2014年3月23日日曜日

格安データ通信SIM+スマホ用050IP電話でモバイルコスト激減(体験談②「050IP電話サービスを使う」)

G-Call050の
デフォルトキーパッド
前回の体験談①「データ通信SIMを買う」の続きです。

SIMフリーのスマートフォン(AQUOS PHONE ZETA SH-06E)を買って、データ通信SIMに乗り換える気になったのは、まず、まだ使用中だったソフトバンクのiPhone4Sに、G-Call050から050で始まる11桁の電話番号をゲットして、アプリをインストールし、簡単に電話が使えてしまったからでした。

実際、まだ買い替えを考えていない人でも、通話料がかさむ場合は、こういう月額基本料が300円ぐらいの050IP電話を使ったほうがいいんじゃないかと思います。固定電話への3分料金は8円ぐらいなので固定電話どうしと変わりません。(ただし、1分でも8円、4分なら6分と同じ16円、という3分単位になります。)さらに留守番電話へのコールは無料。かけてくれる人にとっても、一般の固定用050IP電話への通話料金とほとんど同じ、つまり普通の市内料金なので負担が少ない。

私の場合はたまたま、チラシに入れる電話番号として080の個人の携帯番号を避けたいのがあったので、申し込んで10分ほどで自分の050番号がとれてしまい、使い方も簡単で、発信着信、留守番電話のテストしても大丈夫だったので感激しました。

が、これはiPhoneだからこそ問題が少なかったのです。

LaLa Callの
デフォルトキーパッド
赤のサインは通知
iPhone解約の前に、万一に備えて、月間基本料金が100円(+税)のLaLa Callも申し込んでアプリもテストしておいたのですが、これらがうまく機能していたのは、アップルのiPhoneしか使わないiOSだからかなり徹底したテストが行われていたせいで、色んなメーカーが使うAndroidの上では、動作確認したというリストに載ってはいても、iOS利用時のような保証はしていない場合が多いようです。

体験談が長くなるので、結論を先に書いておきますが、今のAndroid用スマホ搭載IP電話の技術的段階で安定と安心が欲しかったら、最大手でNTT系である050plusにしておくことです。

さて、このG-Call050は使えるぞと思ったので、届いたばかりのAndroid搭載のスマートフォンであるAQUOS PHONE にアプリを移行させ、ろくなテストもしないでiPhoneを080番号ごと解約してしまったのですが、そのためにとんでもない時間のムダをしてしまいました。

まず、050IP電話を申し込むときには、070や080、090などの携帯電話番号か固定電話番号が必要です。そこに認証のための番号の入力を音声で求められ、申し込み画面に一時的に表示された番号をプッシュする必要が出てきます。「本人確認のため」というものの、そばにいる家族や友だちなど、その場でこの「認証用の4桁番号」を確認できれば構いません。G-Call050の場合は、もし登録後に携帯電話を解約した場合、その旨を電話かメールで告げるだけで終わりでした。アプリの再インストールは最初の本人確認が生きていて、ログ引用の取得した050番号と、通知されたパスワード入力だけで、すんなりアプリ再開ができたのです。

このように、G-Call050の場合は、最初にアプリをインストールして接続すれば、その後トラブルの際に再起動したり、アプリのインストールし直しを行っても最初に伝えた電話番号は不要ですが、LaLa Callの場合は同じ端末であっても、インストールし直しのたびに即座に応答できる電話番号を入力する必要があったんです。(携帯解約後で困っている旨、相談したときに「本人の電話でなくてもいいので」と案内がありました。)

ふつうの人なら最低でもNTTの固定電話を使っているでしょうから、携帯をさっさと解約しても問題もないと思いますが、私は6年前からNTTの「電話」回線は休止していて、インターネット回線しか引いていません。(東京ではNTTより基本料金が安いぷららの050IP電話サービスで固定電話を繋いで使っていましたが、あまりに使用頻度が少ないので、関西への疎開後はそれもやめました。)

Win/Mac兼用のヘッドセット
ということで、ふだんはパソコンのGoogle Voiceから電話しており、他にはSkypeLINEのような着信用の電話番号を持たない通話アプリしかなく、iPhoneに入れた050IP電話の番号しかない身分で、新たに050plusを申し込んだり、LaLa Callのアプリ再インストール(リセット)したりするために、実家まで行って家族の電話を借りる羽目に。しかも、自宅に戻ってきてまたトラブルが起きたらその度に同じ手間が発生するという心配。

せめてAquos Phoneで050IP電話が快適に使えることを確認するまで、iPhoneの解約は延ばすべきでした。解約月に解約したら月間コストがソフトバンクから日割りで戻ってくるというので5000円近く戻ると思っていたのですが、うち1980円は端末代金の割賦なので日割りになるのは約3000円(マイナス消費税)のみ。戻る額に見合わない時間のムダをしました。

さて、とりあえず、050plusに乗り換えて、やっとこれなら使えると実感して、やはりiPhoneは解約してよかったと思いました。

何が一番重要かというと、それは一にも二にも、プッシュ通知機能です。それがなければ携帯電話としてのスマホになりません。

アプリを閉じていても、普通のスマホ同様に着信音が鳴り、ロックがかかっていてもすぐに応答できるようになっているか。

050plusのデフォルト画面は、黒で
愛想がないですが、カスタマイズ
すればこのとおり(^^)。
これが、G-Call050でもLaLa Callでもできないときが多かったんです。特にアンドロイド上では。

しかも、発信をくりかえしたりしているうちに、また可能になったりするので、何がどう悪いのかわからない。何度もトラブルの状態を報告して返事を待つことになりました。待っているうちに直ったりもする。iPhoneだけならまだなんとかなっていたと思いますが、G-Call050もLaLa Callも着信しなくなり、その履歴も残らないということが何度か起きました。

この着信でのアクションが050plusでは最初から大丈夫でした。また、電波状態のせいで着信できないときでも、留守電への転送設定がかなり信頼できるので、メールや次回接続時の画面で知ることができます。ドコモ用のSIMロックを解除してあるAQUOS PHONEを買ったからプッシュ通知に不具合が出ていたらどうしようと不安に駆られましたが、同じNTT系でノウハウでもあるのか、プッシュ通知は完璧でした。

音質のちょっとした不安定さや、音声到達の0.5~1秒ぐらいの誤差や、アプリの一瞬の不具合などはありますが、用事でかかってきた電話の場合でも、ほとんど問題なく意志疎通はできているので困りません。自宅からかけるときはGoogle Voiceを使うので、一般電話並みの通話品質は維持できます。

私は発着信のテストのときは、iPhoneに基本料金無料のあいだ残しているG-Call050や、パソコンのGoogle VoiceからAQUOS PHONE上の050pllusの自分の番号に電話をかけるのですが、面白いほど遅延があるのではっきり確認できるんです。

「もしもし」と左に持ったiPhoneでしゃべると、言い終わった直後に「もしもし」と右手に持ったAQUOS PHONEから聞こえる、というぐらいの時差。携帯で電話をたくさん使う人はぞっとすると思いますが、不思議と実際に電話がかかってくると自然な会話は成り立っています。

スマホ用050IP電話へのニーズはこれから明らかに高まるので、品質向上は時間の問題だと思っています。今は逆に、データ通信用格安SIMを販売する会社が、080や090を使う本来の音声通話サービスとナンバーポータビリティを導入して、従来のスマホよりちょっと安いコースも作っていますが、大手キャリアの紐付きなのか、2年縛りがあります。安くても2年の途中で音声通話をやめたい場合は、残りの月数かける1000円が違約金となるようです。

また、iPhoneユーザなら050pllus以外のサービスでも問題は少ないし、G-Call050は音質もよく、サポートもちゃんと人間が出る番号に繋がって真摯に対応してくれるので、おススメです(Androidスマホに変えてなければメインで使ってたかも)。

で、ここまで長々と書いてきましたが、今はひとつの会社で何もかも揃えているところが増えていて、新たに端末まで買って格安SIMと050IP電話アプリを入れたい人は、もういっそ、こういうのでいいのではないかと思います
BIGLOBEの「WiFi ほぼスマホ」

スマホ端末代は24ヶ月の割賦ですが、それを過ぎると2年縛りの更新ではないので、買い取った端末を使い続けることになります。奇しくも私が今回選んだスマホと同じ、AQUOS PHONEですが、海外ではWiFiさえあればいいという方はSIMフリーにする必要がありません(というか、既にSIMフリーかもですね。ドコモ用SIMしか保証はしないでしょうが)。個人で型落ちのを買うより若干割高ですが、セットになってサポートが付いているほうがいいかもしれません。

このサイトでは、すでに格安SIMを使うためのスマホを持っている人や、Nexus7で使いたい人のためのプランも出ています。BIGLOBEのユーザなら絶対お得ですが、そうでなくてもリーズナブルなプランが便利に揃えてあるので、面倒だったらもう、ここだけ見て、今の大手キャリアの2年縛りスマホ生活よりよければ乗り換えてはどうでしょうか。(やけくそみたいですが、実際、時間をかけてバラバラに色んな料金を比較してきて、すでにこれが相場だな、という印象です。AQUOS PHONEの一番いいところは、画面がキレイなのにバッテリの消耗が非常に少ないことです。)

とくに、AQUOS PHONEとセットで、BIGLOBEフォン・モバイルの050IP電話サービスに加入すると、月額基本料金は300円(+税)で他社とだいたい同じものの、最初の1年間それが無料になると書いてあります。(ぅぅ、こんなの知ってたら、SIMロック解除なんか後でもできるから、ここで全部揃えてたかもww orz...)


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さて、ここでまた050IP電話以外の体験談に戻ります。通話アプリだったら他にもあるじゃないか、と思っている方。メンバどうしなら無料で音質もいいから使って当然で、なくはないんですが、通常電話相手の場合には帯に短し…といったところ。自分の番号が持てなかったり、持てても品質に問題があったり。かつては私はSkypeのヘビーユーザだったのですが、最近はアプリを開くことすら滅多になくなりました。

Skypeも最近プッシュ通知機能を搭載したようですが、それがなかった頃にアプリを立ち上げておけばいいと思って使おうとして失敗したし、iPhone上ではパソコン上ほどアプリが安定していなかったので、候補に入れませんでした。

 過去に一年間ぐらいSkypeで050の電話番号を所有していた頃があるのですが、パソコンで呼び出し音が鳴ってもスピーカーから通話のためのヘッドセットへの切り替えが不便だったのと、どうもスーパーテレフォンを経由しているらしく、通話品質の問題がありました。使っているシステム上、常に一方向からしか音が流れないので、片方が喋り続けていたら、もうひとりはいくら途中で声を出しても相手に聞こえない、という問題があったんです。

電話アイコンをクリック

通話品質でいうなら、いつも立ち上げっぱなしのGmail画面から使えるGoogle Voice(Google Talk、Google Phone)に電話番号がついてくれたら一番いいのにと思います。(これはOne Numberというサービスで、アメリカとカナダでは実現しています。家中の端末が一つの番号で着信するので、端末追加料金が発生する050IP電話よりスマートに使えそう。今後おおいに注目です!)

サイドバーの電話アイコンを
クリックすると、キーパッドが
右下に表示される。
Google Voiceから一般の固定電話への通話料金は、050IP電話や一般固定電話の市内料金とほぼ同じですが、050IP電話の3分単位とは異なり、ちゃんと1分単位でのカウントになっています。もちろん国際電話はSkype並みなので、もっとずっと安いです。またSkypeを立ち上げるよりずっと軽い。何年もお世話になったSkypeはもうほとんど使わなくなりました。

そして、今は国内のメンバどうしの無料通話にはLINEが一番便利になりつつあります。
LINEのチャット画面や相手の
プロフィール画面に受話器の
アイコンと一緒に「無料通話」
と表示されている
たまたまこの記事を書いているときに、仕事で知り合った人からの留守電に気づいて、LINEでコールバックしてみました。(最初の打ち合わせでかけた携帯電話番号をアドレス帳に入れていたので、LINEのフレンドリストが反応して、すでにメッセージ交換はしていました。)

電波は同じWiFi環境でも、050IP電話で携帯電話にかけるより音質はかなり普通の携帯に近く、遅延も感じません。これはいいかも(^-^)。提携している050IP電話サービスのメンバどうしの無料通話でもこれぐらい音質はいいのかもしれませんが、050ユーザがまだ少ないので仲間に出くわすことが少ない。

ちなみに、この3月17日、LINEもSkypeのように、一般電話にかけて通話する機能がついたそうです(アンドロイドのみ)。チャージ式で有料だそうですが、1分あたり2円!


ViberはLINEと同様の
仕組みっぽい。
Viberのほうが音質がいい、と海外渡航が多い知り合いが言っていたので、Viberも入れています。まだメッセージでのチャットしかしていませんが、LINEよりいいなら、ほとんど携帯・スマホ級です。









スマホ用050IP電話から話がそれますが、ついでに、有線LAN並みのスピードになってきているWiMaxとかに変えてしまったほうが、何かと便利で自宅も含めた総合的なネット接続料金もさらに安くなるんじゃないかと思って調べてみました。

 プロバイダは違約金が発生しない限り、あるいは発生しても賄えるだけの新契約のメリットがあるときは、さっさと乗り換えたほうがお得だったりします。一旦契約すると、変更するのはすごく面倒だから動かなくなるユーザの心理が読まれてるので、新技術のサービスが登場して2年ぐらいは、面倒臭がる客でもシフトしてくるように、かなりお得になるような料金設定になってることが多いです。特に新学期、新年度が始まる頃は、プロバイダもモバイル関連の会社も競争に力をいれてる。

で、さっきのビッグローブ画面からとりあえずみつけたのがこれ
(すみません、Windows上陸前のキューハチへの恨みでNECそのものを敬遠してきたので、今気づくとちょっと物珍しくて注目してみました。^^;;)

BIGLOBE WiMAX 2+ ★データ端末0円★

こうしたWiMAXも、今や最高で下り110Mbpsもいくってことは、もう有線LANじゃなくてもいいってことだし、今後引っ越し予定がある人も今の住所で何もかも揃えてネット接続して、手の中に入るようなモバイルルータとパソコンやタブレットをWiFiで使えばいいということですね。

2001年にソフトバンクのお陰でADSLのブロードバンドが普及した頃は、1Mbpsのスピードに感動したものでした。それまでダウンロードに1分かかっていたウェブサイトを表示するのに1秒ぐらいしかかからなくなったんです。それが10Mbpsになり、100Mbpsが標準となり、それでも混雑すると遅かったりしますが、大体いま自宅では100Mbpsだとストレスが少ないんじゃないでしょうか。

ここにあげたBIGLOBEに限らず、大体どこも月間通信料を、8%の消費税を加算して4000円以下に抑えるように設定している模様。しかもお役所感覚のNTT抜きでブロードバンド接続できるのはいいかもしれません。機会をみつけてWiMAXのサービス比較もまたとりあげます。

光回線などの有線LANのブロードバンドは、今度は1Gbpsをめざすみたいですが、動画視聴が増加しない限り、そんな通信容量が要るのかちょっと疑問。私は2006年の段階のNTT東日本・ぷららの平均的なマンション用フレッツ契約で、パソコンでブロードバンド接続を使いながら、ひかりTVをつけたまま、固定電話用050IP電話を同時に使っていました。部屋まで延びていたのは細い電話回線だけ。月額基本料を追加してNTTの一般電話が使いたければ手元のルータやモデムを変更すればいいだけの状態でした。

2014年3月21日金曜日

格安データ通信SIM+スマホ用050IP電話でモバイルコスト激減(体験談①「データ通信SIMを買う」)

ブロードバンド常時接続のインターネットに月額3800円ぐらいしかかからないのに、スマートフォンは持っているだけで6000円近くかかってしまう時世。

でも、これ以上、日本のユーザだけ寡占市場大手キャリアのやりたい放題につきあう必要もなくなってきました。ということで、この記事はSIM変更初心者用のメモとしてアップしています。

一旦アタマが切り替わったら簡単に理解できることですが、これまで発想しなかったことがいくつも出てくるので、キャリアに全ておまかせだった人にはちょっと最初は面倒かもしれません。

携帯電話用SIMからデータ通信用の格安SIMに変える
AQUOS PHONE ZETA SH-06E
iPhoneを解約して、SIMフリーのアンドロイド搭載のスマートフォンと050IP電話に乗り換えて、月額のモバイルコストを半分以下にした例を、ついこの間の私と同じ程度の知識の人に体験談として書いてみます。(アメブロでも紹介したのですが、なんとかもうちょっと具体的に…。)

なお、SIMフリーにしたのは海外使用を考えてのことで、ドコモ用の白ロム(SIM抜き)や契約解除後のスマホであれば同じことができます。

簡単にいうと、
 ●iPhoneの中に入っていた、
       携帯電話番号を含む音声通話SIM(データ通信もできる)

  から

 ●携帯電話会社以外が売る
      データ通信SIM(音声通話アプリを搭載すると電話もできる)

  に変えて安くしたわけです。

これは多くの場合、特にドコモのスマホの場合、端末を新たに買わなくてもできます。

2月までの私のスマートフォンのための月額出費は、
 ①SoftbankのiPhone端末代金(46,080円)の24回割賦が1920円
 ②080の携帯電話機能を含めた通信の基本料金約3000円
 ①+②毎月全く使用しなくても最低約5000円以上
 
携帯電話での発信は年に数回だけだし、無料WiFiでの通信がほとんどなのに、6000円こえる月もめずらしくありません。ちなみに通話は30秒20円。ちょっとかけるとあっという間に数百円。

それが今後はこうなります(4月からの消費税8%として計算)、
 ②U-mbileのデータ通信SIMを挿して月額通信料896円(=(680+150)*1.08)
 ②050plusのスマホ用050IP電話基本料324円
 ②'つまり、本体抜き最低通信費用だけで、1,220円**1
  ①Aquos Phone本体(28,400円)が36ヶ月割賦と仮定し換算して789円**2
  ①+②'本体のコストを加算しても月コスト2,009円**2

**1LINEやViberを使いたいときには登録時にSMSがいるので、私は月150円(税抜き)でSMS対応のSIMを申し込みましたが、使わない人は不要です。 

**2Aquos Phone本体は国内外のSIMで4年以上使うつもりなので実質、月額592円以下だと思います。

050IP電話から発信したとして、通話料金は固定電話あて3分8円程度。携帯電話あて1分16円程度。同系列のIP電話どうしは無料。また留守番電話サービスへの通話は無料。
 
SIMカードの登録月は利用料無料の場合が多く050IP電話の基本料金も4月末まで、あるいは最初2~3ヶ月無料の場合が多いです。

今出ている格安のデータ通信SIMはほとんどドコモのネットワーク用なので、もしドコモで支払い終わったスマホがあるなら、本体代金は無料、あるいはバッテリー交換で必要になる費用、3~4000円程度と仮定できます。また、携帯電話会社との契約と違って2年縛りがないので、更新月を気にせず使い続けられます。 

ちなみにSoftbankで購入したiPhoneを、ドコモ系SIMや海外のSIMを使うためにSIMロック解除を外注すると、安い新品のスマホ本体を買えるぐらいかかります。

私も最初はiPhoneのSIMロック解除が新品スマホの半額以下なら当面それでいこうと思って、請け負っているところから見積もりを取り寄せたのですが、28000円ぐらいかかるという…orz、つまり今回購入した型落ち新品中古のAQUOS PHONEとほぼ同額でした。

なんとか自分で脱獄からやろうと検索したのですがアクセスできないサイトが多くて挫折しました。なお、AppleでSIMフリーのiPhone 5sを買うと7万円以上します。ドコモのiPhoneのSIMロック解除をドコモに依頼すれば3500円ぐらいでやってくれます。(元々、海外のSIMフリーiPhoneを取り寄せて自社用に売っているからですが。ただしドコモであっても端末単体では安く買えません。携帯電話の2年縛り契約で儲けてる会社ですからw)

なお、大手キャリアとのモバイル契約には2年縛りがあって、契約更新月(現在の契約をした月から25ヶ月め)の1ヶ月間以外は9975円の「違約金」を支払わないと解約できません。でも、もし、月に3300円以上コストを抑えられるなら、3ヶ月で元がとれるので、更新月を4ヶ月以上待つよりお得ですよね。


そもそもSIMカードって何?
シムカードとか、SIM(Subscriber Identity Module)とかって、そもそもナニ?ということを確認したい方は、以下のサイトをご参照ください。


要するに、SIMに入っている情報というのは、携帯電話なり、データ通信なり、ネットワークを使うための権利を買ったよ、という証拠としてモバイル端末に突っ込んでおく期限付き手形みたいなものです(笑)。お金を払っておく限りは、払った分だけの質と量がその期間の間、使えるようになっています。

SIMフリー(ロック解除)やSIMロックについては、この動画がわかりやすいと思います(^^)。



リンク先や動画で理解できたら、ここから下は読まなくて結構です。が、一応念押しとして、モバイル端末とSIMカードの関係をしつこくまとめておきます(笑)。その流れで、050IP電話など音声通話アプリのことも書いています。


★別売りで買ったSIMカードは見た目はこういうものです。名刺サイズのカードの中の親指の先程度のSIMカードを切り取れば、携帯電話やスマートフォンの中に入ってるのと見た目は同じです。(これは、今主流のマイクロSIMです。)
U-mobile データ通信SIMカード

契約時に目の前でSIMカードを挿入してくれる場合もあるので知る人も増えてきましたが、このSIMカード、携帯電話会社(キャリア)によってなぜか呼び方が異なります。
 ドコモは「FOMA、miniUIMカード」
 ソフトバンクは「U-SIMカード」
 auは「ICカード」
 イーモバイルは「EMchip」
 ウィルコムは「W-SIMカード」
これらはすべてSIMカードのことを指しています。

そして、これら携帯電話キャリア以外の会社(日本通信bモバイル、IIJ、U-mobile、イオン、ビックカメラ、DTI、他)が今、docomo FOMA Xiのネットワークに繋がる独自プランのデータ通信SIMカードを一般販売しているわけです。

格安SIM(データ通信用)と、携帯電話やスマホに付いてくるSIMを分類してまとめた図がこちら。
日経PC21の「スッキリわかる! 格安SIMの疑問」という記事に出ています。




最初の事務手数料にあたるパッケージ料金は大体3000円(+消費税)、月額使用料は1000円以下から。(詳しくはこちらσ 【月額1,000円以下は当たり前!】格安データ通信SIM主要8社の比較 NAVERまとめ


スマートフォン(スマホ)はコンピュータです。WiFi時代前のガラケーは携帯電話契約がなくなる(つまり、携帯電話会社の登録者としての情報が入ったSIMカードが無効になって、3G回線に接続できなくなる)と、カメラやミュージックプレイヤーや電卓としては使えるけどネット上で使えませんが、スマホは解約後もネットに繋がれば情報通信ができます。

たとえば、ドコモで買ったスマホの端末ごと新しいのに切り替えて、契約更新したとします。古いスマホからSIMを抜いているはずなので、そこにはOCNや、U-mobileやB-mobile、IIJmioなどで購入した格安のドコモSIMを入れて、”小型コンピュータ”として使うことができます。音声の通信を可能にするアプリを入れてしまえば、電話のように使うこともできます。

各社がいま堂々と格安SIMを基本料金の初月割引などを行って宣伝しているのは、050IP電話用アプリがある程度使える物になってきたので、高品質の一般スマートフォンから乗り換える人が出始めたのもあります。

どんなにメールやチャットでのコミュニケーションが一般化しても、まだ普通に音声で通話する電話だけに頼る人も多い中、連絡先として渡せる電話番号を持っておく、そして携帯しているスマホで着信できる、というのが格安SIM普及の鍵でした。

そのため、格安SIMを販売するサイトのほとんどで、携帯用050IP電話サービスの案内も表示しており、月額の基本料金を出しています。

そうしたIP電話サービスについて触れる前に、いったいそうした通話も含め、格安SIMの料金設定はどうなっているのか、とりあえずどのコースに申し込めばいいのかを見てみます。


SIMを登録するとき、月間の通信容量がどれくらいのコースを選ぶといいか

現在ちょうど、月間の最低限の通信容量を500MBから1GBに増やしているところが出てきており、この1GBというのが下限の標準となりそうです(一般のスマホ契約では上限7GBでほとんどのユーザは使いきれていません)。

IIJmioがプリペイドSIMカード用に説明している500MBで利用可能なデータ量の目安というのがわかりやすいと思います。



スマホで500MBの通信容量があるとできること。
●ウェブサイト(ヤフー!モバイル版、300kb)の表示なら約1,705回
●メール(300文字程度のテキストメール、5kB)なら約102,400回
●ツイッター(公式アプリ、全角140文字でツイート後リロード、91kB)なら約5,625回
●動画(YouTube 約5分閲覧 11MB)なら約45回
●地図(AndroidのGoogleマップアプリで地図を表示し、縮小してから拡大するという操作、3.5MB)なら約140回。
●IP電話(Skype使用で3分通話、1.7MB)なら約290回(870分)

これらの合計ではなく、どれか一つを集中的に行った場合の回数が書かれています。1ヶ月の間にWiFiに繋がっていない環境で(つまり通信SIMに依存してドコモのネットワークに繋がる必要がある環境で)使いそうなものはどれかを考えると500MBあれば足りるかどうかがわかってきます。

動画や多くのウェブサイトは、自宅やオフィス、あるいはメンバーになっている公衆無線LANエリアに到着するまで待てる場合が多いかもしれませんが、移動中に地図をチェックしたり、メールや電話で連絡をとったりすることは、ある程度避けられないかもしれません。

旅行で移動中などのときは、一時的に追加料金を支払ってでも、通信容量を増やしたいかもしれません。そんなとき、一定の通信容量を超えたら自動的にワンランク上に移行できるほうがいいか、前もってリクエストを出して、翌日や翌月からアップできるほうがいいかも選ぶことができます。

私は年末の数日、旅先で特にiPhoneでマップや乗り換え案内をチェックすることが多かった12月の請求書を見ても、300MBに達していなかったので、500MBでもやっていけると思う一方、移動しながら、あるいはWiFiのない店舗でアクセスできずにストレスが溜まっていたことを思い出し、最低1GBは欲しいと思いました。また、重要な用があるときは、追加料金が発生しても3GBぐらいはふつうのスピードでアクセスできたほうがいいと思ったので、U-mobileの二段階プラン、「ダブルフィックスプラン」に申し込みました。



調べた段階では、1GBプランでは一番安かったのもあります。携帯電話会社のような2年縛りのプランではないので、会わないと思えば、初期コスト(事務手数料としてのパッケージ代)の2~3000円)だけ支払えば簡単に別会社の別プランにでも変更できます。また同じ会社の場合は、ネットで変更依頼をするだけで、同じSIMカードが使える場合も多いです。

こうした月間の通信容量のかわりに、1日の上限を決めているプランもありますが、日ごろ有線LANのデスクトップでのネット接続がほとんどのユーザにとっては、1日当たりで決められてもよくわからないし、意味がないと思ったのでスルーしました。

ところで、iPhoneを解約すると、これまでカフェなどで使えていたソフトバンクのWiFiスポットが利用できなくなりますが、私の場合はたまたま、NTT西日本のフレッツポイントが1年間無料で使える時期に入っていたのと、過去1年のフレッツひかりのポイントで今後もずっと無料で利用できることがわかったので、NTTのホットスポットでは、SIMカードに依存する必要がなくなりました。

余談ですが、家の近所で一番近いホットスポットがドライブスルーのロッテリアだとわかったので、家中のモバイル端末とNTTから届いたIDやパスワードが載ったレターを持って、設定してきました(いまどき「個人情報だから」郵送された紙じゃないとダメだというw)。



もちろん、こんなのは必要が出てからやってもいいのですが、無意味な文字の組み合わせをたくさん手入力するので1つでも間違えればやり直しだし、表示どおりの文言が出てこな場合は勘で入れてはやり直す、ということを繰り返すので、余裕があるときに端末に記憶させておくのに越したことはありません。(それにしても、0《ゼロ》とO《oの大文字》や1《イチ》とl《Lの小文字》とI《iの大文字》ぐらいはカタカナ表記を別途付けてくれと思います。一部出ていますが一部だけです。ゼロには斜線すら入っていません。)

iPhoneは3GSも4Sも、まだまだ優秀なステレオやカメラとして、あるいはiTunesのリモコンとして使えるのでWiFi環境では生き残ります。

ということで、こんどは050IP電話をどうするか、というお話。実は、私が通信データ用格安SIMへの乗換えを決めたのは、050IP電話をiPhoneで試してみて、これは使える、と思ったからなんです。

ということで、こちらにまとめました。↓↓↓

格安データ通信SIM+スマホ用050IP電話でモバイルコスト激減(体験談②「050IP電話サービスを使う」)