する。
(原佑介) 
【寺田ともかさんのスピーチ動画(約8分30秒)】


日時 2015年7月15日(水)
場所 梅田ヨドバシカメラ前
主催 SEALDs KANSAI
■以下、ともかさんスピーチ全文書き起こし 
「こんばんは、今日はわたし、本当に腹がたってここにきました。 
 国民の過半数が反対しているなかで、これを無理やり通したという事実は、紛れもなく独裁です。 
 だけど、わたし、今この景色に本当に希望を感じてます。 
 大阪駅がこんなに人で埋め尽くされているのを見るのは、わたし、初めてです。この国が独裁を許すのか、民主主義を守りぬくのかは、今わたしたちの声にかかっています。 
 先日、安倍首相は、インターネット番組の中で、こういう例を上げていました。『喧嘩が強くて、いつも自分を守ってくれている友達の麻生くんが、いきなり不良に殴りかかられた時には、一緒に反撃するのは当たり前ですよね』って。ぞーっとしました。
 この例えを用いるのであれば、この話の続きはどうなるのでしょう。友達が殴りかかられたからと、一緒に不良に反撃をすれば、不良はもっと多くの仲間を連れて攻撃をしてくるでしょう。そして暴力の連鎖が生まれ、不必要に周りを巻き込み、関係のない人まで命を落とすことになります。 
 この例えを用いるのであれば、正解はこうではないでしょうか。 
 なぜ彼らが不良にならなければならなかったのか。そして、なぜ友達の麻生くんに殴りかかるような真似をしたのか。その背景を知りたいと検証し、暴力の連鎖を防ぐために、国が壊れる社会の構造を変えること。これが国の果たすべき役割です。 
 この法案を支持する人たち、あなたたちの言うとおり、テロの恐怖が高まっているのは本当です。テロリストたちは、子供は教育を受ける権利も、女性が気高く生きる自由も、そして命さえも奪い続けています。 
 しかし彼らは生まれつきテロリストだった訳ではありません。なぜ彼らがテロリストになってしまったのか。その原因と責任は、国際社会にもあります。9.11で、3000人の命が奪われたからといって、アメリカはその後、正義の名のもとに、130万人もの人の命を奪いました。残酷なのはテロリストだけではありません。 
 わけの分からない例えで国民を騙し、本質をごまかそうとしても、わたしたちは騙されないし、自分の頭でちゃんと考えて行動します。 
 日本も守ってもらってばっかりではいけないんだと、戦う勇気を持たなければならないのだと、安倍さんは言っていました。だけどわたしは、海外で人を殺すことを肯定する勇気なんてありません。かけがえのない自衛隊員の命を、国防にすらならないことのために消費できるほど、わたしは心臓が強くありません。 
 わたしは、戦争で奪った命を元に戻すことができない。空爆で破壊された街を建て直す力もない。日本の企業が作った武器で子供たちが傷ついても、その子たちの未来にわたしは責任を負えない。大切な家族を奪われた悲しみを、わたしはこれっぽっちも癒せない。自分の責任の取れないことを、あの首相のように『わたしが責任を持って』とか、『絶対に』とか、『必ずや』とか、威勢のいい言葉にごまかすことなんてできません。
 安倍首相、二度と戦争をしないと誓ったこの国の憲法は、あなたの独裁を認めはしない。国民主権も、基本的人権の尊重も、平和主義も守れないようであれば、あなたはもはやこの国の総理大臣ではありません。 
 民主主義がここに、こうやって生きている限り、わたしたちはあなたを権力の座から引きずり下ろす権利があります。力があります。あなたはこの夏で辞めることになるし、わたしたちは、来年また戦後71年目を無事に迎えることになるでしょう。 
 安倍首相、今日あなたは、偉大なことを成し遂げたという誇らしい気持ちでいっぱいかもしれません。けれど、そんな束の間の喜びは、この夜、国民の声によって吹き飛ばされることになります。 
 今日テレビのニュースで、東京の日比谷音楽堂が戦争法案に反対する人でいっぱいになったと見ました。足腰が弱くなったおじいさんやおばあさんが、暑い中わざわざ外に出て、震える声で拳を突き上げて、戦争反対を叫んでいる姿を見ました。 
 この70年間日本が戦争せずに済んだのは、こういう大人たちがいたからです。ずっとこうやって戦ってきてくれた人達がいたからです。 
 そして、戦争の悲惨さを知っているあの人達が、ずっとこのようにやり続けてきたのは、紛れもなくわたしたちのためでした。ここで終わらせるわけにはいかないんです。わたしたちは抵抗を続けていくんです。 
 武力では平和を保つことができなかったという歴史の反省の上に立ち、憲法9条という新しくて、最も賢明な安全保障のあり方を続けていくんです。わたしは、この国が武力を持たずに平和を保つ新しい国家としてのモデルを、国際社会に示し続けることを信じます。偽りの政治は長くは続きません。 
 そろそろここで終わりにしましょう。新しい時代を始めましょう。 
 2015年7月15日、わたしは戦争法案の閣議決定に反対します。今日の採決に反対します。ありがとうございました。

引用ここまで。 


国の「経済成長のため」に武器輸出を拡大させるべきという経団連の発言を堂々と肯定的に経済紙・誌が報道するご時世ですが、他国の人間であれば爆撃して焼き殺されるところを明確に想像せずに済ませようとする事なかれ主義が背景に存在します。

戦争で潤うのは一部の利権だけ。そのときは雇用促進などあっても、巡り巡って自国を破壊するに至ります。

SNSをやっていれば嫌でも理不尽な戦闘や爆撃で地獄をみる人たちの画像・映像にしょっちゅう遭遇します。ドラマでちょろっと第二次世界大戦時の国内の空襲の酷さを映すようなあんなもんではない。

本当の安全保障というのは、ともかさんが言うように、その真逆を行くものだと思います。



2015年6月28日日曜日

SEALDs 6月27日 「戦争法案に反対するハチ公前アピール街宣」 福田和香子さんのスピーチ書き起こし

NHKはまたもや黙殺したという、昨日6月27日の各地での戦争法案反対デモ、というか反安倍政権デモ、報道ステーションやツイッター、Facebookなどを通して、この動きの拡大が日に日に明らかになってきました。



なかなか参加できないので、画像や映像のついた情報拡散で精一杯ですが、たまたまさっき流れてきた福田和香子さんのスピーチ、大いに共鳴できてしまったので書き起こしました。


たった9分のスピーチだと最初の原稿から色々端折ったのだと思いますが、それでも、今回の運動だけではなく、自分の意見を言うことを是としないこの国の慣習にうんざりしてきた者としては、よくぞ代弁してくれました、という箇所多しです。強調したいところを勝手に太字にしましたw

書き起こしここから:

みなさんこんにちは! SEALDsの和香子です。 いますっごい緊張してるけど頑張って喋りますので聴いて ください。よろしくお願いします。 
先週の金曜日、毎週行われている国会前での抗議活動の様 子が報道ステーションによって全国に届けられました。 そこには、それぞれの思いをこめたプラカードを手にした 私の仲間たちの姿が映っていました。 
 私のスピーチもとりあげられていて、その場で口をついて 出てきた言葉をそのままマイクにつないだ姿に多くの反響 がありました。 続々届く友だちからの「報ステ見たよ。和香子、すごかっ たね」って言葉に、頬を緩ませたのもつかの間、インター ネットの狭いようでとっても広い隅っこでは、思わず画面 を閉じたくなるような罵詈雑言の羅列がなされていました 。 
そんな人たちを尻目に私は、きょうもここに立つことに決 めました。なぜなら私は本気だからです。 
私が皆と同じ制服を着て、毎日同じ方向に向かって座って 勉強していた頃に、空気の読めない人のことを指す「KY」 って言葉が流行りました。 その場にそぐわない発言をすると、どうやらそれに値する らしく、しかし、その他のどの流行りとも同じように、い つの間にかそれは死語になっていて、私だって最近、その 言葉が流行っていたことすら忘れていました。 
しかし、路上に出るようになって最近になってやっと気づきました。場にそぐわない発言をする者が空気の読めない人なわけじゃないんです。 どうやらこの国では、意見をもつ行為そのものが「空気が読めない」ってことになってしまうらしいです。

これってどう考えたっておかしいですよね!?

少しでも真面目に聞こえるような話をすると、「ねぇ、重たいからやめてよ」って、「私はどうでもいいけど、あなたがそう言うなら、じゃあ、私もこうするわ」って…。 同じ衣服に身を包むのをやめたとき、初めて私はこの国の人がとても臆病であることに気が付きました。

アウトサイダーにはなりたくなくて、時にはその自分の脆さを隠すがために、社会的弱者に牙を剥くそんな人間の溢れかえった社会は例に漏れず、独裁的で、そして例外的に頭の悪い権力者を生み出すこととなりました

特定秘密保護法が成立してから2年、集団的自衛権の行使容認がなされてから1年、いま、私たちは、政府が新しく作り出そうとしている安保法制に対して声をあげています。

巷では戦争法案と呼ばれるこの法案、「戦争なんて非現実的だよ」って私ももう何百回も言われました。 
 しかし、自衛隊の活動範囲が広がり、後方支援という名の下、他国の戦争に参加することが可能になる。「自分には関係ないわ」ってすました顔をしてられるのも今のうち。

多額の奨学金、数百万にものぼる事実上の借金を抱え、就職難と言われる中、社会に出ていく若者たちを、経済的徴兵制によって戦地へ送り込む。それはきっと、そんなに難しい話じゃないはずです。 
私はもちろん、戦争経験世代でもなんでもないけれど、その世代がここまで繋いできた平和と呼ばれる日常の中で生きてきました。 
70年間日本はどこの国とも戦争をしてこなかった。どんな眼の色も、どんな言語をしゃべる人にも銃口を向けるような真似はしませんでした。

戦争が一旦始まってしまえば、今まで常識だったものはそうではなくなります。 人殺しは正義とされ、流した血の量が多ければ多いほど、それは勲章として讃えられるでしょう。 
自衛隊や徴兵された若者が、日本人としてどこかの国へ出向き、銃弾を放つことで、何にも拭い去ることのできない憎悪が彼らの血の中を流れます

お隣の国、韓国に対してヘイトスピーチを繰り返す人々がいます。彼らは何度でも繰り返します。 「日韓条約でカタがついているではないか」「我々はすでに経済的な謝罪は済ませたじゃないか」と。 
そうじゃないんです。 戦争が終わる時は、その国のお偉いさんが何かよく解らないような薄っぺらい紙に調印したときではないはずです。

私は2ヶ月ほどまえに辺野古に行きました。座り込みを続ける彼らの中に、米軍の車両が通る度に、むき出しの敵意を口にする人たちがいました。

私は最後まで、その感情を共有することはできなかったけれど、それが私が唯一見た戦争の残した爪あとでした。 被害を被った側の許しを得るには、血は流さずとも闘いは続けます。 
70年前に生み出したその過ちを払拭することのないままに、戦前への道を踏み込もうとしている、そんな現政権に対し、警鐘を鳴らす。これが、今の私にできる唯一の、先の大戦での犠牲者への弔いだと思っています。

ただの大学生が、ただの一人の女が、土曜の渋谷で、こんな場所でマイクを握る。ただの一国民で、まだまだ若いお前に何ができるんだって何度も何度も言われてきました。 
「最近の若者はね」って何か分かったフリをして、悟ってくる大人の声も聞き飽きました。もちろん私はまだ何者でもありません。しかし、だからこそ、今持ちうるすべての可能性や不透明な未来を、いっときの頭の悪い権力者などに奪わせるわけにはいかないのです。 
怯え続けることを、すまし顔を続けるのを、もうやめにしませんか。

平和と言われるこの日常の中で、何もかもが用意されている中で、私たちは気づかぬうちに想像力への敬意を失いました今あるもの全てはいつの間にか、気づかない間に一瞬にして消え去ることができるんだって、そんなことすら忘れきって、もう70年間が経ってしまいました。 
無関心だった大人たちを責めるつもりはありません。ただもう、これ以上素知らぬふりを続けないでください。 
相手はたとえ立憲主義を理解していなかろうが、ポツダム宣言読んだことないって言っていようが、権力者であることには変わりありません私や私の仲間が、こうしてこの場所に、こうやって立つことで、どれだけのリスクをしょっているか、きっと想像に難くないはずです。 
けれど私はこうすることで、私自身がしょいこむリスクよりも、現政権に身を委ねた結果訪れる未来のほうが、よっぽど恐ろしく思えるのです。 
もう他人ごとではありません。
すべての国民が当事者です。 
想像力を捨て、目先の利益に捕らわれ、独裁的な権力者に首を繋がれた、そんな奴隷になりたいですか? 
私は、いま自分が持つすべての可能性をかけて、この法案と、そして安倍政権を権力の座から引きずり下ろします。 そうすることでしか私の望む、そして受け入れるにふさわしい未来がやってこないからです。 
4年前の震災で、私は被災こそしなかったけれど、それが私にとてもたくさんのことを教えてくれました。 
国や権力は助けてくれないんです。どれだけ困ってたって、黙ってても、黙ってたら手を差し伸べてくれるわけじゃないです。 ただそこに座ってたらなにか素晴らしいことがやってくる、そんなのはただの幻想でした。 
身を危険にさらして行動したからといって、必ずしも自分の望むものが手に入るとは限らない。けれど、そうすることで、もしそこに残り1%でも可能性が残っているのなら 私は全てのリスクをしょって、声を上げることをやめません。 そして、そういう同じように思ってくれる人がひとりでも多くいてくれることを心の底から願っています。 
2015年6月27日、私、福田和香子は戦争法案に反対します!

書き起こし、ここまで。


どのスピーカーも、みんなが共感できることを熱く語っていますが、特にスピーチの訓練を受けていない学生スピーカーの中で、福田さんの語りかけが魅力的なのは、肝心なところで原稿を見ないこと。特に、語尾など聴衆の反応をしっかり受け止めるべきところで、目を逸らさないところだと思います。




2015年5月28日木曜日

【リブログ】 ホーキング博士の告白「放射線被曝が誘発する’ALS’ 筋萎縮性側索硬化症(運動ニューロン疾患)」

Spiritus regis: ホーキング博士の告白「放射線被曝が誘発する’ALS’ 筋萎縮性側索硬化症(運動ニューロン疾患)」 D...: ALS=筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis)とは、 運動ニューロン疾患=motor neurone disease :MNDの一種である http://www.als-tdf.org/forum/yaf_postst49872_...
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上記リンク先に非常に重要な記事が2012年1月6日にBBCから発信されて、http://www.als-tdf.org/forum/ に掲載されていました。

博士が自らの症状の原因を若いころ原発や核施設周辺で生活したことと特定したのです。2011年に史上最悪の原発事故が日本で起こり、強烈な放射能による被ばくを余儀なくされている住民、特に若者や子どもたちへのことが念頭にあったのかもしれません。

今は、ビタミンCをはじめとする抗酸化物質や、解毒のための酵素・発酵食品などによる放射能防御の知識がいくらか広まっていますが、それでも私たち人類は放射能とのつきあいはまだ非常い浅いので、決してみくびってはいけないと思います。

私は、東京、北関東、福島、宮城南部、その他、土壌汚染が事故前の数千倍ベクレルに達している地域からは、子どもを連れて避難すべきだと思います。

以下、上に紹介したブログ記事の和訳箇所をコピーします。

★★★★

*ホーキング博士(1942年1/8生誕)が、...
70歳の誕生日を期にBBCからの質問をメールで公式に返答したものである。これは宇宙の話ではなく、彼の個人的な同情を誘う話でもない。あまりにも明白な彼の答えは驚くばかりだ。

>BBCからの質問
「博士、貴方の運動ニューロン疾患は、イオン電離放射線(放射線のこと)への過度の被曝が原因で悪化したと考えていますか」
>>ホーキング博士の回答
1)私は、1957年の英国のウインズケール原発事故(現在はセラフィールド原発・・・浜岡の廃棄物を処理)の際、風下付近で過ごし、また、バークシャー州のオーダマストンの英国バーグフィールド原爆施設の風下での生活も経験した。まさに、10代の細胞分裂が盛んなころ、遺伝子が放射線被曝からの影響を一番受けやすいころである。

2)1962年(当時20歳)という世界で原水爆実験のフォールアウト(死の灰)が最も多い時期に、最初の運動ニューロン疾患の影響が表れた
3)10台後半から20代にかけて、オックスフィード在学中に、全天候型のアウトドアスポーツを行ったことが、長い半減期をもつ放射線の被曝の原因となった。
4)バーグフィールド原爆施設の廃水が流れ込む、ケネット河とエンボーン河でまさに私はボートの練習をしていた(訳者注:当然ふんだんに水を浴びている)
5)オックスフォードで数学と物理の学位を取った時に、原子物理学研究室やクラレンドンセンターの核戦争研究所に身を置いたこと。(訳者注:研究中に、放射線施設への立ち入りで被曝があったと予想される)

・放射線科医と民間パイロットの運動ニューロン疾患(MND)による死亡率が統計的に極めて高いこと。
・アメリカ空軍の過去3倍のMNDの増加。
・英国のバークシャー州オーダマストンのバーグフィールド軍事原爆施設とよく似た、米国テキサス州のパンテックス・プラント(核製造施設)のとある郡(訳者注:カーソン郡と思われる)のMNDの増加。

「以上により、私には、イオン電離放射線からの被曝こそが、運動ニューロン疾患の原因であり、悪化させたと言えます。(注:客観的可能性を示唆しています) 」


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2015年5月19日火曜日

「大阪の住民投票結果から見えるもの」 (by渡辺輝人氏)を読んで日本の今後を考える

この日曜、5月17日に行われた大阪都構想の住民投票については、ツイッターでもFacebookでもマスコミでも大きくしつこく話題になっていますが、ぜひ自分のブログにコピーしてとっておきたい記事があったので、ご紹介します。

Yahoo!ニュースに掲載されていた、京都の弁護士、渡辺輝人さんの「大阪の住民投票結果から見えるもの」なのですが、引用したい箇所だらけなので、まるごと頂戴します。

維新の党は、大阪市・大阪府とも単独与党で、莫大な広告宣伝費も使える(ついでに言うと、党首の人格レベルもある意味酷似?)、という点で、プチ安倍自民として有権者を使った実験を行うのに好都合なわけです。今回の動きが安倍政権と無関係ではないと考える人はかなり居たと思いますが、渡辺さんが非常にわかりやすい整理されています。

ぜひ、全文読んで下さい。

なお、個人的に目立ってほしいところには勝手に色をつけて太字にしました。


大阪の住民投票結果から見えるもの

渡辺輝人 | 弁護士(京都弁護士会所属)


大阪市民の皆様、お疲れ様でした。NHKが放送している、橋下氏が政治家を引退する旨を明言する会見を見てからこれを書いております。今日の会見を見る限り、橋下氏は完全に政治家を辞める気のようですね。あそこまで言って前言撤回したら、ただの嘘つきでしょう。

住民投票を取り巻く力関係

橋下氏は、自分をチャレンジャーとして描くのが上手く、今回の住民投票も、ダビデ(橋下氏)がゴライアテ(既得権益)に挑むかのように描かれることもありますが、筆者はこのような見方はあまり的を得ていないと思っています。
お金という次元で見ると、維新の党は今回の住民投票に向けて4億円以上と言われる広告宣伝費用を投入しました。大ざっぱに言って、日本人の130分の2が大阪市民なので、日本全体の規模で考えると(追記:「全国規模で換算すると」という意味です)、250億円以上の広告宣伝費用をつぎ込んだことになります。対する自民党大阪府連の広告宣伝費はニュース報道によると5000万円程度らしいです。
政党の力関係で見ると、大阪市政、大阪府政はいずれも維新の党(大阪維新の会)が単独与党です。擁する府・市議員の数も一番多いです。先の総選挙でも、近畿の比例票一位は維新の党でした。一方、自民党大阪府連は反対派ですが、菅官房長官が半ば橋下氏を支持する発言をしました。官房長官が首相の意に反する発言をするとも考えがたく、官邸は橋下支持だったのです。橋下氏は、選挙期間中の5月5日に休養日を設定し、官邸詣でをしたとも噂されます。安倍首相も今週末は視察名目で兵庫、和歌山あたりに滞在していたらしく、陰で大阪の有力者に色々な話をしていたとしても何の疑問もありません。また、可決されて大阪市が解体された場合、行政の割り変えに伴って建設業には特需が訪れたはずで、さらに、黒字優良企業である大阪市営地下鉄の売却も近い将来に実現した可能性が高いため在阪私鉄各社は都構想実現に強い関心を持っていたはずです。この課題で、関西財界を支持層とする自民党が一枚岩になれるはずはないのです。自民党大阪府連は兵糧を断たれ、後ろから矢が飛んでくる状態での戦いを強いられました大阪の公明党も明確に反対派でしたが、支持団体の中央からはかなり厳しい「動くべからず」という締め付けがあったとも言われています。筆者の周りから聞いた限りでは、地域の創価学会の人たちが反対の声を正面から上げ始めたのは最後の2~3日でした。民主党は先の府・市議選でほぼ壊滅し、社民党も府・市に議席が無いため、残念ながら存在感が大きいとは言えませんでした。筆者が見るところ、気を吐いていたのは共産党ですが、共産党単体でどうにかなる情勢ではなかったのは明らかでしょう。
在阪テレビマスコミは、政治家としての橋下氏を生み出した母体のようなもので、基本的に橋下氏に対して批判的な態度は取れません[引用コメント:NHKもです!]。実際、開票を速報をしていた関西テレビは、否決の結果が出た後に、何故か延々と橋下氏の政治家としての軌跡を流し続け[引用コメント:NHKもです!]、橋下氏が敗北宣言をした記者会見の開始直前に速報番組が終了してしまい、通常のバラエティー番組に移行してしまいました[引用コメント:NHKは長々と橋下に喋らせ続け、無断で23時からのダウントン・アビーをキャンセルしました。]
橋下市長が勝負に打って出た決断は、このような社会的な力関係の下でのものであり、ギャンブルではあるものの、勝算は十分にあったはずです。決して、蛮勇の類のものではなかったと思います。市議選の結果から賛成派の勝利を予想していた記事も見られます。
結論は外れましたが、なかなか正確な予測だったのではないでしょうか。

否決の意義

今回の住民投票は、このような力関係の中で、それでも0.8%差(賛成69万4844票、反対70万5585票)で「大阪都構想」(実際は可決の場合も都はできず、大阪市を廃止して5つの特別区を設置するものですが)を否決したものです。先の沖縄知事選挙と同様、域内の政治勢力が激突した「天下分け目の関ヶ原」だったわけで、物量で圧倒的に優勢で、かつ、半ば首相官邸の支持を受けた与党が敗北した政治的意義は決して小さくないでしょう。否決後の記者会見で、橋下氏が記者から政治家続投について水を向けたにもかかわらず、引退を明言し続けたのも、単なる気まぐれを超えてこのような文脈があるように思われます。
また、今回の住民投票は、「大阪都構想」が、堺市の事実上の離脱で当初の構想が崩れ、かつ、方々で言われることですが、大阪市議会での議論も極めて不十分なまま行われたものです。NHKの出口調査でも、反対の理由は、議論が不十分という理由が多かったようです[引用コメント:NHKはこれをほとんど伝えず、高齢者や補助金の世話になる人たちがこれまでどおりがいいと言っているというインタビュー流しまくりです。]。これは筆者の私見ですが、橋下氏は、今後時間を掛けて大阪都構想の議論が深まっても勝てる見込みがないと考えていたから、議論が生煮えの状態でリスキーな勝負に出たのでしょう。実際、自治権の拡大を求める住民投票というのは世界各地で行われていますが自分から自治権の縮小を申し出る住民投票というのは稀で、筆者から見ても、住民へのメリットは最後までよく分かりませんでした。もちろん、行政の割変えの過程で、上記の市営地下鉄や建設特需のように現在の市民の「既得権」(実際にそう呼ぶべきものかは分かりませんが)を取り上げ、利益に浴する人々は確実にいるはずなので、合理的な思考として大阪市の解体に賛成する人が沢山いることにも何の不思議もありません。
いずれにせよ、それぞれの市民がそれぞれ一市民として利益を得る見込みが何もないまま、現状の枠組みを破壊する住民投票が可決された場合、それが政治に与えたインパクトは極めて大きかったでしょう。過半数に届かない相対的な多数派が広告宣伝費を大量投入し、あるかどうかも分からないバラ色の未来を喧伝しさえすれば、住民や国民にとって不利な内容でも、民主主義の名の下に住民・国民に飲ませることができる、ということになったはずだからです。逆に言えば、総力戦の末に、0.8%の差を付けて、野党の立場にある反対派が勝利したことは、この国の「買収されない」「騙されない」民主主義の在処を示したように思えます。また、個人的には、敗れたとはいえ、70万近い市民の支持を受けながら、一人で席を立ってしまうような市長が勝たなくてよかったと思っています。[引用コメント:本当に信念をもって市民のためと思って闘ったなら、これほどの僅差であれば賛同者らと共に次を目指すほうが誠実でしょう。政治生命を賭けて闘った、とテレビニュースは橋下賛美していますが、優先順位が違うのでは?]

シルバー民主主義?

NHKの出口調査を見る限り、賛成票は30代が一番多く、それ以上の世代では徐々に反対票が多くなり、70代では反対派が多数派になるようです。20代も30代より反対票が多いのも特徴です。これをみて「シルバー民主主義」「若者の敗北」と評論する向きもあるようですが、大阪市の解体が若年層を利するものとは言えないはずで、評価としては単純すぎる気がします。20代の反対が30代より多いことの説明も的確に出来ないように思います。筆者の体験からしても、子供を持ち、育て、定住して地域につながりを持ち、自らも老いていく中で、地方行政との関わりが強くなっていくので、今回の課題で年齢が上がるほど反対票が増えるのはそれほど不可思議なことではないと思います。一言で言えば、学校を卒業した後、地域に根を張り始める前の若年層は地方自治との利害関係が薄いのです。
むしろ、筆者には、大阪市の中心部の区では総じて賛成が多数派で、尼ヶ崎寄り、海側、南側など、大阪市の周辺部で総じて反対票が多いことの方が印象的です。これが、改革により利益を得る可能性の高い(維新のCMを見れば分かりますが、大阪都構想で描かれる未来は大規模開発による未来です[引用コメント:安倍内閣の発想と同じ!昭和の土建屋行政の続きです。])市内中心部の強者と、置いて行かれる可能性の高い周辺部の人々、という構図を示しているとすれば、大阪市民は、それぞれの地域で、それぞれの利益に沿った妥当な判断をしたことになるでしょう。
そして、大阪都構想を否決したからと言って、大阪市が現実に抱える課題が何も解決しないのも事実です。筆者の住む京都もそうですが、地方の疲弊は凄まじいものがあり、大阪市も引き続く地盤沈下にどう対処するのかが重い課題なのです。しかし、筆者は、これに関して言えば、問題点をあぶり出し、不十分ではあっても、全市民的に議論をした大阪市民をちょっと羨ましく思っています。「問題の解決に近道はない」と分かったところから真剣な議論が始まると思うからです。

国政への影響、改憲の国民投票

筆者は、大阪市の住民投票は、安倍政権にとっては憲法改正の国民投票の予行演習だったのではないか、と思っています。それは直接投票により結論を出す、ということだけではなく、権力を持ち、政治に責任を負っている側が積極的に虚実ない交ぜの「バラ色の未来」を描く政策宣伝、多額の広告資源の投入、金(広告料)と恫喝による報道機関の押さえ込みなどで、国民の意思を「買う」ことができるかどうかの実験だったのです。その目論見が上手くいかなかったことは、安倍政権が掲げる憲法改正の国民投票の実施にも少なからず影響を与えるでしょう。そして、改憲課題で安倍首相の閣外協力者だった橋下氏が(同氏の言葉を信用するなら)政界を去ることでもブレーキが掛かるはずです。一方、改憲派が住民投票の失敗から教訓を引き出し、新たな作戦を考え始めるのも必定です。筆者もそうである日本国憲法を擁護しようとする側も、住民投票から教訓を引き出し、憲法を守るためにはどのような議論が必要なのか、検討が必要でしょう。

また、今回の住民投票は、公職選挙法の選挙運動規制が撤廃されたときに、どれだけ自由な選挙活動が出来るかも示したように思います。筆者は、ツイッターやフェイスブックを経由して、市民が手製で作成したビラやポスターを多数見かけました。もちろん、金に任せたテレビ広告等を規制するために、選挙費用の上限は決めるべきだと思いますが、市民が政治について自発的に考え、意見表明するためには、公職選挙法の選挙運動規制の撤廃が急務であると感じられました
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