2015年4月8日水曜日

プロテインをおいしく飲んで食べて、良質タンパクで放射能防御しよう

前回記事「致死量10シーベルトの放射能を腹部に浴びてもビタミンCで回復する」の続きです。

アンチエイジングや疲労回復、放射能の被ばく防御のためにビタミンCの抗酸化力に注目が集まる一方で、忘れられがちなのが、同じくらい不足しやすいタンパク質。からだをつくるメインの材料です。

栄養素はどれも大切ですが、一番大量に不足しやすいのが、ビタミンCと良質タンパク。その摂取を意識するかしないかでどれぐらいの差が出るか、興味深い例があります。

1980年の新宿バス放火事件の被害者で、全身の80%を焼かれ14年間医者も見放したケロイドに悩まされてきた杉原 美津子さんをご存知でしょうか。 ひょんなことから三石巌先生は、杉原さんのご主人と知り合い、彼女のこの症状を知り、結果から言うと、栄養摂取方法のアドバイスを中心に、約半年でほとんど完治させてしまったのです。(「医学常識はウソだらけ」p106参照

医学常識はウソだらけ
分子生物学が明かす「生命の法則」
三石先生はケロイドの治療経験を持っていたわけでばありませんが、ケロイドの隙間に正常な皮膚が残る手や腕を見て、分子生物学の理論的な立場から、この症状が一生治らないということはあり得ないと考えました。

DNAというその人体の設計図が残っていれば、材料を補えば正常な細胞が再構築されると考えたのです。このDNAという設計図は、言い換えればタンパク質の構造を暗号化したものです。必要なタンパク質がが十分にあれば、設計図通りの細胞を作ることができ、そのときに触媒として重要な役割を果たすのがビタミンやミネラル。特にビタミンCをはじめとするビタミン群、そして肌の修復には皮膚がとくに要求するビタミンAでした。

高タンパクと高ビタミンの摂取を始めてから2ヵ月後には、杉原さんの指に少女時代からあったペンだこが消えてしまったといいます。皮膚が再生し始めている証拠でした。

つまり、やけどをしてから14年間の杉原さんの食事は、そのままの体で生きていくには十分な栄養を摂れていたかもしれませんが、それだけでは損傷を受けた細胞を再構築するには不十分であったといえます。

辛い症状に悩まされながらも、それは一生背負っていくしかないとあきらめている人は多いと思いますが、たとえばそれは、体の中に入れてやる栄養の質と量が変われば、本来持つ自然治癒力によって細胞修復が行われるのかもしれません。(あるいは、カイロプラクティックなどの整体によって、関節のどこかを調節するだけで正常化する場合もあります。)

医者が安易に「治らない」という宣言をするとき、また薬や手術しか治す方法がないというときに、前提条件に入っていないのが、誰もが持つ自然治癒力です。免疫力をはじめ、自然治癒力には個人差がありますが、誰しもその力を栄養補給や運動で強化することはできるのです。

細胞構築に使われるタンパク質は「良質タンパク」であることが必要です。

良質タンパクとはプロテインスコア100やアミノ酸スコア100の、人体に必要な9種類の必須アミノ酸が、人体が求めるのと同じ比率で含まれているタンパク質のことです。(FAO・WHOなどによって2007年に発表された評価基準が最新で、すべての不可欠アミノ酸が基準値を超えていると100、不足しているものは、パーセンテージの値で表します。)

体が必要とする比率からはみだしたタンパク質(アミノ酸)は、たとえば巻きずしの端ではみ出した具が切り落とされるように、腎臓経由で排出されてしまうわけです。

三石先生は、良質タンパク100点満点の日常食品は卵しかないといいましたが、今では肉や魚、豆類、穀類などスコアが低い食品でも組み合わせて食べる場合のスコアが重視されているようです。

良質タンパクは乾燥重量で体重の1000分の1、つまり体重50kgの人なら、最低50gの良質タンパクが毎日必要です。

ちなみに卵で良質タンパクを補給するのが一番簡単なのですが、卵1個のタンパク質量は6~7g程度なので、50gの良質タンパクを卵だけで摂るには8個ぐらい食べなければいけません。(肉や魚でもタンパク質量だけを乾燥重量で計算すると、食べるには大変な量になります。)

卵というと、コレステロールを心配する人が多いと思いますが、その心配はありません。(コレステロール悪玉説の問題点は別途とりあげます。)「医学常識はウソだらけ」に面白いエピソードが乗っているので、三石先生の言葉をそのまま引用します。
"…実は、私のこの話を知った国立栄養研究所の研究員たちが自ら人体実験を行ったことがある。彼らにしてみれば「卵はコレステロールの大敵」というジョウシキを証明したかったのかもしれない。何人かの研究員が1日に10個の卵を摂り、1ヶ月後、2ヶ月後に血液検査をしてみたのだが、コレステロールの値はまるで上がってなかったのである。…”
好みの問題だけでいうなら、私は卵8個なら毎日でも食べられる気がしますが、経済的に大変です。それに、バタリーケージの酷さを知ってからは、平飼い鶏の有精卵を買っているので10個500円もします(´・д・`)

倫理的な話を脇においても、現実問題として卵でさえ8個となると、ふつうの食事だけで良質タンパクを摂る、それも細胞修復を意識して摂るのは大変になります。ということで、次善の策がアミノ酸スコア100のプロテイン・パウダーを料理やドリンクに使うということ。

具体的にどんなサプリ・食品を買っているか、よく訊かれるようになったので、ご紹介します。

植物性なら大豆プロテイン、動物性なら牛乳に含まれるホエイのプロテインがメジャーです。(バタリーケージの鶏のことを言うなら、乳牛の飼育も同様に酷いので、植物性プロテインでなんとかなればとは思いますが。)

前の記事にも掲載しましたが、大豆プロテインでコスパがよく、飲みやすいのがこちら。BODYWINGの製品。肉食をやめるとかなり助かる一品です。

大豆プロテイン 3kg 無添加 大豆プロテインシリーズ

1袋だと2000円を超えるので、気に入ったら3袋まとめ買いがオススメです。
水でもお湯でもおいしく頂けるし、ポテトサラダやシチューにも混ぜこめます。こうした粉類は片栗粉と同じで、スープとして飲むときは、先に水で溶いておかないとダマだらけになります。

私はどっさりカットわかめを入れて、玉ねぎスープの素を入れてポタージュみたいにして頂いています。

冷たいドリンクなどにバニラ味やココア味のプロテインが欲しい時は、ホエイパウダーのほうが美味しく飲めます。

ザバス ホエイプロテイン100 バニラ味【50食分】 1,050g

ホエイパウダーはドラッグストアのスポーツドリンクやシェーカーと一緒に、いろんなサイズで売っているので安値から試せますが、習慣化したらアマゾンの定期おトク便を使うと、割引価格からさらに10%安くなります。(このザバス ホエイプロテイン1,050gの場合、6,474円が定期おトク便で3,624円。送料無料です。)


そして、ジムに行くときなど、自分でビタミン水を作る余裕がないときに、頓服(?)として飲んでいるのが、VAAM。ヴァームウォーター。必須アミノ酸がすべて入っているドリンクはこれしかみつかりません。実際、疲労回復が驚くほど早く、しかも一気に飲んでもなぜかトイレが近くならない。

ヴァームウォーター 500mL×24本


消費増税以来高くなりました。以前はクリアアップル味でも1本90円以下でみつかったんです。自販機なら150円。スーパーよりもホームセンターやドラッグストアでよく見かけます。香料やスクラロースなどが含まれているので、常飲はしたくないですが、ときどき携帯すると便利です。










大人になると、細胞分裂の速度が落ちて成長がとまりますが、子どものときに成長に貢献した成長ホルモンは、こんどは細胞修復のために働くようになります。成長ホルモンが活動するのは寝ている間なので、同じ量を摂るなら、夜のほうが効果的だともいいます。

ビタミンCを意識するときには、自動的に良質タンパクを補う習慣をつけると、放射能防御だけでなく、疲労回復やアンチエイジングにも役立ちます。十分な量が補給されていると、かなり短期間で、髪や肌のハリに変化が出ます。


タンパク質(プロテイン)については、メグビー分子栄養学講座 栄養学編も参考にしてください。予算に余裕がある人は、メグビーの栄養士さんに電話かメールで相談して、メグビー製品を購入されるのもいいかもしれません。





2015年4月7日火曜日

致死量10シーベルトの放射能を腹部に浴びてもビタミンCで回復する

「へぇ~」と読み流してしまうマスコミ記事がお約束のビタミンC。真実がわかると多くの医療機関や製薬会社は倒産するので目立つ報道にはなりませんが、首都圏の朝の通勤電車でパタパタと人が倒れ始めた昨今、決して過小評価してはいけないのが、やはりビタミンCの強力な抗酸化力です。食べて応援していた愚をやっと後悔し始めた人も、まだ救われるチャンスは大いにあります(°◇´°)

ということで、致死量を浴びてしまってもサバイバルのチャンスはまだまだある、という大事なおさらいです。

放射線の被ばくとビタミンCでの予防・治療に関して防衛医大(木下学准教授ら)の論文が発表され、ネット上でシェアされてきたのは、これまでに3回。

1回めは2010年3月。点滴療法研究会がそれを参考に、事故を起こした福島第一原発の建屋内に入って数週間作業して被曝していた5人の作業員らを、ビタミンCの点滴と経口摂取で完治に導きました。

3回めは米科学誌プロスワン電子版に今年2月4日に掲載され、なぜか今回はマスコミが報道して全国にある程度知られるところとなりました。

で、その間に2回めの論文発表があるわけですが、私はそのことを別記事「ビタミンCの発見者セント=ジェルジ博士が生きていたら」のコメント欄に寄せられた情報で知りました。その重要性を見落としていたので、ここにコピーして注目したいと思いますが、まず、この3つの論文の何が違うのかをまとめておきます。

  1. 2010年3月「アスコルビン酸(ビタミンC)の前投与は大量放射線照射を受けるネズミの致死胃腸障害を予防する(Pretreatment with Ascorbic Acid Prevents Lethal Gastrointestinal Syndrome in Mice Receiving a Massive Amount of Radiation, Journal of Radiation Research
  2. 2013年9月「放射線照射前と後のアスコルビン酸投与組み合わせがネズミを致死胃腸障害から守る(A Combination of Pre- and Post-Exposure Ascorbic Acid Rescues Mice from Radiation-Induced Lethal Gastrointestinal Damage, Internasional Journal of Molecular Sience)」
  3. 2015年2月「放射線照射されたネズミのアスコルビン酸(ビタミンC)大量投与による治療は、致死性を低減した(Treatment of Irradiated Mice with High-Dose Ascorbic Acid Reduced Lethality, PLOS ONE)」
つまり、
1は放射線を浴びる前のビタミンC投与、
2は浴びる前と後の両方、
3は浴びた後の投与、という違いがあります。

多くの事故の場合、事前にビタミンCを飲んでおくことは不可能ということで、防衛医大のチームが放射線照射後だけの投与の有効性を検証し、その結果、致死率が激減したので2015年2月の論文はマスコミ報道に至った、ということかもしれません。(これに関しては、Togetterのまとめがわかりやすいです。)

ですが、私たちはもうたとえ稼働していなくても原発事故でどれだけの放射能リスクがあるかを認識するようになってきているし、すでに東京電力の福島第一から撒き散らされて積もった、そして現在も垂れ流されつつある放射能の中で生きています。なので、日頃からの予防がどれほど大きな意味があるかも知るべきだと思うのです。

ということで、2013年9月に木下学准教授らが発表した論文の解りやすい抄訳・解説を、冒頭に書いた別記事コメント欄から感謝をこめて、ここへコピーします。

匿名2013年12月5日 14:17
At the early phase of Fukushima nuclear accident in March, 2011,
rescue team of national defense army took oral Vitamin C for the protection from radiation injury.
「福島原発事故で緊急出動した自衛隊員は被ばく防御のためにビタミンCを飲んでいた」
原発事故1年前に防衛医大と陸上自衛隊の研究者らは、
急性被ばく障害を防御するためにビタミンCの前投与が有効であるという実験結果を論文で発表しました。
9月27日、同じ研究グループが続編とも言うべき研究論文を出しました。
マウスの腹部に13Gの放射線を照射すると全例が急性胃腸壊死で死亡します。
照射3日前にビタミンC水溶液を250 mg/kgで3日間経口投与、照射8時間前に250 mg/kgを経口で1回投与、
照射後にビタミンC水溶液を250 mg/kg で7日間投与の3種類の投与法を組み合わせて生存率を観察しました。
個々の投与法単独の生存率は20%以下でしたが、
3つのビタミンC投与を全部組み合わせると、生存率は100%でした。 

<>
興味深いことは、自衛隊が福島原発事故時に緊急出動したとき、
「トライアルとしてボランティアの自衛隊員にビタミンCを摂取させた」と記載していることです。
私は論文の著者らが、自らの実験研究結果から、
原発事故現場に向かう自衛隊員を守るためにビタミンCを摂取させたことに、同じ研究者として尊敬します。
今なお、私たちが政府、東電、自治体、建設会社に作業員や住民にビタミンCの摂取ができるよう提案し続けても、
いまだ無視されたままです。しかし、私たちはこの運動を末永く続けていきます。
この論文は下記よりフリーにダウンロードができます
http://www.mdpi.com/1422-0067/14/10/19618/pdf 
最後のPDFリンクはClickするとすぐにダウンロードが始まるので、ブラウザで読みたい方は上記”2013年9月”の論文の英文タイトルか、こちら(Google Document PDF)をClickしてください。

放射能関連の単位に精通している方は驚かれると思います。13Gの放射線と書いてあるのは、13Gy、つまり13グレイ(Gray)、ほぼ10シーベルト(Sv)。

JCOで外部被ばくなのに内蔵から焼けただれて酷い死に方をされた大内久さんや篠原理人さんが受けた放射線に匹敵するような量です。しかもマウスの体で。ただし、この実験は飽くまで腹部に照射した場合であって、同じ量を脳を含む全身に照射した場合は結果は異なります。


ちなみに、放射能に関する法律がまだ守られていた3.11前は、私たちの年間被ばく限度が1ミリシーベルト、即ち、1年間で1シーベルトの1000分の1。本当は1時間あたり0.114マイクロシーベルト(μSv/h)を超えることもよくないわけです。

マウスの小さな体で10シーベルトもの放射線を腹部に受けると、ビタミンCを飲まない場合はそのまま死にます。3日間毎日、キロあたり250mgのビタミンCを投与しても、被ばく8時間前の追加や、被ばく後の投与がなければ8割は死にます。被ばく前に飲んでいなければ、この実験では後から飲んでもほぼ全部死にました。

このように、腸壁などボロボロになってしまうほどの大量の放射線を浴びているのに、照射前3日間プラス8時間前の追加、照射後7日間のビタミンC投与で、生存率100%。実際に、胃腸も元に戻ったんです。

しかも点滴投与は行っておらず、蒸留水にアスコルビン酸を入れた水溶液を飲ませたのみ。(ちなみに、追加の250mg/kgを8時間前ではなく2時間前に投与した場合は、この効果は出なかったとのこと。VCが吸収されてから有効に働くまで時間が必要なことがわかります。)

”250mg/kg/4mL/Day”ということは、体重1キロあたり250mgのビタミンC粉末を4ccの水に溶かして、それを毎日飲む。マウスの体重は数百グラムだから実際には250mgより少ない量ということですが、これを人間で考えると、例えば体重50kgの人なら1日12.5gのビタミンC。メガビタミンやビタミンC点滴の場合は1日に100gを投与することもありますから、それほどの量ではありません。

また、アスコルビン酸というのは水溶性がむき出しで、普通のビタミンCサプリと変わらないので、8~9割が排出されてしまうとも考えられますが、人間の場合、一度に摂取する量が20mgまでは生体利用効率は98%だが、30mgから劇的に下がるという研究もある一方、1度に200mgまでであればほとんどが体内吸収されるという研究もあります(後者は米国立衛生研究所)。

でも、リポスフェリック・ビタミンCやリプリセル・ビタミンCなど、リポソーム封入のビタミンC以後、リポC)であれば、9割以上が腸まで届いて吸収されるので、同量のアスコルビン酸そのままの場合の8~10倍の効果が期待できます。つまり、アスコルビン酸を12.5グラム飲むより、リポCを2包飲むほうが効果的かもしれません。

ここで、点滴療法研究会が、被ばく予防のために提言している、ビタミンCの摂り方の例を紹介しておきます。



自然界より2倍とか5倍以上高い放射線量の環境で、リポCを1日2包程度でいいのかと思うと意外な気もしますが、これは、その他のことが食事で補われているという前提だったと思います。また、汚染された食品を食べた場合の内部被ばくは想定されていないと思います。(実際、低汚染地に住んでいても、疲労が激しいときはリポC2包では足りません。予防と治療は別物。)

なお、マウスでの実験を人間に直接あてはめることはできないとは言いますが、体重換算で概算することは実際に臨床で患者の諸症状を劇的な改善に導いている医師や研究者の多くが行っています。実際的な参考になるわけです。

ただ、マウスは1日に体重1キロあたり275mgのビタミンCを体内合成できるので、それができないヒトの場合、そこは差し引いて考えなければいけません。

ただし、この論文の実験の間、マウスはビタミンC水溶液しか口にしていないと書いてあるので、ビタミンCを体内合成するための食物が入っていっていないのではないかとも思います。

マウスが必要とする比率でのタンパク質をビタミンCと一緒に補えば、健康回復の効果はさらに高まるのではないかと思うのですが、少なくとも被ばく関連でこうした研究はまだないと思われます。

ビタミンCというと、その抗酸化力だけに目が行きがちですが、ビタミンCの役割は非常に多く、活性酸素を除去するだけでなく、骨折からの快復にも血管壁、骨、皮膚、腱、軟骨などのコラーゲンを作るにも必要で、そのための分子構造が細胞強化、細胞修復の繋ぎ役として重要なわけです。

つなぎ役であるからには、繋がれるほうも重要です。それがタンパク質であり、必須アミノ酸です。

疲れているときは焼き肉でスタミナつけようとか言いますが、あれは体が必要とするタンパク質を補っているわけです。

三石巌先生がビタミンC以上に重要性を説いてきたアミノ酸スコア100良質タンパクも、特に日本人には非常に不足しやすいので、日々の細胞修復のためには乾燥重量で体重の1000分の1の量(50kgの人なら50g)を意識的に摂る必要があります。

次回はタンパク質について、もう少し掘り下げてみます。

食事だけで必要な良質タンパクを摂るのは大変なので、こういうプロテインがおすすめです。気に入ったら3パックセットにすると安くなります。このBODYWINGの大豆プロテインは大豆臭が少なく、水に溶けやすい上、3kgで5,000円ちょっと(送料込)なのでコスパはいいです。


大豆プロテイン 1kg 無添加


ビタミンCサプリに関してはこちらをご参考にσビタミンCサプリ.net
サイドバーからも行けます。






2015年4月2日木曜日

NTTフレッツ・スポット利用の権利がなくても、公衆無線LANに無料で接続する方法

前回の「浅はかな光コラボ移行で公衆無線LANを諦めることになった四方山話」は、うっかりNTTフレッツ・スポットを無料で利用する権利を失いつつある経緯についてでしたが、いずれにしろ1年経たないうちに権利は消失するので、ならばどうしたらいいか、というソリューションについて書きます。

最初は全国に公衆無線LANのインフラを持つNTTが有料サービスさえ提供しないので、絶望的かと思ってましたが、思っていたより日本でもWiFiスポットが存在することがわかってきました。(NTT西日本は有料もナシ ですが、東日本は初期費用2800円、月額900円からあるようです。それにしても、もともと公社時代に投入された税金のお陰で独占的なインフラを持てたくせに、大した殿様商売ですw)


【すぐに光コラボのプロバイダを解約して、NTTフレッツ光が再び使えるプロバイダのプランを探すとしたら】

あくまで、BB.exciteの場合で考えます。BB.exciteは公衆無線LANの無料サービスは一切ないし、他にも魅力的なキャンペーンがほとんどない代わりに、東西のNTTエリアとも、プロバイダ料金は常に最安値です。サンプルとしてはわかりやすい。

仮に、どこかのプロバイダで、コラボではない従来のNTTフレッツ光のサービスに加入し直すとして、まず、24ヵ月縛りが解ける前に現在のBB.excite光(光コラボ)を解約するには違約金6000円かかります。(他ではたいてい9000円以上かかります。)

1年か2年でこの額を上回るような有料の公衆無線LANサービスに入るぐらいであれば、さっさとBB.excite光を解約して今でもNTTのフレッツを扱うプロバイダに入り直せばいいことになるので、月額が税込500円もかかる有料サービスはパスです。(実際には、BB.exciteよりプロバイダ料金が安いところってないですし、NTTの回線使用料や割引率はどこ経由でも同じです。大手通信系プロバイダが強みとする、モバイル・ルータやデータ通信SIMの月額使用料との抱合せ条件と比較する場合、この6000円を捨てて乗り換える価値があるか、というのが一つの目安となります。)

【NTTフレッツ・スポット並みのネットワークを持つ、SoftBank系BBモバイルポイントを使う】

★プロバイダを乗り換える場合の候補
プロバイダがBBモバイルポイントと契約している場合、NTTフレッツ・スポットが使えなくてもBBモバイルポイントの公衆無線LANが無料で使えるので困りません。

BBモバイルポイント対応プロバイダーはこちら。
http://tm.softbank.jp/consumer/wlan/provider/
私はADSL価格破壊をもたらしてくれたYahoo!BBがNTT連合を相手に孤立奮闘していたときのYBBユーザだったので驚きましたが、@nifty、BIGLOBE、ODN、So-net、IIJ、FUJITSU、そしてNTT系のOCNなど、昔NTT連合としてヤフーBBを孤立させたプロバイダや通信会社が、無線公衆LANのサービスではヤフー・Softbank連合に入っているではありませんかww。

★プロバイダはBB.exciteのままでSIMを買い換える
BBモバイルポイント対応の場合、データ通信用SIMカードのサービスを行っているプロバイダも多い。SIMカードは、最初にかかる登録料・事務手数料などと呼ばれるサンクコストが1000~3000円ぐらいする以外は、解約違約金などは一切なく、最悪初月の通信料は戻ってこないから使いきりましょ~、という程度。登録料が1000円として、最初の1~2ヵ月が通信料無料だったら、乗り換えコストはほぼゼロ。(デメリットは、SMSやViberのユーザは番号変更になると周囲に知らせるのが面倒という点。でも、LINEの場合はメールアドレスで登録していればアカウントは継続利用できます。また、050plusなどの通話アプリも、データ通信SIMのSMS用番号はどうせ登録には使えないので影響ないはずです。)

実は、私はBIGLOBEのSIMカードの新情報に遭遇したために、SIM買い替えでBBモバイルポイントの無料ユーザになれることを発見したんです。

このSIMの契約内容はアマゾンが分かりやすいですσ

 BIGLOBE LTE・3G 標準SIM(データ通信) 月額900円(税別)~


「価格 1,109円」これが配送料込で税込の実質「事務手数料兼登録料」になります。(登録のためのオンライン入力などは、SIMカードが配送されてから行います。)

月額使用料は、一番安いエントリープランの2GB(3月まで1GBだったら自動でアップ)が900円(8%税込972円)。使い残しのGBは翌月まで持ち越せます。

日頃のネット接続はパソコンでやっている人なら、データ通信用SIMは月に1GBを越えることはまずありませんので、上限は実質2~4GBです。そして、WiFi利用時にはLTE接続はカウントされないので、使用容量から差し引かれません。パソコンを使いたいならスマホでテザリングすればいいわけです。(ちなみに、ロッテリアでAQUOS PHONEでテザリングした場合、ノートPCは問題なく使えています。WiFi接続はSIM契約に関係なくスマホ本体の機能ですが。)

また、小さな字で書かれていますが(時には支払いのためのページまで行かなければ表示されていませんが)、BIGLOBEのデータ通信SIMにSMS機能をつける場合は、120円(8%税込129円)が追加されるので、データ通信用SIMの月額コストは税込1,101円。しかも、マカフィー・モバイルセキュリティが最長1年間無料。(有料の場合、月額380円かかるサービスですが、2年め以降の最低限のセキュリティはネットで無料アプリをダウンロードすればいいかも。)

いま使っているU-mobileはダブルフィックスプラン(1GBまで680円(8%税込734円)、1GB超が1,680円。(同プランの1GB超は2015年4月現在900円になっています。)実際には多い月でも500MBぐらいしか使っていません。SMS機能が月額150円(8%税込162円)なので、SMSメッセ送信ゼロの場合、月額コストは税込896円。

つまり、毎月のSIM使用料を205円アップすれば、BBモバイルポイントで、公衆無線LANというかWiFiが無料で使い放題ということになります。しかも、BIGLOBEの事務手数料は、月の初めに契約すれば初月無料なのでほぼ全額相殺できます。

これを機に、将来、プロバイダもBIGLOBEに乗り換えるかもしれないと思うようになりました。スマホやモバイルルータをセットにしたくなるときにはお得だろうとは思います。(今だと、「BIGLOBE WiMAX 2+ ★タブレットプレゼントなど★」というキャンペーンをやっていますが、Amazonファイヤではなくて、Kindle PaperWhiteだったら飛びついたかもですw)

大手ファストフード店やカフェ・ファミレスは大抵、NTTフレッツ・スポットかBBモバイルポイントをどちらか、または両方のWiFiサービスを提供しているので、私のような携帯電話を持たないデータ通信SIMのスマホユーザにとっては、ほぼ問題解決です。



【NTTフレッツ・スポットやBBモバイルポイントより広範囲のWiFiサービス網があった!】
スターバックスでは、メールアドレスなどを登録すれば、ワイヤ・アンド・ワイヤレスのWi2 300の公衆無線LANが利用できますが、このWi2というのは日本最大級のスポット数を誇るWiFiサービスなんですね。

利用可能エリアにはWi2 300に加え、BBモバイルポイントやau系のUQ WiFiが含まれています。さらに、別途契約していても追加で1時間100円支払うと、オプションエリアで使うことができます。

このオプションエリアというのは利用可能エリアマップでは「Wi2premium」とか「Wi2premium_club」と表示されています。いったい何が違うんだろうと思ってたんですが、これ、ひょっとしてNTTフレッツ・スポットをこっそり卸してもらって販売してるんじゃないでしょうか

というのは、私が利用している近所のロッテリアでは、公衆無線LANサービスでは、NTTフレッツ・スポットの表示しかないのに、Wi2 300のオプションエリアには入っているんです。

数軒先にマクドナルドのBBモバイルポイントがあるから、100円払ってロッテリアで接続する必要はないですが、ときにはNTTフレッツ・スポットしかない場所もあるでしょうから、その場合、Wi2 300を利用すれば接続できるわけですね。

しかも、ワンタイムプランだと税込で、6時間350円、24時間800円と割高感がありますが、月額定額プランは362円(8%税込390円)。1ヵ月以内に解約しても初月分は戻ってこない、つまり解約も契約も実費だけ払って簡単に繰り返せます。
http://wi2.co.jp/jp/300/price/
オプションエリアにはこれプラス1時間100円となりますが、いざとなったらNTTフレッツ・スポットの電波なども使えるってことですね。(しかし、なんで秘密にしてあるんだろう…。)

毎月390円も公衆無線LANのために払いたくないので、私はスマホに入れるデータ通信SIMをBIGLOBEに買い換えようかと思いますが、もしNTT西日本が契約したとおりの12ヶ月間フレッツ・スポットを使わせてくれるのであれば、そのときに考えようかと思います。今後、こうした接続料金は安くなることはあっても高くはならないだろうと思うんです。今でも日本のWiFi接続は高すぎるし、制約が多すぎて来日客や帰国組にはちょー不評ですから。

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格安データ通信SIM+スマホ用050IP電話でモバイルコスト激減(体験談②「050IP電話サービスを使う」)


2015年4月1日水曜日

浅はかな光コラボ移行で公衆無線LANを諦めることになった四方山話

この記事は、NTTとの契約なしに公衆無線LANに接続する方法に行き着くまでのよもやま話なので、トラブル談を具体的に読んでみたい人以外は、次の記事(「ノートPCで公衆無線LANに接続する方法」)に飛んでください。

前の記事(「光コラボへ乗り換えるメリットってある?」)で書いたように、NTT西日本の縦割り経営慣行でたらい回しがお約束のようなサービスと手を切りたい一心で、プロバイダのBB.exciteの光コラボに乗り換えてしまったのですが、これで一番後悔したのは、全国にあるNTTのフレッツ・スポットの公衆無線LANを無料で使う権利を失ったことです。

ひょっとしたら、スポット利用契約期間である来年1月か2月までは使えるかもしれませんが、その後が使えません。NTTフレッツ光のユーザのままだったら半永久的に有していたであろう権利です。

NTTフレッツ光から光コラボ(つまりNTTは回線卸業者となり、提携相手のプロバイダ、BB.exciteが直接の回線サービス提供者となる)への切り替え工事が行われたのは3月半ば。BB.exciteのマイページではすでに光コラボの会員となっているのですが、4月に入った今も、NTTフレッツ・スポットに接続できています。(3月中は旧プランで料金が引き落とされています。)

非常にわかりにくいのが、ポイント交換でNTTフレッツ・スポット利用の契約をしたときの条件が、「契約時点でNTTフレッツの会員であること」だったのに対し、光コラボではNTT固有のサービスはNTTフレッツの会員でなければ利用できない、とされ、二重のルールになってしまっていること。「今の私はどうなんだ?」と調べても、どこにも明記されていないわけです。光コラボへの乗り換えの場合、既に得ていた権利のうち何を放棄しなくてはいけないのかが、個々の契約者がはっきり知るのは至難の業。

光コラボへの移行(NTTからの回線の「転用」)を進めるために、違約金などが発生しないことは強調されているので、何も損をすることは発生しないと思い込んでしまうのがあります。

物理的には今でもNTTが施設した、そしてNTTがプロバイダへの卸しを通じて稼いでいる回線の利用者のはずですが、2400円分のポイントとともに、1年先まであったはずの権利は消失したのかもしれません。(BB.excite側でも似たようなサービスはあるだろうと思っていたのですが、独立系プロバイダでは全くそれは無理でした。)

私のように2年ぐらいNTTフレッツ光と契約していると、フレッツ・スポットにポイントを利用しても、まだ6000ポイントぐらいは残っているのですが、それぐらいの額でポイント使いたいと思うようなプレゼントが他にないのでキープしていました。そのポイントは消失。

未使用ポイントに関しては、最初からあてにはしていなかったのですが、光コラボに移行してから知ったのが、その後も保有ポイントを使う手段があったということ。ポイントサービス処理を行っているClub NTT Westの会員から、このたび新設された「光ウィズ」の会員というのに移行する手続きを行っていれば、残っているポイントを商品に変える権利だけは残っていたというのです。これから移行しようとする人に分かりやすい書き方をしてあったとは思えないですが、NTTでは「NTT側から光コラボを勧めるようなことは一切していません」と宣言する立場なので、去っていく客には親切にする必要はありません、てことなんでしょう。でも、卸売りか小売かの差はあるにせよ、NTTは今後も回線使用料で儲け続けるんですけどww。

さて、もう2400円分のポイントを使ったNTTフレッツ・スポットを使う権利がなくなったと想定して、話を進めます。もし契約期間だけは継続使用できたとしても、来年2月には使えなくなり、6000円の違約金を払ってBB.excite光という光コラボを解約しない限りは、公衆無線LANを無料で使う権利はなくなってしまったわけです。(スタバのようにWi2のWiFiを無料で使わせてくれる店を除く。)

郊外に住んでいると、徒歩圏内で行けるカフェやファストフード店はかなり限られます。東京に住んでたときは、徒歩圏内360度、書斎代わりに使えるカフェがありましたが、いまの関西の片田舎の場合、徒歩15分のところにNTTスポットのあるロッテリア(ドライブスルーの付属カフェ)が1件。BBモバイルが使えるマクドナルド(ドライブスルーの付属カフェ)も1件。何の契約をしていなくてもフリーWiFiスポットが使えるスターバックスまではバイクで10分、または自転車で20分。(;_;) ちなみに、スタバでも契約しているNTTフレッツ・スポットのほうがセキュリティ面では無料WiFiより安心です。

ソフトバンク系列のBBモバイルポイントの場合、ソフトバンクや契約プロバイダの利用者でなくても、有料サービスに申しこめばその場で使えますが、NTT西日本はとにかくNTTフレッツを自宅のネット接続で使っている人にしかフレッツ・スポットに無線公衆LANを使わせません。

それに、有料サービスは一般に、ワンタイム料金が400円未満からとはいえ、時間や期間を気にしながら使うのはストレスになります。

光コラボに乗り換えずにNTTがフレッツを使っていれば、月額コスト20円を余計に支払うだけで、全国のNTTフレッツ・スポットの無線公衆LANを自由に使えたと思うと、海より深く後悔…。この時期に新たにどこかのプロバイダでNTTフレッツを使う従来のネット接続プランを探してみましたが、最安値のBB.exciteは新規契約を打ち切っているし、他社にも、月額コストが数百円から1000円以上高いプランしかありません。

てなわけで、どうやったら安く、自宅の外でブロードバンド接続ができるのかを必死で調べてみました。

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