2012年6月7日木曜日

活断層の恐怖!!揺れはお金をかければなんとかなるが「ズレ」は対処不可能

らいあちゃんのツイートから、活断層について、東洋大学の渡辺満久教授の講演動画を視聴。(予備知識としてマグニチュード(M)は対数なので、数字が1つ大きいと10倍という理解が必要。)


地球を脅かす数の使用済燃料(全国から過去14年分で満杯)の六ヶ所村は、地震を想定しなくても、通常の人災確率だけで怖いですが、浜岡の話で青森の方が怖くなった…ってドキリ w( ▼o▼ )w。活断層のリスクだけで言うなら、日本中の原発で近くに活断層がないのは玄海原発だけ。でも、確かに青森が何重にも一番コワイ。

大飯原発の破砕帯を指摘した方のお1人、東洋大渡辺満久教授のお話しは、すごくハっとさせられます。渡辺先生の話しを聞いて、私はむしろ青森のほうが怖くなりました。 5/30勉強会⇒ustream.tv/recorded/22950… 6/6国会エネ調準備会⇒ustream.tv/recorded/23105…
らいあさん (@Sucha_Para) 6月 6, 2012

原子力資料情報室 録画日時 : 2012/05/30 15:05 JST

渡辺満久先生 浜岡原発の安全性を検証する勉強


地震国に住んでいながら、阪神淡路大震災も東日本大震災も、直接揺られる体験をしていながら、活断層について、如何に無知であったかを実感 o(。_。)o。質疑応答の10分を入れて1時間と長いですが、途中はしょってあって足りない感じです。海底の画像まで出てきて非常に興味深い。

原発を建設したい人たちにとっては、60~70年代というのは、有利な条件だらけでした。地震はまだ少なかったし、地形学がまだまだ発展途上で、地震学者らには理解されず、地質学者に言わせれば地表に近い地層は、ゴミでしかない、と言われていたそうです。

しかし、わずかな研究費しか与えられていない地形学によって、目に見える地形、地表のうねりの特徴などは活断層の存在を知る大きな手がかりだったことが証明されてきました。

阪神淡路で注目度がアップした活断層実は、地震学者や地質学者らにとってこそ専門外で、そっち方面の学者は、地形学がなぜ活断層を地表の形などからでも読み取って、適切な場所を掘ることができるかが理解できないそうです。(素人からすればこの3分野全部理解した学者が欲しいところ。)

渡辺先生は、原発そのものに反対ではないので、建物倒壊のリスクの観点から論じているため、推進派であっても傾聴できることが多いのではないでしょうか。安全ならば稼働すればいい。「揺れ」(=軟弱地盤地域)ならコストをかければなんとか対処できるから、(国民に問いかけて)どうしても原発が欲しいなら建設すればいいが、活断層によるズレの危険性は克服できないので、廃炉にすべき、と。

ズレ(=活断層近傍)の場合、建物や街がいかに簡単に壊滅したかを、過去の地震の記録画像で紹介。最初数分で出てきます。パキスタンでは活断層によってなだらかな丘になっていた高級住宅地がぺしゃんこの全滅。ベトナムでは鉄筋コンクリートの頑丈な校舎がボキっと折れたように倒壊。夜だったので中で校舎内で被害者は出ていませんが、昼であれば大変なことになっていたと。

これ、国会議員も地方自治体の議員も、民の代表として、最低限の知識として知っておくべきことだらけです。(億単位の研究費を貰っている「地震学」の専門家らが異を唱えるかもしれませんが、これまでの活断層を的確に説明できないのであれば、自分達だって被災者になるのだから道を譲るべき ヽ(`〇´)ノ。まぁ、…御用学者やプライドが能力を上回っている場合はムリでしょうが。)

なお、大飯原発に関しては、渡辺教授は「安全性」と「電力不足」は分けて考えるべきで、「現状のまま再稼働させるのであれば、安全でないものを再稼働させると明言すべき」との考え。

GE製の原発を日本を含め世界中に売りつけてきたアメリカでは、活断層に限らず、どんなに古くても「断層」があるとわかった場所には絶対原発建設はしないそうです。きっと、最大顧客の日本がどれほど危険であるか、何十年も熟知していたんでしょうね。



以下、Ustreamからのコピーです。
渡辺満久先生 浜岡原発の安全性を検証する勉強会

Recorded on 12/05/30

東洋大学 活断層研究等 渡辺満久(ManQ)先生 http://t.co/18e8AD4o

渡辺満久先生PDF 原子燃料サイクル施設を載せる六ヶ所断層(科学,79,182-185,2009年,共著)http://t.co/xWvGK61q

原子力関連施設周辺における活断層評価への疑問(科学,79,179-181,2009年)http://bit.ly/LS6p9w

下北半島南部における海成段丘の撓曲変形と逆断層運動(活断層研究,29,15-23,2008年,共著)http://bit.ly/JOFl8G

『原子力資料情報室通信』403号2008/1/1より 連載 地震と原発 原発建設における特殊な活断層評価―変動地形学の視点から[渡辺満久]http://bit.ly/LFyaP3

北日本放送 「富来川南岸断層、北電近く断層の調査」 http://bit.ly/JU9xNP



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