2014年3月23日日曜日

格安データ通信SIM+スマホ用050IP電話でモバイルコスト激減(体験談②「050IP電話サービスを使う」)

G-Call050の
デフォルトキーパッド
前回の体験談①「データ通信SIMを買う」の続きです。

SIMフリーのスマートフォン(AQUOS PHONE ZETA SH-06E)を買って、データ通信SIMに乗り換える気になったのは、まず、まだ使用中だったソフトバンクのiPhone4Sに、G-Call050から050で始まる11桁の電話番号をゲットして、アプリをインストールし、簡単に電話が使えてしまったからでした。

実際、まだ買い替えを考えていない人でも、通話料がかさむ場合は、こういう月額基本料が300円ぐらいの050IP電話を使ったほうがいいんじゃないかと思います。固定電話への3分料金は8円ぐらいなので固定電話どうしと変わりません。(ただし、1分でも8円、4分なら6分と同じ16円、という3分単位になります。)さらに留守番電話へのコールは無料。かけてくれる人にとっても、一般の固定用050IP電話への通話料金とほとんど同じ、つまり普通の市内料金なので負担が少ない。

私の場合はたまたま、チラシに入れる電話番号として080の個人の携帯番号を避けたいのがあったので、申し込んで10分ほどで自分の050番号がとれてしまい、使い方も簡単で、発信着信、留守番電話のテストしても大丈夫だったので感激しました。

が、これはiPhoneだからこそ問題が少なかったのです。

LaLa Callの
デフォルトキーパッド
赤のサインは通知
iPhone解約の前に、万一に備えて、月間基本料金が100円(+税)のLaLa Callも申し込んでアプリもテストしておいたのですが、これらがうまく機能していたのは、アップルのiPhoneしか使わないiOSだからかなり徹底したテストが行われていたせいで、色んなメーカーが使うAndroidの上では、動作確認したというリストに載ってはいても、iOS利用時のような保証はしていない場合が多いようです。

体験談が長くなるので、結論を先に書いておきますが、今のAndroid用スマホ搭載IP電話の技術的段階で安定と安心が欲しかったら、最大手でNTT系である050plusにしておくことです。

さて、このG-Call050は使えるぞと思ったので、届いたばかりのAndroid搭載のスマートフォンであるAQUOS PHONE にアプリを移行させ、ろくなテストもしないでiPhoneを080番号ごと解約してしまったのですが、そのためにとんでもない時間のムダをしてしまいました。

まず、050IP電話を申し込むときには、070や080、090などの携帯電話番号か固定電話番号が必要です。そこに認証のための番号の入力を音声で求められ、申し込み画面に一時的に表示された番号をプッシュする必要が出てきます。「本人確認のため」というものの、そばにいる家族や友だちなど、その場でこの「認証用の4桁番号」を確認できれば構いません。G-Call050の場合は、もし登録後に携帯電話を解約した場合、その旨を電話かメールで告げるだけで終わりでした。アプリの再インストールは最初の本人確認が生きていて、ログ引用の取得した050番号と、通知されたパスワード入力だけで、すんなりアプリ再開ができたのです。

このように、G-Call050の場合は、最初にアプリをインストールして接続すれば、その後トラブルの際に再起動したり、アプリのインストールし直しを行っても最初に伝えた電話番号は不要ですが、LaLa Callの場合は同じ端末であっても、インストールし直しのたびに即座に応答できる電話番号を入力する必要があったんです。(携帯解約後で困っている旨、相談したときに「本人の電話でなくてもいいので」と案内がありました。)

ふつうの人なら最低でもNTTの固定電話を使っているでしょうから、携帯をさっさと解約しても問題もないと思いますが、私は6年前からNTTの「電話」回線は休止していて、インターネット回線しか引いていません。(東京ではNTTより基本料金が安いぷららの050IP電話サービスで固定電話を繋いで使っていましたが、あまりに使用頻度が少ないので、関西への疎開後はそれもやめました。)

Win/Mac兼用のヘッドセット
ということで、ふだんはパソコンのGoogle Voiceから電話しており、他にはSkypeLINEのような着信用の電話番号を持たない通話アプリしかなく、iPhoneに入れた050IP電話の番号しかない身分で、新たに050plusを申し込んだり、LaLa Callのアプリ再インストール(リセット)したりするために、実家まで行って家族の電話を借りる羽目に。しかも、自宅に戻ってきてまたトラブルが起きたらその度に同じ手間が発生するという心配。

せめてAquos Phoneで050IP電話が快適に使えることを確認するまで、iPhoneの解約は延ばすべきでした。解約月に解約したら月間コストがソフトバンクから日割りで戻ってくるというので5000円近く戻ると思っていたのですが、うち1980円は端末代金の割賦なので日割りになるのは約3000円(マイナス消費税)のみ。戻る額に見合わない時間のムダをしました。

さて、とりあえず、050plusに乗り換えて、やっとこれなら使えると実感して、やはりiPhoneは解約してよかったと思いました。

何が一番重要かというと、それは一にも二にも、プッシュ通知機能です。それがなければ携帯電話としてのスマホになりません。

アプリを閉じていても、普通のスマホ同様に着信音が鳴り、ロックがかかっていてもすぐに応答できるようになっているか。

050plusのデフォルト画面は、黒で
愛想がないですが、カスタマイズ
すればこのとおり(^^)。
これが、G-Call050でもLaLa Callでもできないときが多かったんです。特にアンドロイド上では。

しかも、発信をくりかえしたりしているうちに、また可能になったりするので、何がどう悪いのかわからない。何度もトラブルの状態を報告して返事を待つことになりました。待っているうちに直ったりもする。iPhoneだけならまだなんとかなっていたと思いますが、G-Call050もLaLa Callも着信しなくなり、その履歴も残らないということが何度か起きました。

この着信でのアクションが050plusでは最初から大丈夫でした。また、電波状態のせいで着信できないときでも、留守電への転送設定がかなり信頼できるので、メールや次回接続時の画面で知ることができます。ドコモ用のSIMロックを解除してあるAQUOS PHONEを買ったからプッシュ通知に不具合が出ていたらどうしようと不安に駆られましたが、同じNTT系でノウハウでもあるのか、プッシュ通知は完璧でした。

音質のちょっとした不安定さや、音声到達の0.5~1秒ぐらいの誤差や、アプリの一瞬の不具合などはありますが、用事でかかってきた電話の場合でも、ほとんど問題なく意志疎通はできているので困りません。自宅からかけるときはGoogle Voiceを使うので、一般電話並みの通話品質は維持できます。

私は発着信のテストのときは、iPhoneに基本料金無料のあいだ残しているG-Call050や、パソコンのGoogle VoiceからAQUOS PHONE上の050pllusの自分の番号に電話をかけるのですが、面白いほど遅延があるのではっきり確認できるんです。

「もしもし」と左に持ったiPhoneでしゃべると、言い終わった直後に「もしもし」と右手に持ったAQUOS PHONEから聞こえる、というぐらいの時差。携帯で電話をたくさん使う人はぞっとすると思いますが、不思議と実際に電話がかかってくると自然な会話は成り立っています。

スマホ用050IP電話へのニーズはこれから明らかに高まるので、品質向上は時間の問題だと思っています。今は逆に、データ通信用格安SIMを販売する会社が、080や090を使う本来の音声通話サービスとナンバーポータビリティを導入して、従来のスマホよりちょっと安いコースも作っていますが、大手キャリアの紐付きなのか、2年縛りがあります。安くても2年の途中で音声通話をやめたい場合は、残りの月数かける1000円が違約金となるようです。

また、iPhoneユーザなら050pllus以外のサービスでも問題は少ないし、G-Call050は音質もよく、サポートもちゃんと人間が出る番号に繋がって真摯に対応してくれるので、おススメです(Androidスマホに変えてなければメインで使ってたかも)。

で、ここまで長々と書いてきましたが、今はひとつの会社で何もかも揃えているところが増えていて、新たに端末まで買って格安SIMと050IP電話アプリを入れたい人は、もういっそ、こういうのでいいのではないかと思います
BIGLOBEの「WiFi ほぼスマホ」

スマホ端末代は24ヶ月の割賦ですが、それを過ぎると2年縛りの更新ではないので、買い取った端末を使い続けることになります。奇しくも私が今回選んだスマホと同じ、AQUOS PHONEですが、海外ではWiFiさえあればいいという方はSIMフリーにする必要がありません(というか、既にSIMフリーかもですね。ドコモ用SIMしか保証はしないでしょうが)。個人で型落ちのを買うより若干割高ですが、セットになってサポートが付いているほうがいいかもしれません。

このサイトでは、すでに格安SIMを使うためのスマホを持っている人や、Nexus7で使いたい人のためのプランも出ています。BIGLOBEのユーザなら絶対お得ですが、そうでなくてもリーズナブルなプランが便利に揃えてあるので、面倒だったらもう、ここだけ見て、今の大手キャリアの2年縛りスマホ生活よりよければ乗り換えてはどうでしょうか。(やけくそみたいですが、実際、時間をかけてバラバラに色んな料金を比較してきて、すでにこれが相場だな、という印象です。AQUOS PHONEの一番いいところは、画面がキレイなのにバッテリの消耗が非常に少ないことです。)

とくに、AQUOS PHONEとセットで、BIGLOBEフォン・モバイルの050IP電話サービスに加入すると、月額基本料金は300円(+税)で他社とだいたい同じものの、最初の1年間それが無料になると書いてあります。(ぅぅ、こんなの知ってたら、SIMロック解除なんか後でもできるから、ここで全部揃えてたかもww orz...)


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さて、ここでまた050IP電話以外の体験談に戻ります。通話アプリだったら他にもあるじゃないか、と思っている方。メンバどうしなら無料で音質もいいから使って当然で、なくはないんですが、通常電話相手の場合には帯に短し…といったところ。自分の番号が持てなかったり、持てても品質に問題があったり。かつては私はSkypeのヘビーユーザだったのですが、最近はアプリを開くことすら滅多になくなりました。

Skypeも最近プッシュ通知機能を搭載したようですが、それがなかった頃にアプリを立ち上げておけばいいと思って使おうとして失敗したし、iPhone上ではパソコン上ほどアプリが安定していなかったので、候補に入れませんでした。

 過去に一年間ぐらいSkypeで050の電話番号を所有していた頃があるのですが、パソコンで呼び出し音が鳴ってもスピーカーから通話のためのヘッドセットへの切り替えが不便だったのと、どうもスーパーテレフォンを経由しているらしく、通話品質の問題がありました。使っているシステム上、常に一方向からしか音が流れないので、片方が喋り続けていたら、もうひとりはいくら途中で声を出しても相手に聞こえない、という問題があったんです。

電話アイコンをクリック

通話品質でいうなら、いつも立ち上げっぱなしのGmail画面から使えるGoogle Voice(Google Talk、Google Phone)に電話番号がついてくれたら一番いいのにと思います。(これはOne Numberというサービスで、アメリカとカナダでは実現しています。家中の端末が一つの番号で着信するので、端末追加料金が発生する050IP電話よりスマートに使えそう。今後おおいに注目です!)

サイドバーの電話アイコンを
クリックすると、キーパッドが
右下に表示される。
Google Voiceから一般の固定電話への通話料金は、050IP電話や一般固定電話の市内料金とほぼ同じですが、050IP電話の3分単位とは異なり、ちゃんと1分単位でのカウントになっています。もちろん国際電話はSkype並みなので、もっとずっと安いです。またSkypeを立ち上げるよりずっと軽い。何年もお世話になったSkypeはもうほとんど使わなくなりました。

そして、今は国内のメンバどうしの無料通話にはLINEが一番便利になりつつあります。
LINEのチャット画面や相手の
プロフィール画面に受話器の
アイコンと一緒に「無料通話」
と表示されている
たまたまこの記事を書いているときに、仕事で知り合った人からの留守電に気づいて、LINEでコールバックしてみました。(最初の打ち合わせでかけた携帯電話番号をアドレス帳に入れていたので、LINEのフレンドリストが反応して、すでにメッセージ交換はしていました。)

電波は同じWiFi環境でも、050IP電話で携帯電話にかけるより音質はかなり普通の携帯に近く、遅延も感じません。これはいいかも(^-^)。提携している050IP電話サービスのメンバどうしの無料通話でもこれぐらい音質はいいのかもしれませんが、050ユーザがまだ少ないので仲間に出くわすことが少ない。

ちなみに、この3月17日、LINEもSkypeのように、一般電話にかけて通話する機能がついたそうです(アンドロイドのみ)。チャージ式で有料だそうですが、1分あたり2円!


ViberはLINEと同様の
仕組みっぽい。
Viberのほうが音質がいい、と海外渡航が多い知り合いが言っていたので、Viberも入れています。まだメッセージでのチャットしかしていませんが、LINEよりいいなら、ほとんど携帯・スマホ級です。









スマホ用050IP電話から話がそれますが、ついでに、有線LAN並みのスピードになってきているWiMaxとかに変えてしまったほうが、何かと便利で自宅も含めた総合的なネット接続料金もさらに安くなるんじゃないかと思って調べてみました。

 プロバイダは違約金が発生しない限り、あるいは発生しても賄えるだけの新契約のメリットがあるときは、さっさと乗り換えたほうがお得だったりします。一旦契約すると、変更するのはすごく面倒だから動かなくなるユーザの心理が読まれてるので、新技術のサービスが登場して2年ぐらいは、面倒臭がる客でもシフトしてくるように、かなりお得になるような料金設定になってることが多いです。特に新学期、新年度が始まる頃は、プロバイダもモバイル関連の会社も競争に力をいれてる。

で、さっきのビッグローブ画面からとりあえずみつけたのがこれ
(すみません、Windows上陸前のキューハチへの恨みでNECそのものを敬遠してきたので、今気づくとちょっと物珍しくて注目してみました。^^;;)

BIGLOBE WiMAX 2+ ★データ端末0円★

こうしたWiMAXも、今や最高で下り110Mbpsもいくってことは、もう有線LANじゃなくてもいいってことだし、今後引っ越し予定がある人も今の住所で何もかも揃えてネット接続して、手の中に入るようなモバイルルータとパソコンやタブレットをWiFiで使えばいいということですね。

2001年にソフトバンクのお陰でADSLのブロードバンドが普及した頃は、1Mbpsのスピードに感動したものでした。それまでダウンロードに1分かかっていたウェブサイトを表示するのに1秒ぐらいしかかからなくなったんです。それが10Mbpsになり、100Mbpsが標準となり、それでも混雑すると遅かったりしますが、大体いま自宅では100Mbpsだとストレスが少ないんじゃないでしょうか。

ここにあげたBIGLOBEに限らず、大体どこも月間通信料を、8%の消費税を加算して4000円以下に抑えるように設定している模様。しかもお役所感覚のNTT抜きでブロードバンド接続できるのはいいかもしれません。機会をみつけてWiMAXのサービス比較もまたとりあげます。

光回線などの有線LANのブロードバンドは、今度は1Gbpsをめざすみたいですが、動画視聴が増加しない限り、そんな通信容量が要るのかちょっと疑問。私は2006年の段階のNTT東日本・ぷららの平均的なマンション用フレッツ契約で、パソコンでブロードバンド接続を使いながら、ひかりTVをつけたまま、固定電話用050IP電話を同時に使っていました。部屋まで延びていたのは細い電話回線だけ。月額基本料を追加してNTTの一般電話が使いたければ手元のルータやモデムを変更すればいいだけの状態でした。

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